トミカ ニッサン セドリック ワゴン 日本道路公団 No.76-1 1972年10月発売 日本製
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ニッサン セドリック ワゴン 日本道路公団

 1972年10月に発売された「ニッサン セドリック ワゴン 日本道路公団」(No.76)のトミカ(日本製/No.76-1)です。

 このトミカは、1971年2月から1975年6月まで販売された3代目「日産 セドリック」(230型系)のステーションワゴンがモデルの、日本道路公団仕様のトミカとなっています。

 トミカとしては、このトミカの発売より約2ヵ月前の1972年8月に発売された「ニッサン セドリック ワゴン」(No.47-1)のトミカがベースになっています。

フロントビュー
 ナンバープレート部分には「Cedric」と刻印されています。
 前照灯は丸型4灯となっています。
 このトミカは、サスペンション、後部ドア―開閉のギミック(仕掛けやからくりのこと)はありますが、左右ドア開閉のギミックはありません。

 この「ニッサン セドリック ワゴン 日本道路公団」のトミカは、1972年10月の発売時から約50年以上が経過し、また、発売期間も1972年10月から1976年5月の約3年7ヵ月間と短く、当時の流通量も少なめだったことが推測され、現在のトミカの中古市場では比較的入手しにくいトミカの1台となっています。

 また、このトミカの車体の左右両側面には、白地に「日本道路公団」と書かれた細長いシールが貼られているのが特徴で、このシールの状態の良し悪しによっても、このトミカの価値が決まってしまうことがあります。(シール自体が欠落してしまっている場合も有ります。)

上部ビュー
 トミカの屋根上の左側には黄色系のクリアパーツの警光灯が、右側には赤色系のクリアパーツの警光灯が取り付けられています。(計2個)

左右サイドビュー
 写真のトミカは、フロントドアガラス部分がクリアパーツで閉じられているバリエーションとなっています。
 このトミカの発売当初のバリエーションは、フロントドアガラス部分にクリアパーツは無く、開いた状態の構造となっているのが特徴です。
 これは、このトミカのベースとなっている「ニッサン セドリック ワゴン」(No.47-1/1972年8月~1977年1月)のトミカも同じような仕様になっています。

 写真のトミカのホイールは、タイヤのショルダー部分の溝などがリアルに表現された「1Fホイール」となっていますが、発売初期のバリエーションでは「1Eホイール」、発売後期のバリエーションでは「1Hホイール」のものもあります。

 「セドリック」は、日産が1960年から2004年まで製造・販売していた高級セダンで、1971年(昭和46年)2月に登場した実車の「セドリック」(3代目)と「グロリア」(4代目)は、基本構造を共用する姉妹モデルとなって登場し、ボディスタイルは当時流行した、車体側面が中央部でくびれて前後のフェンダーが上方に膨らんでいてコカ・コーラの瓶(びん)の形を連想させる「コークボトルライン」(Coke bottle line)を採り入れたデザインとなっています。

 3代目「セドリック」と4代目「グロリア」は姉妹車となったわけですが、バンについては両車に設定されていましたが、ステーションワゴンについてはセドリックにのみ設定されていたそうです。

 1971年(昭和46年)2月に登場した実車の「セドリック ワゴン」は、セダンのデラックスに相当する豪華な装備を搭載していたそうで、駆動方式がFR、エンジンは最高出力115PSの2L直列6気筒SOHC「L20型」エンジンを搭載していたようです。

リアビュー
 ナンバープレート部分には、フロント同様に「Cedric」と刻印されています。

 「セドリック」と「グロリア」は、姉妹車となった後は「セド・グロ」とも呼ばれ、同クラスの「トヨタ クラウン」と長年に渡って、自家用車をはじめ、パトカー、タクシー、教習車などの公用車や営業車の市場においても競合車種となっていました。

 なお、3代目「セドリック」のセダンは、当時のお茶の間で人気だったテレビの刑事ドラマの「西部警察」や「大都会」などにおいて使用されて活躍したそうです。

 「西部警察」は石原プロモーション制作で、石原裕次郎さん、渡哲也さん(以下敬称略)をはじめ、舘ひろし、寺尾聡、古手川祐子さんらが出演し、派手な銃撃戦や爆破シーン、カーアクションが人気を呼びました。

 「西部警察」に登場するガゼール・オープン、マシンX、特別機動車両 サファリ4WD、スーパーZ、マシンRS、マシンRS-1、マシンRS-2、マシンRS-3などの特殊車両は、トミカやトミカリミテッド、トミカプレミアムなどとなって商品化もされています。

 後部ドアは開閉仕様となっています。

車体底面
 この「ニッサン セドリック ワゴン 日本道路公団」のトミカは「No.76」になるわけですが、裏板(車体底面)の刻印は「NO.47」になっています。
 このことは、このトミカの発売より約2ヵ月前の1972年8月に発売された「ニッサン セドリック ワゴン」(No.47-1)のトミカがベースになっていることの表れだと思います。

パッケージ
 写真のパッケージは、コピーのレプリカになります。
 なお、パッケージの車名の英語表記は「NISSAN CEDRIC」と書かれているだけで、「WAGON」の英語表記はありません。

 (パッケージ表記)
 日本道路公団
 ニッサン セドリック ワゴン
 NISSAN CEDRIC
 S=1/65
 76 T-21
 後部ドア―開閉/スーパースピード/
 サスペンション

 (車体底面)
 CEDRIC WAGON
 tomica
 ©1974 TOMY
 NO.47 S=1/65
 MADE IN JAPAN

 発売時価格 ¥180円
 後部ドアー開閉/サスペンション

 発売期間 1972年10月~1976年5月


 2023.03.11現在










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