トミカ 日本航空 コンテナー ケン引車 No.96-1 1975年4月発売 日本製
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日本航空 コンテナー ケン引車

 1975年(昭和50年)4月に発売された「日本航空 コンテナー ケン引車」(No.96)のトミカ(日本製/No.96-1)です。

 旅客の手荷物が入ったコンテナなどを牽引して運搬して空港内で活躍する、日本航空(JAL)のコンテナけん引車(トーイングトラクター)がモデルになっています。

フロントビュー

 フロント部上面に「96」と書かれたシールが貼られています。

 この数字は、このトミカの商品番号「No.96」にちなんだものと思われます。

 また、フロントグリル部分には「TOYOTA」と刻印されています。


 (パッケージ表記)
 日本航空 コンテナー ケン引車
 JAL CONTAINER TRACTOR
 tomica 96 Japan
 S=1/50 トミー TOMY 国産
 スーパースピード/サスペンション
 SUPER SPEED/SUSPENSION

 (車体底面)
 TOYOTA TOWINGTRACTOR
 tomica NO.96 S=1/50
 MADE IN JAPAN

 発売時価格 ¥220円
 発売期間 1975年4月~1978年2月


 2025.04.24現在




 コンテナけん引車は、トーイングトラクターともよばれ、旅客の手荷物が入ったコンテナを載せた運搬台車(ドーリー)を連ねてけん引したり、貨物を運んだりして、空港ターミナルと飛行機の間を行き来するなど空港中を走りまわって活躍しています。

 現在の空港では、この「トーイングトラクター」をはじめ、飛行機を押したり引っ張ったりして活躍する「トーイングカー(トーバーとよばれる鉄製の棒を機体に接続して引っ張る在来型)」や「トーバーレストーイングカー」、「パッセンジャーステップ」(タラップカー)、機体にコンテナを運び込む「ハイリフトローダー」、機内食や機内用品(ワゴン、雑誌など)を運び込む「ハイリフトトラック」(ケータリングカー)、飛行機の貨物室に手荷物や貨物を積み込む「ベルトローダー」、機内用の水を補給する給水車、駐機中の飛行機のエアコンや照明、メインエンジン始動用の電力を供給する電源車、霜や雪を取り除く「ディアイシングカー」などの多くの特殊車両が活躍しています。

 一般的には、空港内で働くそれらの特殊車両のうちで最も多いのがトーイングトラクターなのだそうで、空港で働くグランドハンドリングスタッフが最初に取得する資格のひとつがトーイングトラクターの操作資格なのだそうです。

 このトミカは、当時の日本航空(JAL)が導入していたと思われるトヨタ製のコンテナけん引車がモデルになっていて、車体の左右両側面には、日本航空の赤い「鶴丸」マークの円形のシールが貼られています。

 写真のトミカの「鶴丸」マークのシールは、経年劣化などによる傷みや汚れが目立っています。

 なお、物流システム事業と産業車両機器事業を主力としているトヨタL&F(ロジスティック&フォークリフト)では、現在もトーイングトラクターを販売しています。


上部ビュー

 運転席にはハンドルが再現されていますが、日本国内の通常の自動車の右ハンドルと異なり、左ハンドルとなっています。

 現在活躍しているトーイングトラクターを見てみると、左ハンドルが多いように見えますが、右ハンドルのタイプもあるようです。


左右サイドビュー

 このトミカは、前輪、後輪ともにサスペンションの機能(アクション)が備えられています。

 このトミカは、ハンドル(ステアリング)に付いているステアリング・シャフト(棒状の部分)の長さが異なるバリエーションが存在します。

 発売初期のものはステアリング・シャフトが長く、後期に発売されたものは短くなっているようです。

 写真のトミカは、ステアリング・シャフトが長いほうのバリエーションになります。

 発売後期にステアリング・シャフト(棒状の部分)が短く改良された理由はわかりませんが、長いと子ども達が遊ぶオモチャだっただけに折れて破損しやすかったのかもしれませんし、あるいはコストダウンのためだったのかもしれません。



リアビュー

 左側の運転席側には、アクセルペダルとブレーキペダルと思われるものが再現されています。

 車体後端部には、1975年(昭和50年)4月に同時に発売された別売りの「日本航空 コンテナー」(No.100-1)のトミカをつなげて遊ぶことができる連結部が備えられています。



トミカ 日本航空 コンテナー(No.100-1)をつなげた状態

 このトミカの最大の特徴は、1975年(昭和50年)4月に同時に発売された別売りの「日本航空 コンテナー」(No.100-1)のトミカを、車体後部の連結部につなげて遊ぶことができることです。

 今回の写真では、コンテナーを1台しかつなげていませんが、続けてコンテナーのトミカを2台、3台とつなげていくことが可能です。

 今となっては、このコンテナーケン引車のトミカに当時発売されたコンテナーを2台、3台とつなげて遊ぶことは非常に贅沢なこととなっていますが、おそらくは、発売当時の子どもたちにとっても、そのようにして遊ぶことができたのは、一部の裕福な家庭の恵まれた子達に限られていたのではないかとも思います。

 これらのトミカの発売時価格は¥220円で、消費者物価指数を参考に現在の貨幣価値に換算してみると、約2倍程度の約¥450円ほどで、この値段は現在でも決して安い価格ではないと思うからです。












車体底面

 車体底面(裏板)には、「TOYOTA TOWINGTRACTOR」、「tomica NO.96 S=1/50」、「MADE IN JAPAN」などと刻印されています。








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