トミカ テレックス 72-81 ローダー No.F38-3 1980年10月発売 日本製
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テレックス 72-81 ローダー

 1980年10月に発売された「テレックス 72-81 ローダー」(No.F38/外国車シリーズ・アメリカ車)のトミカ(日本製/No.F38-3-1)です。

 この「テレックス 72-81 ローダー」(No.F38)のトミカは、1988年7月に「No.118」に移行して、当初は引き続き日本製でしたが、後に中国製となり、2007年1月まで販売されているようです。

 そのため、この「テレックス 72-81 ローダー」のトミカは、1980年10月の発売から2007年1月の販売終了まで、トータルで約26年3ヵ月の長きにわたり販売されたロングセラーモデルとなっています。

フロントビュー

 「テレックス」(Terex Corporation)は、1933年にアメリカのアーミントン兄弟(Armington brothers)により設立されて運搬用トラックの設計・製造を開始した「ユークリッド会社」(Euclid Company)が始まりで、その成功を見た「GM」(ゼネラルモーターズ)が1953年に「ユークリッド会社」を買収しています。

 しかし、「ユークリッド」のトラック市場における支配的な業績は悪い結果をもたらすことになり、1968年に米国司法省は「GM」に対して独占禁止法違反であると訴訟を提起し、結果として「GM」はアメリカでのオフハイウェイトラックの製造・販売の4年間の停止と、「ユークリッド」の業務の一部および「ユークリッド」のブランド名を売却することを余儀なくされたそうです。

 そこで「GM」は、1970年にラテン語の「terra」(地球)と「rex」(王者)から「Terex」(テレックス)という名前を生み出し、新しい「テレックス」というブランド名で、裁定命令に抵触しない新しい分野の建設用機械およびトラックであるクローラー(装軌車両)、フロントエンドローダー(このトミカのテレックス 72-81 ローダーのようなタイプ)、スクレーパーの生産・販売を開始したのだそうです。

上部およびサイドビュー

 「GM」の「テレックス」部門は、1970年代の成熟期において世界初のオフロード運搬車「1Z Trac-Truk」、世界初のツインパワードーザー「TC-12」、世界最大のトラック「Terex 33-19 Titan」など、業界で最も注目すべき重建設機械を製造しています。

 その後、「GM」の「テレックス」部門は、1981年にドイツの会社「IBH Holding AG」に売却され、同社が1983年に破産すると再び「テレックス」の所有権が「GM」に戻るなど、「テレックス」はいくつかの変遷を経て、現在の「テレックス」(Terex Corporation)へと至っています。

リアビュー

 実車の「テレックス 72-81 ローダー」は、露天掘り(露天採掘)、積荷や原料・材料などの貯蔵・備蓄作業、大規模な土木工事用として、1969年2月に一般販売が開始されました。

 「テレックス 72-81 ローダー」は重量が約52トンで、当初は定格出力438馬力の「GM デトロイト・ディーゼル 12V-71T」エンジンを搭載し、9立方ヤードまたは10立方ヤードのバケットが装備可能で、タイヤは「33.25×35 L4」が標準装備となっていたようです。

 「テレックス 72-81 ローダー」は、米国オハイオ州のGMハドソン工場にて、1982年までに総計約450台が生産されて世界各国にも輸出され、同車は「テレックス」がこれまでに製造したホイールローダーのうちで最も大きなものとなっているそうです。

 バケット部分とリフトアームは可動仕様となっています。

 TEREX 72-81 LOADER
 tomica ©TOMY
 NO.F38
 S=1/137
 JAPAN

 バケットアップ
 発売期間 1980年10月~1988年7月
 (No.F38)


 2020.02.25現在










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