トミカ トヨタ プリウス No.86-3 1998年8月発売 初代プリウス
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トヨタ プリウス(初代・NHW10型)

 1998年(平成10年)8月に発売された「トヨタ プリウス」(No.86)のトミカ(中国製/No.86-3)です。

 このトミカは、トヨタ自動車が1997年(平成9年)12月10日から2003年(平成15年)9月まで販売した、世界初となる「量産ハイブリッド自動車」の初代「プリウス」がモデルになっています。

フロントビュー

 このトミカは初代「プリウス」の前期型「NHW10型」にあたるようです。

 2000年5月に実施されたマイナーチェンジにより、車両型式がNHW11型に変更となっています。

 実車の前照灯には、クリスタル感のある特徴的な形状の大型フロントコンビネーションランプが採用されています。


 (パッケージ表記)
 トヨタ プリウス
 TOYOTA PRIUS
 SCALE 1/58
 トミカ 86 TOMY

 スーパースピード/サスペンション/
 ボンネット開閉

 (車体底面)
 TOYOTA PRIUS
 TOMICA ©1998 TOMY
 NO.86 S=1/58
 MADE IN CHINA

 発売時価格 ¥360円(税5%別)
 発売期間 1998年8月~2004年6月


 2024.12.20現在




 1997年(平成9年)12月10日に発売された初代「プリウス」は、世界初の量産ハイブリッドカーとなりました。

 専用設計の「1NZ-FXE型」エンジンと、高出力のニッケル水素バッテリーによる電気モーターを組み合わせ、車両停止時はエンジンを自動的に止め、発進時、低速走行時、坂を降りる時、後退時はモーター、通常走行時や全開加速時はエンジンとモーターの効率制御というように、それぞれの駆動力を走行状況に応じて最適に組み合わせるシステムが採用されています。

 また、減速時と制動時に運動エネルギーを電気エネルギーに変換して回生する技術も採用され、既存のガソリンエンジン車と同等の走行性能を持ちながらも、28.0km/L(10・15モード)という同クラスの自動車の約2倍の低燃費とCO2排出量半減などを実現し、発売当初のキャッチコピーは「21世紀に間にあいました。」とされるなど、化石燃料依存から脱しようとする新しい自動車のカタチを示し、その名を歴史に残すクルマのひとつとなったと思います。

 登場時の初代プリウス(NHW10型)は、駆動方式はFF(フロントエンジン・前輪駆動)で、最高出力58PSの1,496cc水冷直列4気筒DOHC「1NZ-FXE型」ガソリンエンジンと、最高出力41PSの「1CM型」永久磁石式同期モーターを搭載し、変速機はハイブリッド用トランスミッションのCVT(電子制御式無段変速機)、車両重量は1,240kg、乗車定員は5名となっていました。

 初代プリウスは、「1997年 ニューカー オブ ザ イヤー」と「1997年~1998年 日本カー オブ ザ イヤー」を受賞しています。

 今では、ハイブリッドカーは当たり前のように街中の道路を走っていますが、それもひとえに、この初代「トヨタ プリウス」の成功があってのことだと思います。

 初代プリウスは、2022年11月8日に、日本自動車殿堂の歴史遺産車に認定されたそうです。

 ちなみに、私は、仕事で初代プリウスを運転したことがありますが、搭載する回生協調油圧ブレーキの特徴なのか、しっかりと慣らし運転をしていなかったためなのかわかりませんが、私が運転した初代プリウスはブレーキの効きに非常に癖(くせ)があり、最初にブレーキを踏んでも効きにくく、かといって強く深くブレーキを踏んでいくと、ある時点で急にブレーキが強くかかる、といった特徴があったことを今も覚えています。

 そのため、他の方を乗せて運転する場合には、ブレーキの制動に気を遣った記憶があります。


上部ビュー

 車名の「プリウス」(PRIUS)は、ラテン語で「~に先駆けて、~に先立って」という意味なのだそうです。

 初代プリウス発表時のメーカー希望小売価格(消費税別/北海道、沖縄は別価格)は、¥215万円(ナビパッケージは¥227万円)となっています。

 当時の初代プリウス登場時は「高いクルマだな」と個人的には思っていましたが、今となっては、現在は軽自動車でも新車で良いものは¥170万円はするわけですから、燃費性能だけに焦点を当てれば、¥215万円という価格は、どことなく安く感じてしまう気もします。


左右サイドビュー

 写真のトミカのホイールは「1Hホイール」となっています。

 実車の初代プリウスは、専用の超軽量鍛造アルミホイール(6本スポーク)を装着し、さらにその上に空気抵抗低減のための樹脂製のホイールカバー(3本スポーク)が装着されていたそうです。

 また、スタイル面では、高めの車高、大きいキャビン、短めの前後ボディによる独特のプロポーションや、インテリアではセンターメーターが採用されているのが特徴となっていたそうです。

 このトミカは、ボンネット開閉、サスペンションの機能(ギミック)は備えられていますが、ドア開閉の機能は備えられていません。



リアビュー

 テールランプは、サイドに回り込んだリアコンビネーションランプとなっています。

 トミカのリア側のナンバープレート部分は、無地で平らで何も記されていません。



ボンネットを開けた状態

 このトミカは、ボンネット部分が開閉仕様となっています。

 車体底部にある白いレバーを押し上げるとボンネットが開くようになっています。



車体底面

 トミカの車体底面(裏板)には、「TOYOTA PRIUS」、「©1998」、「NO.86 S=1/58」、「MADE IN CHINA」などの刻印が見られます。








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