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トヨタ クラウン タクシー
(5代目クラウン/日本製)
1976年1月に発売された「トヨタ クラウン タクシー」(No.110)のトミカ(日本製/No.110-1)です。
このトミカは、1974年10月から1979年9月まで販売された5代目「トヨタ クラウン」がベースのタクシーがモデルとなっています。
なお、5代目クラウンには、タクシー用のグレード「スタンダード」がありましたが、このトミカは1975年12月に発売された「トヨタ クラウン 2600
ロイヤルサルーン」(No.32-2)のトミカと金型が共用されているようですので、このトミカが「スタンダード」のタクシーがモデルとなっている、とは一概には言えないようです。
当時は「2600 ロイヤルサルーン、スーパーサルーン」、「2000 スーパーサルーン、スーパーデラックス、デラックス」など、別の上級グレードがベースのタクシーも実在したかもしれません。
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フロントビュー |
前照灯は丸形4灯で、フロントグリルの長方形とバランスがとれたデザインとなっていて、落ち着いた気品のある雰囲気を感じさせるフロントデザインとなっています。
フロントグリル中央部には、クラウンを象徴する「王冠」のエンブレムが再現されています。
トミカのフロントのナンバープレート部分には「CROWN」と刻印されています。(リア側も同じ)
なお、タクシー用のグレードとなっていた「スタンダード」は、バンパーガードが無く、バンパーのコーナー部のゴムガードも無かったようです。
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(パッケージ表記)
トヨタ クラウン タクシー
TOYOTA CROWN TAXI
S=1/65 トミー
tomica 110 Japan TOMY
国産 T-24
ドアー開閉/スーパースピード/
サスペンション
DOORS OPEN/SUPER SPEED/
SUSPENSION
(車体底面)
TOYOTA CROWN
tomica NO.4. 27. 32. 110 S=1/65
MADE IN JAPAN
発売時価格 ¥220円または240円
発売期間 1976年1月~1989年2月
(※1980年まで販売の説有り)
2024.09.11現在
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1974年(昭和49年)10月25日に登場した5代目クラウンは、販売面では振るわなかった先代の4代目クラウンの「スピンドル・シェイプ(紡錘形)」と呼ばれる丸みを帯びたスタイル(「クジラ」の愛称を持つ)が見直され、直線基調の重厚感を強調したスタイリングに改められました。
装備面では、4輪ディスクブレーキが新採用され、車速感応式パワーステアリング、世界初のオーバードライブ付き4速オートマチックなどの新装備が設定されたそうです。
また、先代の4代目「クラウン」から設定された「ESC」(現在のABS/アンチロック・ブレーキ・システム)は新設計され、作動時のフィーリングが向上したそうです。
タクシー用のグレード「スタンダード」(MS80-YR)は、駆動方式がFR(フロントエンジン・後輪駆動)、エンジンは最高出力115馬力(PS)の2.0L(1,988cc)水冷直列6気筒OHC「M-C型」エンジンを搭載し、変速機は3速MT(コラムシフト)で、最高速度は155km/h、車両重量は1,305kg、燃料タンク容量は72L(LPG仕様車
110L)、乗車定員は6名などとなっていて、液化石油ガスを燃料とするLPG仕様車も用意されていました。
LPG(液化石油ガス)は1962年~1963年頃にタクシー用燃料としての使用が始まり、LPG車は出力・トルク面では少々ガソリン車にはおよばない点がありますが、リッター当たりの販売価格がガソリンよりも安くて経済性に優れている、航続距離が長い、排気ガスがクリーンであるなどの特長があるため、現在では日本のタクシーの約8割はLPG車となっているそうです。
そのほか、タクシー用のグレード「スタンダード」は、当時は大型となっていたタクシーメーター対応インパネで、スピードメーターの左隣にタコグラフがビルトイン装着可能となっていて、吊り下げ式クーラーがオプション設定されていたようです。
ちなみに、5代目クラウン「スタンダード」(LPG仕様車)の実車の登場時の価格は¥106万5千円(東京・大阪)で、消費者物価指数を参考に現在の価格に換算してみると、約¥240万円程度になります。 |
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上部ビュー |
屋根上の行灯(あんどん/社名表示灯)には「タクシー」と記されています。
車体左右両側面のドア部分には「タクシー」と書かれたシールが、車体後部のトランクリッド上面には「TAXI」と書かれたシールが貼られています。
これらのシールは、パッケージに同梱されていて、自分で車体に貼るシールとなっています。 |
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左右サイドビュー |
このトミカの車体色は、白色系と青色系のツートーンカラーとなっていて、爽やかさを感じさせるカラーリングとなっています。
また、写真のトミカのホイールは「1Hホイール」となっています。
このトミカの発売当初のバリエーションは「1Eホイール」となっていて、巷のトミカ中古市場では「1Hホイール」よりも「1Eホイール」のバリエーションのほうが、個人的には人気があるのではないかと感じています。
ちなみに、1Eホイールは1971年後期から、1Hホイールは1Eホイールや1Fホイールに替わって1976年頃から登場しています。
そう考えると、このトミカの1Eホイールのバリエーションの発売期間は非常に短かったのではないかと思われます。
そのほか、このトミカは、同じ日本製でも、小田急百貨店特注品(小田急第2回トミカ工場記念。同百貨店のロゴマーク、102、タクシーのシール付き)のアイボリー系と赤色系のツートーンカラーのものや、1976年に発売された「トミカ
公用車シリーズ」(4台セット)の黄色系と青色系のツートーンカラーのバリエーション(タクシー、TAXIのシール付き)が存在するようです。
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ドアを開けた状態 |
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トミカ内部(車内インテリア)の様子 |
ハンドルとシフトレバー(フロア)、座席シートなどが赤色系のプラパーツで再現されています。
トミカでは「2600 ロイヤルサルーン」の実車のハンドルの4本スポークタイプが再現されているようで、トミカではさすがに4本スポークは再現できていませんが、その形状が良く似て再現されていると思います。
タクシー用のグレード「スタンダード」の実車は、ハンドルが3本スポークタイプとなっています。
また、タクシー用のグレード「スタンダード」の実車は、ハンドルの付け根部分のステアリングコラムにシフトレバーがある3段コラムシフトとなっています。
おそらく、このトミカは、もともと、1975年12月に発売された「トヨタ クラウン 2600 ロイヤルサルーン」(No.32-2)のトミカの製造・発売が優先かつ前提で設計されたものと思われるため、細部の仕様が実車の「スタンダード」と異なっているのは、致し方ないことと思われます。
それに、ひょっとしたら、当時は2.6L車の最上級グレード「2600 ロイヤルサルーン」がベースのタクシーも実在したかもしれませんので、私では確定的なことは言えないと思います。
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リアビュー |
トミカのナンバープレート部分には、フロント同様に「CROWN」と刻印されています。
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パッケージ |
パッケージは、いわゆる「黒箱」のタイプとなっています。
写真のパッケージは、経年劣化による汚れ、くすみ、傷み、値札シールのはがし痕などが見られます。
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