| トミカ ニッサン ディーゼル ジェットパック No.42-2 日本製 1976年6月発売 | ||||
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| ニッサン ディーゼル ジェットパック 1976年6月に発売された「ニッサン ディーゼル ジェットパック」（No.42）のトミカ（日本製/No.42-2）です。 運転台の前方に伸びたボンネットの中にエンジンが搭載されている「ボンネット型」トラックとなっていて、車体後部にある2基の球形のタンク部分には、それぞれ「ジェットパック」、「JET PAC CEMENT」と書かれています。 このトミカは、車体色やタンク部の色が異なるものや、車体色が黄色系の輸出用のバリエーションが存在します。
「ジェットパック」とは、特装車メーカーの極東開発工業株式会社（本社 兵庫県西宮市）が製造・販売する、セメントや石炭、石灰、炭酸カルシウム、化学薬品などの粉粒体を運ぶ輸送車のことで、「ジェットパック」という製品名は、同社の登録商標となっています。 「ジェットパック」は粉粒体の運搬車として主として使用されますが、護岸工事用の船舶に搭載されたり、プラントにおける圧送設備として定置されて活躍することもあるそうです。 1964年（昭和39年）頃までは、セメント運搬はカーゴ車（平ボディ、バン、ウイングトラックなど積荷を運搬するためのトラックの総称）でのセメント袋運搬か、車体後部のタンク底部にスクリューコンベアが装備されたスクリュー式バラセメント運搬車（スクリュー車）でのバラ輸送が主流となっていたそうですが、バラ輸送に他社製の空気圧送車が使用され始めたのを機に、極東開発工業株式会社も空気圧送車の開発に着手することとなったそうです。 同社は、1966年（昭和41年）5月にスウェーデンのコツカム・インターコンサル社と「球形空気圧送式粉粒体輸送装置（ジェットパック）」の技術提携契約を締結し、翌年の1967年2月に、球形タンク2基を連装した「ジェットパック」の1号車を完成させ、顧客に納入しています。 「ジェットパック」は、粉粒体をタンク上部から積み込み、エアを入れて粉粒体とエアを混合・流動化状態にして、排出する時はバルブを開くと、粉粒体がエアとともに外部に圧送される仕組みとなっているそうです。
「ジェットパック」の初期の実車は、トミカの外観どおり大きな球形のタンクが2基装備されているか、または単体の球形タンクを装備した形状となっていて、球形タンクは、架装物重量が軽くなり積載量を多く確保できる、充填効率や排出性能が優れているという長所があったそうです。 しかしその反面、車高が高く走行時が不安定、工場などに入りにくいなどの問題点が指摘され、それらを改善するために1969年（昭和44年）にはタンク形状が円筒型に変更され、現在では、より多くの粉粒体を運ぶことができるタンクローリーのような円筒形のタンク車が主流となっているそうです。 つまり、このトミカが発売された1976年（昭和51年）6月は、実車の球形型タンク2連装のジェットパックが生産終了となってから、すでに約7年が経過していたことになります。 このトミカの発売時に、どれほどの数の球形型タンク2連装のジェットパックの実車が残っていて使用され続けていたのかは、わかりません。 実車のタンク形状の変更後は、極東開発工業株式会社は、さらに市場の要望に応えるべく、1971年（昭和46年）頃からは、一度に多量を輸送できる「ジェットパックセミトレーラー」と「ジェットパックフルトレーラー」の生産を開始、1982年（昭和57年）頃からは「ダンプ併用式ジェットパック」の販売を開始しています。 また、1994年（平成6年）頃からの過積載防止機運の高まりとそれに伴う架装重量の軽減に応えるために、タンクをアルミ化した「アルミジェットパック」を開発したそうです。 なお、「ジェットパック」の詳細については、現時点では極東開発工業株式会社さんの公式サイトにて詳しく解説されています。
NISSAN DIESEL JET PAC （※パッケージ表記） NISSAN DIESEL NO.16 S=1/102 MADE IN JAPAN スーパースピード 発売期間 1976年6月～1982年11月 2019.08.26現在 |
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