トミカ ダイハツ ミゼット 農業協同組合 米 No.21-3 1980年7月発売 日本製
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ダイハツ ミゼット(日本製/No.21-3)

 1980年7月に発売された「ダイハツ ミゼット」(No.21)のトミカ(日本製/No.21-3)です。

 このトミカの「ダイハツ ミゼット」は、ダイハツ工業が1957年(昭和32年)8月から1972年(昭和47年)1月まで製造・販売(日本国内)した軽自動車規格の三輪自動車「ミゼット」の、1962年(昭和37年)12月から販売が開始された最終型のMP5型がモデルとなっています。

フロントビュー
 何かの生き物を彷彿とさせるような、可愛らしいフロントマスクもとても印象的です。

 (パッケージ表記)
 ダイハツ ミゼット
 DAIHATSU MIDGET
 S=1/50
 トミー TOMY 21 Japan 国産 T-29
 幌取り外し可能
 REMOVABLE CARRIER HOOD

 (車体底面)
 DAIHATSU MIDGET
 tomica © TOMY
 NO.21 S=1/50
 MADE IN JAPAN

 (幌内部)
 21-1 JAPAN

 発売期間(No.21-3)
 1980年7月~1983年6月


 2023.04.20現在




 「ミゼット」は、「ダイハツ工業」が1957年(昭和32年)8月から1972年(昭和47年)1月まで生産・販売していた軽自動車規格の三輪自動車(オート三輪)で、発売当初はベストセラーとなり、1960年代当時の昭和の景色を象徴する自動車の1台となっています。

 「ミゼット」は、1957年(昭和32年)8月から1961年(昭和36年)12月まで販売されたDK/DS型と、1959年(昭和34年)から1972年(昭和47年)1月まで販売されたMP型のバリエーションがありますが、巷で一般的によく知られ、トミカにもなっている「ミゼット」はMP型のほうで、このトミカはそのMP型の中でも、1962年(昭和37年)12月から販売が開始された最終型のMP5型がモデルとなっています。

 「ミゼット MP型」の駆動方式はFRで、乗車定員は2名、車名の「ミゼット(Midget)」は、英語で「小型のもの」という意味なのだそうです。

 MP型は、さらに以下のようなモデルに分類されています。

・MPA/MPAV型(北米・米国統治下の沖縄仕様) 1959年(昭和34年)4月発売
 ※Vはライトバン
 北米向けは800台の限定生産・販売 左ハンドル仕様

・MP2/MP2V型 1959年(昭和34年)10月発売~同年12月販売終了
 キャビンのルーフは幌でドアウインドウはビニール製
 日本国内向け右ハンドル仕様
 車両重量がDS型よりも100kg近く増加し動力性能に難があり、
 わずか約2ヵ月で販売終了

・MP3/MP3V型 1959年(昭和34年)12月発売~1960年
 キャビンのルーフは幌でドアウインドウはビニール製
 新開発のZD型エンジンを搭載
 キャビンのリアガラスがセパレート型(2分割タイプ)

・MP4/MP4V型 1960年(昭和35年)5月~1962年(昭和37年)
 荷台のサイズが拡大されてフックが3つから4つに増える
 キャビンのルーフは幌で、前期型のドアウインドウはビニール製
 キャビンのリアガラスが1枚タイプのものに変更
 後期型のドアウインドウに三角窓が付き、ドアウインドウがアクリル製の
 上下昇降可能なレギュレーターハンドル付きに変更

・MP5/MP5V型 1962年(昭和37年)12月~1972年(昭和47年)1月
 キャビンのルーフは鋼板製のクローズド・ルーフに変更
 1969年(昭和44年)8月にヘッドランプの左右側面にサイドターンシグナルランプを
 追加装備などの変更


 なお、「ダイハツ ミゼット」のトミカは、最初に1980年7月に「No.21(21-3)」として発売されていて、その後「No.21-3」は1983年6月に絶版となっています。

 そして、「No.21-3」が絶版となってから約8年後の1991年6月に、「ダイハツ ミゼット」のトミカは、再び「No.62(62-5/赤箱)」として再発売された経緯があります。

 「ダイハツ ミゼット」のトミカは、巷でも人気があるようで、特注品、セット品、イベント限定、トミカショップ限定など非常に多くのバリエーションが登場しています。


上部ビュー

 「ダイハツ ミゼット」といえば、鉄道ファンの方ですと、飯田線の秘境駅として有名な「小和田駅」(こわだえき)の近くに遺棄されている何台かのミゼットのことを一度はお聞きになったことがあるのではないでしょうか?

 私も秘境駅として有名な小和田駅を訪れてみて、その有名なミゼット達を直接見てきましたので、ご興味のある方は以下のリンクからレポートページをご覧になってみてください♪(別ページで開きます)

 ☆「飯田線の小和田駅下方にあるミゼットはどこから来てなぜ放棄されたのか」


左右サイドビュー

 この「ダイハツ ミゼット」のトミカは、車体後部荷台の幌部分に「秋田のにしき米 米 農業協同組合」と白い字で書かれているのが外観上の最大の特徴となっています。

 特に「米」の文字は大きく書かれていて、とても目をひく部分となっています。

 写真のトミカの前輪のホイールは特殊な専用タイプとなっていて、後輪は「10Dホイール」となっています。

 なお、このトミカは、サスペンションの機能は付いていません。



リアビュー

 荷台の幌の荷物を積み下ろしする部分は、幌の蓋部分の布カバーが上方に巻き上げられた状態で造形されていて、荷台内部が見えるようになっています。

 トミカのナンバープレート部分には「5491」と刻印されています。



取り外しが可能な幌(ホロ)

 車体後部の荷台に取り付けられている幌は、取り外して荷物を積んだりして遊ぶことができるようになっています。



車体底面

 ミゼットは三輪車なので、前輪が一輪しかなく、このことがミゼットが転倒しやすい構造的な欠点を持つ一因となっています。

 三輪自動車は、コーナーリングでブレーキをかけた時に、車体前方の左右どちらかに偏って荷重がかかってしまうと、転倒しやすいという弱点があります。



パッケージ









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