トミカ アピタ ピアゴオリジナル 〈国産歴代スポーツカーパトカー列伝〉 第3弾
日産 フェアレディ Z432 覆面パトカータイプ 2010年9月発売
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日産 フェアレディ Z432 覆面パトカー

 2010年9月25日(土)に発売された「アピタ ピアゴオリジナル <国産歴代スポーツカー パトカー列伝> 第3弾 日産 フェアレディ Z432 覆面パトカータイプ」のトミカ(ベトナム製/SP81 新金型)です。

 「フェアレディ Z432」がベースとなっている覆面パトカー仕様となっていますが、実車の「Z432」がベースの覆面パトカー仕様は存在していなかったものと思われます。

 ただし、ネット上で調べたところ、「Z432」と同じく、初代「フェアレディZ」(S30型系/1969年~1978年)にあたり、1974年1月17日に発売された、4人乗りモデル「2by2」(GS30)がベースの実車の覆面パトカーは存在しています。

 実車の「2by2」(GS30)がベースの覆面パトカーは、神奈川県警察交通部交通機動隊に配備されたようで、ミニカーメーカーからもスケールモデルが発売されています。

 実車の「2by2」(GS30)がベースの覆面パトカーの警光灯は、屋根上に設置されているのではなく、左右のフロントフェンダー部分上面に格納されるタイプとなっていたようです。

 なお、実車の「フェアレディ Z432」の通常の白黒ツートーンカラーのパトカーは実在していたことは大いに注目すべきことで、1970年(昭和45年)に警視庁高速隊(高速道路交通警察隊)に「Z432」が1台配備され、翌1971年(昭和46年)には4台の「Z432」が、開通したばかりの中央自動車道を取り締まるために府中分駐所(当時)に配備されたそうです。(「乗りものニュース」参照)

フロントビュー
 実車のZ432のヘッドライト本体は2灯のシールドビームとなっているそうです。
 また、ボンネット先端部には実車にもあった円形の「Z」のエンブレムが再現されてます。
 なお、円形の「Z」のエンブレムは、リアのクォーター・パネル部分にもありますが、ボンネット部分に取り付けられているものとは微妙にデザインが異なるのだそうです。

 実車の「日産 フェアレディ Z432」は、オープンカーモデルの「ダットサン フェアレディ」(S310型系/1962年~1970年)がフルモデルチェンジされて、1969年(昭和44年)11月から販売が開始された初代「フェアレディZ」(S30型系)のトップグレードとなっていた最速モデルです。

 初代「フェアレディZ」は、ロングノーズでクローズドボディ、ルーフからリアデッキまでが流線型のボディ形状となっているファストバックスタイルで、その特徴的な精悍なスタイリングが、その姿を見る人にすぐさま「フェアレディZだ!」と直感させる、その名を歴史に残す名車となっています。

上部ビュー
 このトミカの車体色はシルバー(銀色)基調で、屋根上には涙滴型(キャノピー/風防型)の赤色の警光灯のクリアパーツが左側(助手席側)に1個取り付けられています。

 「フェアレディZ 432」は、当時国内最強といわれた「日産 スカイラインGT-R」と共通の、最高出力160PSの1989cc直列6気筒24バルブDOHC「S20型」エンジンを搭載し、駆動方式は後輪駆動、変速機は「スカイラインGT-R」と同じポルシェタイプの5速MT、軽量なモノコックボディの車両重量は1040kgで、最高速度は210km/hとなっていたそうです。

 車名の「432」は、4バルブ(1気筒あたり)、3基のソレックス・ツインキャブレター、2本のカムシャフトというエンジンスペックから名付けられたのだそうで、当時の「Z432」の販売価格は約¥182万円だったようです。

 1970年の大卒初任給は¥39,900円で、現在の価値に換算すると¥143,568円とする資料がありましたので、そのことから換算すると、当時のZ432の販売価格は現在の約¥655万円相当になるものと推測されます。

 実車の「フェアレディZ 432」は、1973年9月に生産が終了し、累計生産台数はわずか419台となっているそうです。

左右サイドビュー
 トミカではフロントフェンダー部分に「432 Fairlady Z」と書かれていますが、実車ではエンブレムとして造形されたパーツが取り付けられています。
 また、車体両側面のサイドウインドウ後部のクォーター・パネル部分には、実車にもあった「Z」のエンブレムが描かれています。
 トミカでも再現されている給油口は、右側のリアフェンダーにあって、実車ではメインキーとは別の専用キーで開閉するようになっていたそうです。

 このトミカは、2010年4月に発売された「40周年記念復刻トミカ フェアレディ Z432」に使用された新しい金型のバリエーション「SP81」系列になるようです。

リアビュー
 トミカの車体後部のリアハッチ右側には「Fairlady Z 432」と書かれていますが、実車ではエンブレムとして造形されたパーツが取り付けられています。
 また、トミカのリアのナンバープレート部分には「432」と書かれています。
 実車のテールランプは、オレンジ色のウインカーが独立したコンビネーションスタイルとなっていて、実車のリアガラスに装備されていたデフォッガーの熱線は縦に設置されているのが特徴です。
 なお、実車のマフラーは縦に上下2本出しとなっているのが特徴ですが、トミカではそこまでは再現されていないようです。

 このトミカにはネームプレートが付属しています。
 ネームプレートには「トミカ40周年記念 日産 フェアレディ Z432」と書かれ、裏側には、私では何を意味しているのかわからなかった数字の「#363583」が表記されています。

車体底面

パッケージ

 (パッケージ表記)
 トミカ 40TH ANNIVERSARY
 アピタ ピアゴオリジナル
 <国産歴代スポーツカー パトカー列伝>
 第3弾
 日産 フェアレディZ432 覆面パトカータイプ
 ネームプレート付

 (車体底面)
 FAIRLADY Z 432
 TOMICA ©TOMY 2009
 NO.6 S=1/60
 MADE IN VIETNAM

 発売時価格 ¥500円(税5%別)
 (左右ドア開閉/サスペンション)


 2023.02.13現在










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