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トヨタ-7
(トミカ誕生記念コレクション'99)
1999年6月に発売された「トミカ誕生記念コレクション'99」(6台セット)に入っている1台となっている「トヨタ-7」のトミカ(日本製/No.23-1-19)です。
通常品の「ニュートヨタ-7」のトミカ(No.23-1/1971年7月~1980年7月)と異なり、リアウイング上面に貼られた「TOYOTA」と書かれたシールが、車体正面から見て正しく「TOYOTA」と読める方向に貼ってあるのが特徴です。
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フロントビュー |
このトミカは、車高が低いですが、サスペンションのギミック(仕掛け)が備えられています。
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(車体底面)
NEW TOYOTA 7
tomica
NO.23 S=1/58
MADE IN JAPAN
「トミカ誕生記念コレクション'99」
(6台セット)
発売時価格 ¥2,500円(税5%別)
(スーパースピード/サスペンション)
2024.03.15現在
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このトミカは、トヨタ自動車のワークス・チームが、1970年の「日本グランプリ」などのレースに勝利するために開発・製造した二座席レーシングカーの「トヨタ・7」(578A型)がモデルとなっています。
車名の「7」(セブン)は、当時の国際自動車連盟(FIA)競技車両分類において、二座席レーシングカーが「C部門第7グループ」であったことに由来しているそうです。
「トヨタ・7(セブン)」は、1968年型の初代「トヨタ・7」である「415S」(3リットルNA)、1969年型(2代目)の「474S」(5リットルNA)、1970年型(3代目)の5リットルターボと5リットルNAの「578A」の3世代があり、いずれもヤマハ発動機やトヨタグループ企業との共同開発となっていたそうです。
「トヨタ・7」は、1968年の日本グランプリでは、「415S」が「日産 R381」に敗れ(チーム・トヨタは8位が最上位)、1969年の日本グランプリでは「474S」が「日産
R382」に敗れる(トヨタは3位)という結果となっています。(そうはいっても両車とも他のレースではいくつかの優勝を獲得しています。)
トミカのモデルとなった「トヨタ・7」は、3代目「トヨタ・7」となる1970年型の「578A型」で、1968年と1969年の日本グランプリで、それぞれ日産のR381、R382に敗れたトヨタが雪辱を期して開発・製造したレーシングカーです。
エンジンは、前年の1969年型「474S」に搭載された5リットルの「79E型」エンジンをベースにターボチャージャーを追加した「91E型」(4,986ccV8DOHCターボ)エンジンを搭載し、公称最高出力は800PSとなっています。(実際はもっと出力があったともいわれています。)
「91E型」エンジンは、国産初の過給式(ターボチャージャー)レースエンジンとなっているようです。
また、578A型は、79E型エンジンを新シャーシに搭載したNA版(自然吸気)も製作されています。
「トヨタ・7」(578A)は、ヤマハの袋井テストコースで行われたシェークダウンにおいてコースレコードを4秒短縮し、テストでは最高速度363km/hを記録するなど、1970年の日本グランプリでの活躍が期待されましたが、6月に日産が日本グランプリ不出場を発表し、主催者の日本自動車連盟(JAF)も日本グランプリの中止を決定したため、同グランプリでの日産とトヨタのレース対決は見ることができなくなったそうです。
そのような状況に陥った「トヨタ・7」(578A)は新たな活躍の場を求め、アメリカのCan-Amシリーズに参戦を予定していましたが、テスト中のドライバーの事故死によりこの計画も中止となり、トミカのモデルとなった「578A」は、レースでの実戦走行が無いままレーシングカーとしての役目を終えています。
そのような運命をたどった「トヨタ・7」(578A)ですが、製作された6台のうち、3号車(ターボ)、4号車(NA)、6号車(ターボ)は日本国内に現存しているようで、レストアが施されてイベントなどでデモ走行が行われたそうです。
なお、トミカの通常品「ニュートヨタ-7」(No.23-1)の発売初期のモデルは、座席とエンジンの間にあるロールバーが実車同様にバータイプ(棒状)のものでしたが、販売途中から空間の隙間が埋められて板状のタイプに変更されていて、このトミカのロールバー部分も板状のタイプとなっています。 |
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上部ビュー |
フロント部にはゼッケンナンバー「7」が描かれたシールが、リアウイング上面には「TOYOTA」と書かれたシールが貼られています。
通常品の「ニュートヨタ-7」のトミカ(No.23-1)のリアウイング上面に貼られた「TOYOTA」と書かれたシールは、写真のトミカのものとは向きが反対になっています。
実車の「トヨタ・7」(578A)のリアウイング上に書かれた「TOYOTA」の文字の向きは、通常品の「ニュートヨタ-7」のトミカと同じとなっています。
実車の「トヨタ・7」(578A)の車両重量は620kgとなっていて、ボディは、繊維強化プラスチックの裏地にカーボンを格子状に接着し、当時最新の素材だった炭素繊維強化プラスチックとしたことで、カウルの厚みを従来の半分の1mm程度にまで薄くすることができたそうです。
また、実車のフロントフェンダーには、バックミラーが埋め込まれています。 |
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左右サイドビュー |
実車の「トヨタ・7」(578A)は、シャシに特殊アルミ合金が使用され、軽量化のためにサスペンションアームやドライブシャフト、ギヤボックスケーシングなどにチタンやマグネシウム合金が使用されているそうです。
また、実車の車体側面にはNACAダクト風のラジエーターインテークがあり、車体左側にはオイルクーラーが、右側にはラジエーターが配置されているそうです。
なお、「トミカ誕生記念コレクション'99」のパッケージには、トミカの「23-1 トヨタ-7」に関する説明文が書かれていて、それによると「発売時期
1971年7月-1980年7月 カラーバリエーションは白と青の2種だが、白はライン違いのバージョンが存在する。このセットでは発売当初の白モデルを再現している。」となっているようです。
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リアビュー |
エンジンは車体後部に搭載されています。
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車体底面 |
車体底面には「NO.23」の刻印があります。
このトミカのベースとなっているオリジナルの通常品「ニュートヨタ-7」(No.23-1)のトミカは、1971年7月から1980年7月まで発売・販売されています。 |
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