トミカ メルセデス ベンツ 450SEL No.F7-1 1976年9月発売 日本製
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メルセデス ベンツ 450SEL

 1976年9月に発売された「メルセデス ベンツ 450SEL」(No.F7/外国車シリーズ・西ドイツ車)のバリエーションのひとつとなっているトミカ(日本製/No.F7-1-15)です。

 「メルセデス・ベンツ 450SEL」は、ダイムラーが1972年9月から1980年まで販売した「メルセデス・ベンツ W116」のグレードのひとつとなっていて、1973年に登場しています。

 「メルセデス・ベンツ W116」シリーズは、初めて正式に「Sクラス」と命名されたモデルで、パッシブセーフティ(受動的安全)の技術を市販車として初めて導入して安全性の向上が図られ、事故時の衝撃を前後のボディで吸収し乗員を保護する「セーフティセル構造」が採用されているそうです。

ドアを開けた状態

 「メルセデス・ベンツ W116」シリーズは、内装デザインはメーター類を見やすくし、シートの快適性、視界確保、車内の換気、ボディの空力対策なども考慮され、1978年からは乗用車として世界初となるABS(アンチロック・ブレーキ・システム/ボッシュ製)がオプション設定されるなど、大型高級セダンとして当時の最先端の性能を持つとされ、「ベンツSクラス」の名を世界的に有名にした傑作といわれ、1974年にはヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

 トミカのモデルとなった「メルセデス・ベンツ 450SEL」の駆動方式はFR、エンジンは最高出力225馬力(ps)の4,520cc V型8気筒SOHCエンジンを搭載し、変速機は4速MTまたは4速トルコンATで、最高速度は約210km/hとなっているようです。

サイドビュー

 なお、このトミカ発売時には、パッケージに「西ドイツ車」と書かれていますが、1989年11月の「ベルリンの壁崩壊」により、1990年10月3日に東ドイツ(ドイツ民主共和国)が西ドイツ(ドイツ連邦共和国)に加入する形で統一を果たしたため、現在は「西ドイツ」という呼ばれ方は無くなり、単に「ドイツ」(ドイツ連邦共和国)と呼ばれるようになっています。

 1939年9月から欧州で始まった第二次世界大戦は、1945年5月8日にヒトラー率いるナチス・ドイツの敗北に終わり、ドイツは米英仏ソの4ヵ国による分割統治と非武装化が行われることになりましたが、その後、アメリカ、イギリス、フランスをはじめとする西側陣営と、ソビエト連邦を中心とする共産圏の東側陣営の対立が激しくなってしまいます。

 その結果として、ドイツは1949年に西ドイツと東ドイツに分断されてしまい、それぞれアメリカを中心とする西側陣営(NATO/北大西洋条約機構)と、旧ソビエト連邦を中心とする共産圏の東側陣営(WTO/ワルシャワ条約機構)に分かれて、西ドイツと東ドイツの両国は長い東西冷戦時代の最前線に置かれることとなりました。

リアビュー
 ナンバープレート部分には、前後ともに「BENZ」と刻印されています。

 なお、この「メルセデス ベンツ 450SEL」(No.F7)のトミカは、1988年9月に「No.87」(No.87-2)へ移行して1992年4月まで販売されたようです。


 MERCEDES BENZ 450SEL
 tomica
 © 1976 TOMY
 NO.F7
 S=1/67
 MADE IN JAPAN

 ※パッケージに特にギミックの記載無し
 (サスペンション/左右ドア開閉)

 発売期間 1976年9月~1988年9月(No.F7)
 →1988年9月にNo.87-2へ移行


 2020.06.23現在










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