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「センチュリー」は、トヨタ自動車が1967年(昭和42年)から製造・販売している最高級乗用車(ショーファードリブンカー/専属の運転手が運転する高級車)で、このトミカの「センチュリー」は、2018年(平成30年)6月22日から販売が開始された3代目「センチュリー」にあたり、2023年(令和5年)9月に新たに設定されたSUVタイプの「センチュリー」(GRG75型)になります。
「トヨタ センチュリー」は、1967年(昭和42年)の発売開始以来、4ドアセダンのみ発売されてきましたが、このSUVタイプの「センチュリー」は、これまでとは異なるプラグインハイブリッド(PHEV)を採用した新しいタイプのモデルとして開発されたそうです。
エンジンは最高出力262PSの3,456ccV型6気筒直噴DOHC「2GR-FXS型」エンジンを搭載し、モーターはフロントに「5NM型」(182PS)、リアに「1YM型」(109PS)を搭載して、システム最高出力は412PSとなっています。
また、駆動方式は「E-Four Advanced」と呼ばれる電気式の四輪駆動、トランスミッションは電気式無段変速機となっていて、乗車定員は4名、WLTCモードは14.2km/L、燃料タンク容量は55L(無鉛プレミアムガソリン)、車両総重量は2,790kgとなっています。
2023年(令和5年)10月下旬からトヨタ自動車田原工場(愛知県田原市)にて生産が開始され、現時点の実車のメーカー希望小売価格(税込)は¥2,500万円からとなっています。
「センチュリー」は、主として日本国内における官公庁や企業などの公用車・社用車としてのニーズを市場とし、後部座席の広さや快適性を重視した設計となっています。
ただ、最近では、特に都道府県などの自治体の知事や議長の公用車としては、導入費用や地元企業支援などの観点から、これまでと比較して公用車として導入することに慎重になる傾向がみられるようです。
生産は、無駄を排除する通常の「トヨタ生産方式」とは異なり、手作業が工程の多くを占め、塗装にも時間がかけられているそうです。
なお、車名の「センチュリー」は、英語の「世紀」(西暦を100年単位で区切ったもの)を意味する「century」で、これは「センチュリー」の初代モデルが発表された1967年(昭和42年)が、トヨタグループの創設者である豊田佐吉の生誕100年目であったことに由来しているそうです。 |
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上部ビュー |
実車の屋根上には、大開口のガラスルーフとなっているパノラマルーフ(電動サンシェード付)が標準装備されています。
トミカの通常版では、車体色が黒色系なためか、特にパノラマルーフと思われる塗装などは施されていないようで、屋根上にパノラマルーフがあるようには見えていません。
車体色が白色系の初回特別仕様のトミカでは、屋根上のパノラマルーフ部分は黒色となっていて、わかりやすくなっています。 |
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左右サイドビュー |
トミカの通常版の車体色は、実車の「麟鳳(りんぽう) ブラック×シルバー」のツートーンがモデルになっているものと思われます。
また、初回特別仕様のトミカの車体色は、実車の「白鶴(はっかく) プレシャスホワイトパール×シルバー」のツートーンがモデルになっているものと思われます。
実車は、後席のプライバシーを保護するために、リアドアガラスとリアクォーターガラスに調光機能付プライバシーガラスが採用されていて、リア左右席にあるスイッチをONにすると、透明な2枚の合わせガラスに挟まれた特殊なフィルムが作用して、ガラスの色が瞬時にホワイト調へと変化して、外側からの視線を遮るようになっています。
なお、このトミカは、サスペンションの機能は付いていますが、左右ドア開閉などのその他のギミック(仕掛け、アクション)は備えられていません。
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リアビュー |
トミカのリア側は、実車にもある「CENTURY」の文字と、「鳳凰」エンブレムが再現されています。
また、リアコンビネーションランプは、フロントのヘッドランプとデザイン的な統一感を持たせた4つのランプとなっています。
このセンチュリーの水平・垂直を基調としたデザインは、公式サイトでは「端正なフォルムに力が漲る。」と表現されています。
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車体底面 |
トミカの車体底面(裏板)には、「Toyota CENTURY」、「TOMICA ©TOMY」、「NO.115 S=1/71 2024」、「MADE
IN VIETNAM」と刻印されています。
そのほか、トミカの車体底面には「B25」と記されています。 |
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パッケージ |
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