トミカ日産ドクター救急車 No.51-4 1993年5月発売日本製トミカレビュー展示室 TOMICA TOY Gallery

トミカ日産ドクター救急車 No.51-4 1993年5月発売日本製

トミカレビュー展示室　救急車　TOMICA TOY Gallery

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日産ドクター救急車（日本製）

　1993年（平成5年）5月に発売された「日産ドクター救急車」（No.51）のトミカ（日本製/No.51-4）です。

　この「日産ドクター救急車」のトミカは、日産が1992年（平成4年）6月25日に「日産アトラス20」をベースとして発売を開始した高規格救急車「日産パラメディック」がモデルになっています。

フロントビュー

　ナンバープレート部分には「NISSAN」と刻印されています。

　（パッケージ表記）
　日産ドクター救急車
　NISSAN PARAMEDIC AMBULANCE
　SCALE 1/78
　トミカ　日本製　51　TOMY
　後部ドア―開閉

　（車体底面）
　NISSAN PARAMEDIC
　TOMICA　© 1992　TOMY
　NO.51　S=1/78
　MADE IN JAPAN

　発売時価格　￥360円（税3%別）

　発売期間 1993年5月～2006年3月
　（中国製有り）

　2025.04.02現在

　この「日産ドクター救急車」のトミカは、日産が当時製造・販売していた高規格救急車「日産パラメディック」がモデルになっています。

　かつては、救急車には医療行為が行えない救急隊員しか乗車しておらず、救急搬送時の医療行為が禁止されていて、諸外国に比較して救命率や社会復帰率が低いことが、1989年（平成元年）頃から問題視されるようになったそうです。

　そこで、病院への搬送途上などにおける救急救命処置を行える救急救命士の職務・資格などに関する救急救命士法が1991年（平成3年）4月23日に制定、同年8月15日に施行され、現在では救急車に常時最低1名の救急救命士を乗車させることが目標とされています。

　高規格救急車は、救急救命士が乗車し、救命処置に必要な資器材を搭載していることにより、病院に患者（傷病者）を搬送する間に車内で必要な処置（病院前救護）を行うことができる、高機能かつ高性能な救急車です。

　救急救命士の英語の一般的な呼称は「Paramedic」（パラメディック）となっています。

　トミカの商品名は「日産ドクター救急車」となっていますが、実車の正式名称はトミカのパッケージや車体底面に英語表記されているように「日産パラメディック（PARAMEDIC）」で、実車は1992年（平成4年）6月25日に「日産アトラス20」をベースとして発売が開始されています。

　ちなみに、トヨタの製造・販売する高規格救急車は「トヨタハイメディック（HIMEDIC）」という名称で、救急救命士法施行後、国産自動車メーカーで初めてとなる高規格救急車として1992年（平成4年）5月に発売されています。

　トミカのパッケージ側面には「日産ドクター救急車」に関する簡易な説明文が記載されています。

　それによると、「日産ドクター救急車」（日産パラメディック）は、救急救命士というお医者さんが乗った新しい（当時）救急車で、いろいろな道具を使用して怪我や病気の人を病院に到着する前に応急処置ができ、乗り心地の良い大型のボディで安全に走行します、と書かれています。

　この「日産ドクター救急車」（No.51-4）のトミカは、中古ホビーショップなどで見かけるものは中国製が多く、日本製のものは比較的入手しにくいトミカとなっています。