横山光輝氏 漫画「三国志」 名コマアクリルキーホルダー(コナミ)
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横山光輝氏 漫画「三国志」 名コマアクリルキーホルダー(コナミ)

 2024年12月19日(木)からアミューズメント専用景品(PRIZE ONLY)として順次登場した「三国志 名コマアクリルキーホルダー」(コナミ/KONAMI)です。

 著名な横山光輝(よこやま みつてる/1934年6月〜2004年4月)氏による漫画「三国志」(さんごくし)に登場する「名コマ」がデザインされたアクリルキーホルダー(以下、アクキーともいう)で、全7種、写真のアクキーのサイズは約W80×D3×H94mm(上端部の出っ張りを含む)となっています。

 全7種のアクキーは、それぞれサイズは統一されておらず、他のアクキーのデザインは、諸葛亮孔明、関羽雲長、馬超、司馬懿などがあります。

 私は中古ホビーショップで見かけて購入したもので、描かれた「名コマ」のデザインは、三国志の物語のまさに始まりを告げる、劉備玄徳、関羽雲長、張飛翼徳の3人の超有名シーンである「桃園の誓い」(とうえんのちかい)がデザインされています。

 「桃園の誓い」では、後に「蜀漢」(しょくかん)の国を建国する劉備、関羽、張飛の3人が義兄弟の契りを結んだとされています。

 ただし、「桃園の誓い」は正史には記述が無いようで、中国の明の時代に書かれた長編小説「三国志演義」にて登場し、3人は「我ら三人、生まれし日、時は違えども兄弟の契りを結びしからは、心を同じくして助け合い、困窮する者たちを救い、同年同月同日に死す事を願わん。」と誓い合います。

 私はこのシーンをおそらく一生忘れることは無いでしょうし、初めて漫画でこのシーンを見た時は、きっとこの3人が良い国を造ってくれて、3人とも幸せになってくれるだろう、と思いました。

 しかし、漫画を読み進んでいくと、だんだんと雲行きが怪しくなってきて、関羽がピンチに陥るも劉備と張飛は救うことができず、また、関羽の仇討ちもうまくいかず、張飛もあっけない最期を迎えてしまい、この「桃園の誓い」での3人同時に最期を迎えるという願いは、それぞれの立場の違い(劉備は蜀漢の君主)もあり、叶うことはありませんでした。

 この「名コマ」を見ると、この「桃園の誓い」の時の3人は、きっと夢と希望と熱意に溢れていたに違いない、と改めて感じさせてくれます。


 私は小さい頃に、横山光輝氏の漫画「三国志」を週末に駅前の書店で購入するのを楽しみにしていて、家に持ち帰って夜に自宅で読むのを習慣にしていた時があります。

 横山光輝氏の漫画「三国志」は、第1巻から第60巻(1971年〜1987年)まですべて読み、コーエー(光栄/KOEI)から発売されたゲームソフト「三國志」はかなり好きでやり込んでいました。

 横山光輝氏による漫画「三国志」は、「三国志」を描いた日本の漫画の先駆けで、吉川英治氏の小説「三国志」をもとに独自の解釈などを織り交ぜて「黄巾の乱」から蜀の滅亡までを描き、2020年5月時点での累計発行部数は8000万部を超えているそうです。

 私がまだ小さい頃ながらも、横山光輝氏の漫画「三国志」から学んだことは、一国の統治者たる者は、常に民の幸せを願い、民からの信頼を得ることが非常に重要であり、いわゆる仁徳無くしては国の統治などできない、ということでした。

 横山光輝氏が描く漫画「三国志」をはじめ、おそらく多くの「三国志」を描いた作品が蜀漢の劉備玄徳らを多少美化しているのだろうとは思うのですけれども、そうであっても、また、いくらかやはり人間的に欠点があっても(完璧な人間はいないと思います)、私は個人的には劉備玄徳、関羽雲長、諸葛亮孔明、趙雲子龍、馬超孟起などの蜀の将達が好きです。

 魏の曹操、司馬懿、夏侯淵、夏侯惇、張遼、呉の孫権、周瑜、甘寧、太史慈なども人気があると思いますし、あげればきりがないほどの人気武将がいると思います。

 張飛は、確かに強く、良い面もあるのですが、いかんせん酒が好き過ぎて…、魏延も強いのですが最後は…。

 ひょっとしたら、三国志の物語が人を惹きつけるのは、登場人物には、いわゆる完全無欠のスーパーマンはおらず、英傑と呼ばれる人物でも、何らかの欠点や弱点がきちんと描かれていることが、読む者を自分と重ね合わせて共感させている部分もあるのかもしれませんね。


 2025.06.25現在



「三国志 名コマアクリルキーホルダー」(コナミ)のパッケージ

 パッケージに入っている台紙の右上に書かれた「三国志」の文字は、横山光輝氏の漫画「三国志」のタイトル文字が再現されています。

 アクリルパネルの裏側は、特に何も描かれておらず、白色の無地となっています。(下の写真)






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