トミカ パッカード クーペ ロードスター No.F52-1 1978年5月発売 日本製
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パッカード クーペ ロードスター

 1978年5月に発売された「パッカード クーペ ロードスター」(No.F52/外国車シリーズ・アメリカ車)のトミカ(日本製/No.F52-1)です。

 このトミカの「パッカード クーペ ロードスター」は、アメリカの自動車メーカー「パッカード」(Packard)が1932年に発売した、変速機が3速MTで、最高出力160馬力のV型12気筒エンジンを搭載した「パッカード ツインシックス クーペ ロードスター」(1932 Packard Twin Six Coupe Roadster/シリーズ905)がモデルとなっているようです。

フロントビュー
 ナンバープレート部分には「TF53」と刻印されています。

 「パッカード」は、1899年に電気器具商だったジェームズ・ウォード・パッカードと兄弟のウィリアム、それにパートナーのジョージ・ルイス・ワイスとともに、オハイオ州ウォーレンに「パッカード・アンド・ワイス」として創業されたのが始まりで、1910年代に高品質の高級車を生産・販売し、キャデラック、ロールス・ロイス、メルセデス・ベンツなどと並んで高級車メーカーとして名を馳せたそうです。

サイドビュー

 最盛期においては、アメリカの映画スターや大富豪がパッカードの乗用車を愛用し、また、世界各地で政府公用車や貴賓車として使用され、日本においても政府公用車として使用され、皇室や華族によっても愛用されたそうです。

 当時のパッカードのキャッチコピーは「Ask the Man Who Owns One」で、日本語で「パッカードの真価はその所有者に就て聞かるべし」(パッカードの良さはその所有者に聞けばわかる)と翻訳されたそうです。

リアビュー

 しかし、1920年代~1930年代にかけて、GMやフォードが大衆車から高級車まで販売する戦略を取り始めたことや世界大恐慌が発生したことなどに対応するために、パッカードは中産階級向けの自動車にも進出し、一時的に売上的には成功し経営維持は図られたものの、かえってブランドイメージの低下を招いてしまったようです。

 パッカードは、第二次世界大戦後の生産再開においてもボディデザインなどで他社に後れを喫し、さらに1950年代に、パッカードのボディ製造を請け負っていたブリッグス社がライバルのクライスラーに買収されてしまい、自社でボディ生産を行うことになり、その結果、不慣れな工員の生産による品質低下などの信用失墜をおこしてしまい、販売は落ち込んでいったそうです。

 その後、経営維持のための支援要請などの努力が続けられたものの、うまくいかず、1958年にパッカードブランドでの自動車製造は断念され、1962年に名実ともにその名が消滅してしまったそうです。

 車体後部にあるリアトランクと思われる部分は、実車ではどうやら座席となっているようで、フード(ふた)を開けて展開すると座席シートが備えられています。
 トミカではこの部分は開閉仕様となっています。

 PACKARD COUPE ROADSTER
 ©1978 NO.F52
 S=1/72
 MADE IN JAPAN

 発売時価格 ¥240円
 ※パッケージに特にギミックの記載無し

 発売期間 1978年5月~1988年


 2019.08.08現在










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