トミカ トヨタ セリカ ターボ No.65-3 1979年3月発売 日本製
トミカレビュー展示室 フォーミュラカー・レーシングカー TOMICA TOY Gallery

★このトミカのジャンルのページはこちら♪
 フォーミュラカー・レーシングカー



CONTENTS LINK ★写真・レビュー・詳細♪


トミカレビュー展示室TOPへ




ホットウィール展示室へ




HOMEへ



鉄道関連趣味の部屋♪
『鉄道関連趣味の部屋』TOPへ♪




秋葉原 ホビー&カルチャー探訪記録



フィギュアレビュー・写真撮影館

「トミカ ナンバー別一覧表」TOPへ






トヨタ セリカ ターボ

 1979年3月に発売された「トヨタ セリカ ターボ」(No.65)のトミカ(日本製/No.65-3-1)です。

 このトミカは、ドイツ・トヨタが1978年のドイツレーシングカー選手権に投入した、初代「トヨタ セリカLB(リフトバック)」(RA25型)がベースのレーシングカー「トヨタ セリカ(LB) ターボ」がモデルになっています。

フロントビュー

 前照灯部分には、クリアパーツが使用されてリアル感がアップしています。

 ベースとなっている初代「トヨタ セリカLB(リフトバック)」(RA25型)の面影はほとんど感じられず、オリジナルデザインのレーシングカーと言ってよい外観のデザインとなっています。


 (パッケージ表記)
 トヨタ セリカ ターボ
 TOYOTA CELICA TURBO
 S=1/62 トミー
 tomica 65 Japan TOMY
 国産 T-28

 スーパースピード/サスペンション
 ドアー開閉
 SUPER SPEED/SUSPENSION
 DOORS OPEN

 (車体底面)
 TOYOTA CELICA TURBO
 tomica © 1979
 NO.65 S=1/62
 MADE IN JAPAN

 発売時価格 ¥240円
 発売期間 1979年3月~1982年10月


 2024.11.19現在




 1977年に、ドイツ・トヨタがドイツレーシングカー選手権の「グループ5」クラス(シルエットフォーミュラ)に参戦するために、ドイツのモータースポーツチーム「シュニッツァー」が初代「トヨタ セリカLB(リフトバック)」(RA25型)をベースに開発・製作したレーシングカーが、この「トヨタ セリカ(LB) ターボ」になります。

 トミカでは「トヨタ セリカ ターボ」という商品名ですが、実車については一般的に「トヨタ セリカ LB ターボ」と呼ばれているようです。

 「シルエットフォーミュラ」は、国際自動車連盟(FIA)の国際モータースポーツ競技規則に1976年から1981年まで規定されていた公認生産車のカテゴリーAに「グループ5」として属していた競技用自動車の一類型で、市販乗用車の車体をベースとしていますが、車体周りは大幅に改造され、エンジン等はレース専用に設計・製作されたものを使用し、「フォーミュラカー」のような外観のレーシングカーに、市販乗用車のシルエットだけが残るということから「シルエットフォーミュラ」と呼ばれるようになったそうです。

 「トヨタ セリカ ターボ」は、初代「トヨタ セリカ LB」の基本フォルムを生かしながらも、中身はまったくの別物で、ボディの大部分が軽量なグラスファイバーで作り直され、エンジンの最高出力は560PS(418kW)といわれています。

 エンジンは、初代「トヨタ セリカ リフトバック(LB)」市販車の1,968cm3 水冷直列4気筒DOHC「18R-G型」エンジン(145PS)を2,090ccにボアアップしたターボチャージャーエンジンをフロントに縦置きで搭載し、トランスミッションは5速MT、重量は860kgとなっていたようです。

 実車の「トヨタ セリカ ターボ」のレーシングカーは、1977年と1978年にドイツのレーシングカー選手権に参戦し、信頼性の問題に悩まされながらも2度の完走と、ノンチャンピオンシップレースでの優勝を果たしたそうですが、1978年のシーズン途中で「シュニッツァー・モータースポーツ」の社長だったヨーゼフ・シュニッツァー氏が死去したことによりレース活動を停止します。

 その後、翌1979年にトムスが「トヨタ セリカ ターボ」を日本に輸入し、車体色は赤色と白色のツートーンカラーのままで、スポンサーは高島屋、タミヤ、チェックマンに変更されて、日本国内の富士スーパーシルエットシリーズなどに参戦して活躍し、1979年9月に開催された富士インター200マイルレースでは優勝を果たしたそうです。

 その後はトラストに譲渡され、1983年までレースに参戦し、レース活動を終えた後は廃車置き場に放置されていたそうですが、現在ではレストアされて1977年当時のカラーリングが復元されているそうです。

 トミカでは、1978年仕様の赤色と白色のツートーンカラーボディの実車がモデルになっています。(1977年仕様は青色ボディ)


上部ビュー

 車体色は赤色と白色のツートーンカラーで、車体にはカーナンバー「1」、「TOYOTA」、「Castrol」、「STOMMELEN」、「Rodenstock」、「BOSCH」などと書かれています。

 スポンサーの「ローデンストック」(Rodenstock)は、ドイツの光学メーカーなのだそうです。


左右サイドビュー

 写真のトミカのホイールは「1Jホイール」と「2Eホイール」となっています。

 このトミカは、発売当初のNo.65-3-1のモデルと思われます。

 この「トヨタ セリカ ターボ」のトミカは、同じ日本製でも、車体色が青色系で1977年仕様の実車がモデルになっている「ホビーショウ」限定モデルのバリエーション(No.65-3-2)が存在するようです。



ドアを開けた状態


トミカ内部(車内インテリア)の様子

 ハンドルとシフトレバー(フロア)、座席シートなどが黒色系のプラパーツで再現されています。

 ハンドルは左ハンドル、座席シートも左側のみとなっているのが特徴的です。



リアビュー

リア側には、レーシングカーらしい大きなリアウイングがあります。



車体底面

 トミカの車体底面(裏板)には、「TOYOTA CELICA TURBO」、「NO.65」、「S=1/62」、「© 1979」、「MADE IN JAPAN」などの刻印が見られます。


パッケージ

 パッケージは、いわゆる「黒箱」のタイプとなっています。

 パッケージに描かれたイラストのマシンは、このページでご紹介していますトミカのモデルとなっている1978年仕様の赤色と白色のツートーンカラーボディのマシンになります。

 そのほか、トミカの一部の黒箱のパッケージ側面には、このトミカのパッケージ側面に書かれた「T-28」のように謎めいた記号のようなものが書かれていますが、これはトミカに詳しい方によると、当時のトミー工業株式会社の決算期の、過去からの順番の数字を示しているのだそうです。

 つまり、このトミカのパッケージ側面に書かれた「T-28」とは、トミー工業株式会社の前身の会社の決算期も含めて第28期の決算期に製造されたトミカであることを示していて、すなわち写真のトミカは第28期決算期の1979年(昭和54年)3月から1980年(昭和55年)2月の間に製造されたトミカである、ということになるようです。

 そうすると、写真のパッケージに「T-28」と書かれたトミカは、このトミカが新発売された1979年3月から翌年の1980年2月までの間に製造されたトミカであろうことが推測されます。









★このトミカのジャンルのページはこちら♪
 フォーミュラカー・レーシングカー


ホットウィール展示室へ トミカレビュー展示室TOPへ HOMEへ