トミカ ニッサン スカイライン 2000GT-X No.82-1 1974年8月発売 ケンメリ 日本製
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ニッサン スカイライン 2000GT-X
(4代目スカイライン/ケンメリ)

 1974年8月に発売された「ニッサン スカイライン 2000GT-X」(No.82)のトミカ(日本製/No.82-1)です。

 このトミカは、1972年(昭和47年)9月から販売が開始された、4代目「スカイライン」(C110型/通称:ケンメリ)の発売当初の最上級グレード「2000GT-X」(KGC110型)がモデルとなっています。

フロントビュー

 トミカのフロントのナンバープレート部分には「SKYLINE」と刻印されています。


 (パッケージ表記)
 ニッサン スカイライン 2000GT-X
 NISSAN SKYLINE 2000GT-X
 S=1/64 トミー
 tomica 82 Japan TOMY トミー
 国産 (※ネット上でT-22表記を拝見)

 ドアー開閉/スーパースピード/
 サスペンション
 OPENING DOORS/SUPER SPEED/
 SUSPENSION

 (車体底面)
 NISSAN SKYLINE 2000GT-X
 tomica NO.82 S=1/64
 MADE IN JAPAN

 発売時価格 ¥220円(または180円)

 写真のトミカは車体後部に牽引フック付き

 発売期間 1974年8月~1980年頃(?)


 2024.12.03現在




 4代目「スカイライン」(C110型)の通称「ケンメリ」は、当時の広告キャンペーン「ケンとメリーのスカイライン」に登場する若い男女のカップルの名前である「ケン」と「メリー」に由来するそうです。

 4代目「スカイライン」の「ケンメリ」は、累計販売台数が約66万台となる大ヒット車となり、1980年代には、いわゆる暴走族の改造車としても人気があったそうです。

 4代目「スカイライン」(C110型/ケンメリ)登場時の最上級グレードだった「2000GT-X」(KGC110型)は、駆動方式がFR(後輪駆動)、最高出力130PS(ハイオク仕様)の2.0L(1,998cc)水冷直列6気筒SOHC「L20型」エンジンを搭載し、トランスミッション(変速機)は5速MTまたは3速AT、車両重量は1,150kg(5速MT)となっています。

 当時の「2000GT-X」の実車の価格は¥99万3,000円(5速MT)だったそうですので、消費者物価指数を参考に現在の貨幣価値に換算してみると、現在の約¥310万円程度になります。

 なお、このトミカは、4代目スカイライン(ケンメリ)が1972年(昭和47年)9月に発売、販売が開始された当時の最上級グレード「GT-X」(KGC110型)がモデルになっていますが、翌年の1973年(昭和48年)1月には「GT-R」の名が冠された「ハードトップ2000GT-R」(KPGC110型)が発売となっています。

 しかしながら、その「2000GT-R」が搭載するS20型エンジン(160PS)が昭和48年排出ガス規制に適合できなかったために、ケンメリの「2000GT-R」は、発売からわずか3ヵ月後の1973年4月に、197台が生産されただけで生産・販売を終了してしまいます。

 197台の中でも、赤色ボディの「GT-R」は、わずか7台しか販売されなかったそうです。

 当時の日本の自動車産業界は、年々厳しくなる排出ガス規制と、中東戦争によるオイルショックによる燃費改善に対応することが求められていて、当時のスカイラインもカタログから「GT-R」が消え、速さや運転性能が抑えられてしまった時代背景があったそうです。

 「GT-R」の名称は、1973年(昭和48年)4月に4代目「スカイライン(ケンメリ)」の「2000GT-R」が生産・販売を終了してから、1989年8月に発売された8代目「スカイライン」の「GT-R」(BNR32型)で復活するまで、約16年間も封印されることになってしまったそうです。


上部ビュー

 車体後端部には、このトミカの特徴ともなっている赤いプラパーツの牽引フックが取り付けられています。

 実車は、力強さを感じさせるフロントマスクで、ロングノーズ&ショートデッキのスタイリングや「ケンメリ」という愛称もカッコよく、人気があってヒット車となったこともうなづけます。


左右サイドビュー

 写真のトミカのホイールは「1Eホイール」となっています。

 車体側面のリアフェンダー部分には、特徴的なプレスラインの「サーフィンライン」が施されています。

 また、リアフェンダー後部には、実車にもあった「Skyline GT」のエンブレム(オーナメント)が再現されています。

 このトミカは、同じ日本製の通常品(輸出仕様含む)のトミカでも、車体色が異なるもの、「1Hホイール」のもの、リアの牽引フックが無いもの、などのバリエーションがいくつか存在します。

 また、このトミカ(No.82-1)は、発売当初は「GT-X」仕様として発売されていますが、後に前後のオーバーフェンダーとリアスポイラーを追加する金型改修が行われ「GT-R」仕様となっています。

 「GT-R」仕様のトミカは日本製のバリエーションもあるようですが、多くは中国製のバリエーションとなっています。



ドアを開けた状態


トミカ内部(車内インテリア)の様子

 ハンドルとシフトレバー(フロア)、座席シートなどが赤色系のプラパーツで再現されています。

 トミカでは実車のハンドルの3本スポークタイプが再現されています。

 当時の最上級グレードだった「GT-X」は、部分皮革強化木製チルト付きステアリングや、カーステレオ、パワーウインドウなどが標準装備されていたそうです。



リアビュー

 スカイラインの象徴のひとつともなっている、リアの丸目4灯のテールランプがスカイラインファンの心を惹きつけます。

 スカイラインの魅力の一つともなっている、この丸型4灯式のテールライトは、この4代目スカイラインで採用され、以後は10代目スカイラインのR34型まで受け継がれているそうです。

 写真のトミカは、車体後部に牽引フックが付いているバリエーションになります。

 その他、牽引フックが付いたバリエーションのあるトミカとしては、「ニッサン ブルーバードU 1800 SSS-E」(No.62-1/1973年2月~1977年3月)、「ニッサン ローレル 2000SGX」(No.74-1/1973年6月~1979年3月)、「マツダ サバンナ GT」(No.80-1/1973年8月~1978年1月)などがあります。



車体底面

 トミカの車体底面(裏板)には、「NISSAN SKYLINE 2000GT-X」、「NO.82」、「S=1/64」、「MADE IN JAPAN」などの刻印が見られます。



 この牽引フック付きの「ニッサン スカイライン 2000GT-X」のトミカの最大の特徴でもあり、醍醐味でもあるのは、なんといっても、同時期に発売された「フランスベッド キャンピングカー」(No.65-1)、「ヤマハ・ボート」(No.71-1)などの牽引フックに接続可能な仕様となっているトミカを、車体後部に付いている牽引フックにつないで引っ張って遊ぶことができることです。

 現在、この遊び方をするには少々コストがかかってしまいますが、当時は「おこづかい」を少し貯めてこれらのトミカを買えば、家の部屋の中や庭、公園でも遊べたでしょうし、「ヤマハ・ボート」は、お風呂場でも遊べたことでしょう。

 なお、写真の右側のトミカは「ヤマハ・ボート」(No.71-1/1973年7月~1978年4月)になります。




 「フランスベッド キャンピングカー」(No.65-1)のトミカを連結、牽引した状態です。

 「フランスベッド キャンピングカー」のトミカと連結する場合は、連結部を「ニッサン スカイライン 2000GT-X」の牽引フックに載せるだけの「ヤマハ・ボート」のトミカの場合と異なり、「ニッサン スカイライン 2000GT-X」の牽引フックを「フランスベッド キャンピングカー」の上下の連結パーツで挟み込むような形となります。

 ですので、両車の連結部を外す際には、無理な力を加えないように注意しないと、牽引フックが折れたりするなど破損してしまう可能性があります。

 なお、「フランスベッド キャンピングカー」(No.65-1)のトミカの販売期間は、1973年4月から1976年12月までとなっています。









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