トミカ JPS ロータス ヨーロッパ No.F49-1 1977年12月発売 日本製
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JPS ロータス ヨーロッパ

 1977年12月に発売された「JPS ロータス ヨーロッパ」(No.F49/外国車シリーズ・イギリス車)のトミカ(日本製/No.F49-1)です。

 「ロータス ヨーロッパ」は、イギリスのスポーツカーメーカー「ロータス・カーズ」が、1966年から1975年まで製造していた2ドアクーペのライトウエイトスポーツカーで、「ロータス」としては初のミッドシップにエンジンを搭載(MR)したロードカーとなっていて、最初期型の「シリーズ1」(タイプナンバー46)、レース仕様のタイプ47(ロータス47)、快適装備の充実が図られた「シリーズ2」(タイプナンバー54、65)、ツインカム(タイプナンバー74)、1972年に登場した最終型の「スペシャル」などを通じて合計9,230台が販売されたそうです。

 この「JPS ロータス ヨーロッパ」のトミカは、1972年に登場した「ロータス ヨーロッパ」の最終型「スペシャル」の、「JPS」(John Player Special/ジョン・プレイヤー・スペシャル)のロゴマークと金色のピン・ストライプが描かれた実車がモデルとなっています。

 ただ、ネット上で調べてみた限りでは、実車の「JPS」カラーは車体色が黒色のものばかりで、写真のトミカのようなブルーメタリック系の車体色の実車は私では見つけることができませんでした。

フロントビュー
 フロント上面に描かれた「JPS」のロゴマークと「John Player Special」の文字が美しいトミカとなっています。
 トミカのナンバープレート部分には「LOTUS」と刻印されています。
 「ロータス ヨーロッパ」は、池沢さとし氏原作の漫画「サーキットの狼」(週刊少年ジャンプ/1975年~1979年)において主人公「風吹裕矢(ふぶき ゆうや)」が乗る愛車として登場して人気を博し、その後に1970年代後半に日本国内で沸き起こった、いわゆる「スーパーカーブーム」でも脚光を浴びました。
 ただ、軽量かつ可能な限り廉価であることを目標に開発された実車の「ロータス ヨーロッパ」の動力性能は、ランボルギーニ・カウンタックやフェラーリ・512BBのようなパワフルな「スーパーカー」と呼ぶにふさわしいほどではなかったようです。(実車の人気と魅力を「スーパーカー」と呼ぶのとは別次元の話になります)

 このトミカのモデルとなった、1972年に登場した「ロータス ヨーロッパ」の最終型「スペシャル」は、ツインカムエンジンをよりチューンした通称「ビッグバルブ」と呼ばれるものに変更され、吸気向上のためにインテークバルブが大型化されて、圧縮比も高められ、最高出力は126馬力となったそうです。

 最終型「スペシャル」は、最高出力126馬力の1.6L直列4気筒DOHCエンジンを搭載し、ボディはFRP製、駆動方式はMR、変速機はルノー製4速MT、オプションでゴルディーニ製5速MTが用意され、車重は712kgとなっています。

上部ビュー
 「ロータス ヨーロッパ」は、ロータス・カーズの創業者でもありエンジニアでもあったコーリン・チャップマン(1928年5月19日~1982年12月16日)らにより設計され、その特徴あるボディデザインとコンセプトは、その名を歴史に残す名車の1台となっています。
 トミカのリアのエンジンフード部分は白色のプラスチックパーツで作られていて、開閉仕様となっています。

 「John Player Special」(ジョン・プレイヤー・スペシャル)は、イギリスのたばこ会社「インペリアル・ブランズ」(Imperial Brands)が生産・販売する煙草のブランドで、モータースポーツへのスポンサー活動が活発なことでも知られています。

 特にF1のチーム・ロータスのメインスポンサーだった頃は、黒色と金色のピン・ストライプが施された車体が「ブラック・ビューティー」と呼ばれるなど、その名を歴史に刻んでいます。

 ロータス・カーズが生産・販売していた「ロータス・ヨーロッパ」の1972年に登場した最終型「スペシャル」でも、車体に「JPS」のロゴマークと金色のピン・ストライプが施されたモデル(実車)が存在します。

左右サイドビュー
 実車の「ロータス ヨーロッパ」は、車高の低いフォルム、小型軽量かつ高剛性のボディにより、優れたコーナーリング性能を持っているそうです。
 トミカの車体の左右両側面のドア部分には「JPS」のロゴマークが描かれたシールが貼られていて、ホイールは「1HGoホイール」(金色系)となっています。

 なお、歴史の逸話として、第二次世界大戦中に北アフリカ戦線において、「砂漠の狐」とも呼ばれたドイツのエルヴィン・ロンメル率いるアフリカ軍団とイギリス軍が激しい攻防戦を繰り広げていた時に、ドイツ軍側に「戦利品のタバコのプレイヤーズ(JPS)はうまかった」という記録が残っているようです。

リアビュー
 リアのエンジンフード部分には「LOTUS」と刻印されています。

 リアのエンジンフードは開閉仕様となっていて、内部にはエンジンのパーツが組み込まれています。

車体底面
 この「JPS ロータス ヨーロッパ」のトミカは「No.F49」になるわけですが、裏板(車体底面)の刻印は「NO.F25」になっています。
 このことは、このトミカより5ヵ月先の1977年7月に発売された「ロータス ヨーロッパ スペシャル」(No.F25-1)のトミカがベースになっていることの表れだと思います。

 (パッケージ表記)
 JPS ロータス ヨーロッパ
 JPS LOTUS EUROPA
 SCALE 1/59

 (車体底面)
 LOTUS EUROPA SPECIAL
 tomica
 © 1977 TOMY
 NO.F25 S=1/59
 MADE IN JAPAN

 発売時価格 ¥240円

 ※パッケージに特にギミックの記載無し
 (サスペンション/エンジンフード開閉)

 発売期間 1977年12月~1979年7月


 2023.03.02現在










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