トミカ フェラーリ F-1 No.117-2 1992年1月発売 アラン・プロスト 日本製
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フェラーリ F-1
(No.27 アラン・プロスト)

 1992年1月に発売された「フェラーリ F-1」(No.117)のトミカ(日本製/No.117-2-1)です。

 この「フェラーリ F-1」のトミカは、スクーデリア・フェラーリが1991年のF1シリーズ第7戦「フランスGP」から最終戦「オーストラリアGP」まで実戦投入した「フェラーリ・643」がモデルとなっています。

 カーナンバー「27」となっていますので、マクラーレンから移籍しフェラーリ2年目となる、「プロフェッサー」の愛称で知られる「アラン・プロスト」(Alain Prost 当時36歳/フランス出身)がドライブしたマシンがモデルとなっています。(最終戦はプロストのシーズン途中のチーム離脱により、ジャンニ・モルビデリがドライブ)

 なお、もう1人のチームメイトであったジャン・アレジのカーナンバーは「28」となっています。

フロントビュー
 「Marlboro」、「Agip」、フロントウイングの黒い部分はシールとなっていて、カーナンバー「27」、「MAGNETI MARELLI」は車体に直接描かれ塗装されています。
 「Agip」のトレードマークは6本脚の犬「The six-legged dog」となっていて、とてもなじみ深いものとなっています。
 また、「MAGNETI MARELLI」(マニエッティ・マレリ)は、かつて存在したイタリアの電装品、燃料噴射装置などの自動車部品メーカーで、2019年にカルソニックカンセイと経営統合し、マレリ株式会社となっています。

 「フェラーリ・643」の設計は、スティーブ・ニコルス、ジャン=クロード・ミジョーによるもので、エンジンは3499cc V型12気筒NAエンジンを搭載し、トランスミッションは7速セミAT、タイヤはグッドイヤーとなっていて、登場時はマクラーレンのデザインやウィリアムズFW14の影響を受けているといわれたようです。

 1991年のF1シリーズ第1戦「アメリカGP」には、シーズンオフのテストで快調だった「フェラーリ・642」が投入され、プロストが2位、アレジがファステストラップを記録(12位完走)するなど好調でしたが、マクラーレン・ホンダの速さに及ばす、その後はフロント周りを頻繁に変更したり、複数のダンパーを試したりしたものの、ウィリアムズ・ルノーにも追いつかない状況となったため、第7戦フランスGPから「フェラーリ・643」が実戦投入された経緯があるようです。(ただし、開幕前からすでにフェラーリ・643の登場は噂されていたそうです。)

 トミカには、「FIAT」(シール)や「PIONEER」のロゴマークも描かれています。

 第7戦フランスGPに投入後の「フェラーリ・643」の成績(全10戦)は、アラン・プロストが2位2回、3位2回、4位1回、リタイア4回、ジャンニ・モルビデリが6位1回、ジャン・アレジが3位2回、4位2回、5位1回、リタイア5回で、優勝は無し、ポールポジションとファステストラップもいずれも記録無しという、フェラーリとしてはふるわない成績となりました。

 タイトル争いに加わることができず、このような成績しか残せない性能のマシンであったため、プロストは第15戦日本GPを4位で完走したものの、レース後に「今のフェラーリは赤いカミオン(大型トラック)だ」と発言し、その結果、最終戦開幕前のシーズン途中でのチーム解雇へとつながってしまいました。

サイドビュー

 「フェラーリ・643」は、低ダウンフォース時にマシンが不安定になるようで、ジャン・アレジは「路面のフラットなサーキットでは速いが、バンピー(でこぼこがあってマシンが跳ね上がりやすいこと)なサーキットではマシンを押さえつけるだけで精一杯だった」と語っているそうです。

 後のミハエル・シューマッハ、ルーベンス・バリチェロ、それに監督のジャン・トッドらによるフェラーリの黄金・最強時代(2000年~2004年)を思うと、フェラーリにとっては低迷期(1991年~1996年頃)であったと言えるでしょう。

リアビュー

 FERRARI F-1
 (※パッケージ表記)

 FORMULA 1
 TOMICA
 © 1991 TOMY
 NO.117 NO.120
 MADE IN JAPAN

 発売時価格 ¥360円(税別)
 発売期間 1992年1月~1999年11月


 2020.06.11現在










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