トミカ トヨタ セリカ LB 2000GT No.86-1 1974年7月発売 日本製
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トヨタ セリカ LB 2000GT
(初代 A20/30型)

 1974年7月に発売された「トヨタ セリカ LB 2000GT」(No.86)のバリエーションのうちのひとつとなっているトミカ(日本製/No.86-1)です。

 このトミカの「トヨタ セリカ LB 2000GT」は、1970年(昭和45年)12月から1977年(昭和52年)まで販売された初代「セリカ」(A20/30型)にあたり、1973年(昭和48年)4月に登場した3ドアリフトバック(LB)の最上級グレード「2000GT」がモデルとなっています。

フロントビュー

 愛称の「ダルマセリカ」の所以(ゆえん)ともなっている、ボディーと一体化されたバンパーが独特の表情を醸し出す特徴的なフロントデザインです。

 低い位置から獲物を狙う猛獣をイメージしてデザインされたそうで、4灯式の丸型ヘッドライトも印象的です。

 トミカのフロントグリル部分には実車にあった「GT」エンブレムが再現され、ナンバープレート部分には「CELICA」と刻印されています。


 (パッケージ表記)
 トヨタ セリカ LB 2000GT
 TOYOTA CELICA LB 2000GT
 S=1/60
 トミー TOMY 86 Japan T-23
 ドアー開閉/スーパースピード/
 サスペンション
 OPENING DOORS/SUPER SPEED/
 SUSPENSION

 (車体底面)
 CELICA LB 2000GT
 tomica
 NO.86 S=1/60
 MADE IN JAPAN

 発売期間 1974年7月~1980年


 2023.04.07現在



ドアを開けた状態

 「セリカ」(Celica)は、トヨタが1970年(昭和45年)から2006年(平成18年)まで製造・販売していたハードトップおよびクーペ型の日本初となるスぺシャルティカ―で、モータースポーツにおけるベース車両としても活躍し、それぞれの時代の若者や若い心を持った人々を惹きつけてきた、歴史にその名を残す名車の1台となっています。

 1970年(昭和45年)12月1日に発売が開始された、そのフロントデザインから「ダルマセリカ」の愛称を持つ初代「セリカ」は、発売当初は2ドアハードトップクーペのみでしたが、当時の日本ではまだ珍しかった高性能なDOHCエンジンがGTモデルに搭載されて日本初の本格的なスペシャルティカーであったため、大ヒット車となったそうです。

 初代「セリカ」は、同時期に発売されたファミリーセダン「カリーナ」のシャシーを利用していて、キャッチフレーズは「未来の国からやってきたセリカ」となっていて、当時の価格帯は¥57万円から約100万円となっています。

 1970年当時の¥100万円は、消費者物価指数をもとに現在の貨幣価値に換算すると、約330万円となります。

 また、初代「セリカ」は、アメリカで成功した「フォード・マスタング」に倣って、好みのエンジン、変速機、内装を自由に選択できる「フルチョイス」と呼ばれるシステムが採用されていたそうです。(1600GTを除く)


 そして、初代「セリカ」が発売されてから約2年4ヵ月後の1973年(昭和48年)4月6日に、このトミカのモデルとなった、テールゲート(バックドア)を備えた3ドアリフトバック車(LB)の「セリカ LB 2000GT」(車両型式 RA25-MQ)が追加されて発売が開始されています。

 実車の「トヨタ セリカ LB 2000GT」は、1971年秋の東京モーターショーに参考出品された「SV-1」が市販化されたもので、駆動方式はFR、最高出力145PSの2.0L(1,968cm3)水冷直列4気筒DOHC「18R-G型」エンジン(ソレックス型ツインキャブレター)を搭載し、車両重量は1,040kg、燃料(プレミアム)タンク容量は50L、変速機は5速MT、最高速度は205km/hとされ、当時の販売価格は¥112万円(東京地区/スペアタイヤ・標準工具一式付き)となっています。

 1973年当時の¥112万円は、消費者物価指数をもとに現在の貨幣価値に換算すると、約297万円となります。

 高性能の2L DOHCエンジンを搭載した「セリカ LB 2000GT」は、スポーティドライブを実現し、また、リフトバック車(LB)とされたことにより、リアシートを倒すと広いスペースが確保できるラゲージルームが設けられ、サーフボードやキャンプ用具などのアウトドア用品の積載もできるようになったことで、当時のレジャー志向の若者にとっての人気車種となったそうです。


上部ビュー

 ボンネット(エンジンフード)の左右両側には、強力なエンジンを搭載している雰囲気を醸し出すエンジンエア・アウトレットルーバー(空気吹出口)が備えられています。

 「セリカ」(CELICA)という車名は、スペイン語の形容詞で「天上の、聖なる、神々しい」という意味をあらわしていて、クラウン、コロナ、カローラに続いて「C」で始まるトヨタの伝統を踏襲した車名となっているそうです。

 また、「セリカ」のシンボルマークは、天空を駆ける「龍」をイメージしたものとなっているそうです。


左右サイドビュー

 車体デザインは、ロングノーズ、ショートデッキ、ロー&ワイドのフルファストバッククーペとなっていて、当時のニュースリリースにあるように、個性的で先進的なスペシャルティカーのスタイルとなっています。

 リフトバック車(LB)が初代「セリカ」に追加された理由は、当時のスポーティドライブとレジャーという生活様式の広がりに対応し、スタイリングと機能のより一層の向上、そしてユーティリティー・スペースの拡大を図るためとなっています。

 クォーターウインドウ後部には室内換気用のベンチレーションルーバーが設けられ、本車の個性的なデザインポイントのひとつとなっています。

 トミカのリアフェンダー部分(リア・タイヤハウジング前方)には、実車にあった「Celica」の文字のエンブレムと、天空を駆ける「龍」をイメージしたセリカのシンボルマークが再現されています。


 写真のトミカのホイールは、発売後期のモデルの「1Hホイール」となっています。

 実車は、185/70HR13のラジアルタイヤを標準装備していて、フロントブレーキはディスク式となっているようです。

 この「トヨタ セリカ LB 2000GT」のトミカは、同じ日本製でも通常品をはじめトヨタ博物館特注品なども存在し、発売時期などによって1Fホイール、1Eホイール、1Hホイール、1Kホイールのバリエーションや、車体色が異なるバリエーションが多く存在します。

 通常品の発売当初の1Fホイールや1Eホイールのバリエーションは人気が高く、状態が良くて箱付きのものは、現時点ではトミカの中古市場において一般的に入手が難しいトミカとなっているようです。


トミカ内部(車内インテリア)の様子

 ハンドルとフロアシフト、座席シートなどがプラパーツで再現されています。

 ハンドル部分は、実車の4本スポーク式ステアリングがよく再現されていると思います。

 実車の4本スポークステアリングとシフトノブは革巻きとなっていて、インパネには小さい円形の計器が3つ(油圧計と電流計、水温計、燃料計)、大きい円形のスピードメーター、タコメーターが備えられ、円形の計器類が5つ並んでいます。



リアビュー

 テールランプは、特徴的な垂直4分割型の大型リアコンビネーションランプとなっています。

 トミカのリアガーニッシュの中央部には、実車にあった「GT 2000」のエンブレムが凸部の文字造形で再現されています。

 実車の「LB」は、燃料タンクがトランク床下にあって、給油口がリアガーニッシュパネル中央部の裏にあり、「GT 2000」のエンブレムが付いている四角い部分が給油口の蓋になっていて、その部分を手前に引いて蓋を開けて(下開き)給油する仕組みとなっています。

 初代「セリカ」の丸みを帯びたテールも、「ダルマセリカ」と呼ばれる所以(ゆえん)のひとつとなっているようです。

 トミカのナンバープレート部分には、フロント同様に「CELICA」と刻印されています。



車体底面









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