トミカ クラウン スーパーデラックス No.3-1 1970年8月発売 日本製 1Eホイール
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クラウン スーパーデラックス
(3代目クラウン/日本製・1Eホイール)

 1970年(昭和45年)8月18日に発売された「クラウン スーパーデラックス」(No.3)のバリエーションの1つとなっているトミカ(日本製/No.3-1)です。

 このトミカの「クラウン」は、1967年9月から1971年2月まで販売された3代目「トヨタ クラウン」(当時はトヨペット クラウン)の、上級グレード「スーパーデラックス」の前期型がモデルになっています。

 「クラウン スーパーデラックス」(No.3-1-1)のトミカは、トミカが初めて1970年8月に発売された時の6台(6車種)のうちの1台となっています。

フロントビュー

 前照灯は丸形4灯で、ボンネット先端部分が少しフロントグリルのほうへ下がって、前照灯上端部より下の位置まで食い込んでいるかのようなスタイリングが、3代目クラウン(前期型)のフロント部の特徴となっています。

 トミカのフロントグリル中央部には四角い造形がありますが、実車ではこの部分に「クラウン」を象徴する「王冠」がデザインされたオーナメントが装着されています。

 トミカのフロントのナンバープレート部分は造形されていません。(リア側も同様)

 実車のフロント側のナンバープレートは、フロントバンパーに装着されています。


 (パッケージ表記)
 クラウン スーパーデラックス
 CROWN SUPER DELUXE
 S=1/65
 tomica 3 Japan TOMY

 OPENING DOORS/SUPER SPEED/
 SUSPENSION

 (車体底面)
 TOYOTA CROWN
 tomica NO.3(4) S=1/65
 MADE IN JAPAN

 発売時価格 ¥180円
 (ドアー開閉/スーパースピード/
  サスペンション)

 発売期間 1970年8月18日~1974年10月


 2024.09.10現在




 1967年(昭和42年)9月13日に発売された3代目「トヨタ クラウン」(当時はトヨペット クラウン)は、トヨタのデザイナーが追及した、機能重視から生まれた「日本の美」をテーマとしたスタイリングとなっていて、サイドにも曲面ガラスが採用されたそうです。

 当時のニュースリリースやカタログを見てみると、フロントグリルはシックな気品が見られ、特長のある強いサイドのレリーフラインは「あやの美しさ」で、新しい3代目クラウンは「日本の美」が脈うっています、と表現されています。

 エンジンは、2L(1,988cc)直列6気筒「M型」が4機種(100/105/110/125PS)と、2L(1,993cc)直列4気筒「5R」型(93PS)の計5機種で、燃料タンク容量は65リットルとなっています。

 3代目「クラウン」の販売は、オーナードライバーへの販路拡大に力が注がれたそうで、「白いクラウン」キャンペーンを実施して、公用車や社用車をイメージしがちな黒色ではなく、当時、自家用車に人気だった白色がクラウンには似合うことをアピールしたそうです。

 また、グレードでは、充実した装備を備えながら¥88万円(当時の東京・大阪店頭渡し)という割安な価格に設定した「オーナーデラックス」が用意され、1968年10月には、個人ユーザー層の取り込みを図るためにクラウン初となる2ドアハードトップモデル(角形2灯ヘッドランプ)が追加されて発売されています。

 3代目「クラウン」のこれらの販売戦略は功を奏し、このあと急速に個人顧客が増加していったのだそうです。

 トミカのモデルとなった「スーパーデラックス」は、最高出力110PSの1,988cc(cm3)直列6気筒OHC「M-D」型エンジンを搭載し、車両重量は1,305kgまたは1,310kg、最高速度は150km/hまたは160km/hとなっています。(車重、最高速度は変速機の種類によって異なります)

 変速機は、基本的には3段コラムシフトだったようですが、そのほかに3段コラムシフト・トヨグライド、3段フロアシフト・トヨグライド、4段フロアシフトなども用意されていたようです。

 そのほか、「スーパーデラックス」には、電磁式トランクオープナーや完全自動選局式のAM/FMラジオ、音叉時計、後席専用の読書灯、防眩ぼかし入りフロント合わせガラスなどの豪華装備のほか、安全装備としてヘッドレストが採用されたそうです。


上部ビュー

 「トヨペット クラウン スーパーデラックス」(MS50-F)の実車の登場時の価格は¥112万円(東京・大阪)で、消費者物価指数を参考に現在の価格に換算してみると、約¥460万円程度になります。

 ちなみに、1971年2月16日に登場した4代目「クラウン」からは、車名が「トヨペット クラウン」から「トヨタ クラウン」に変更されています。

 なお、「クラウン」の車名は、英語の「王冠」(crown)に由来しています。


左右サイドビュー

 写真のトミカのホイールは「1Eホイール」となっています。

 この「クラウン スーパーデラックス」(No.3-1)の発売最当初のモデルのトミカ「No.3-1-1」は、ホイールが現在ではレア度が高く人気も高い「1Aホイール」となっています。

 また、このトミカは、発売当初はボディカラー(車体色)が白色系、メタリックブルー系、メタリックブラウン系の3種類が発売されたそうですが、後に、写真のトミカのメタリックブラウン系のみとなったようです。

 そのようなこともあってか、このトミカは、オリジナル通常品のNo.3-1の白色系とメタリックブルー系のトミカは、巷のトミカ中古市場では人気が高いようです。



ドアを開けた状態


トミカ内部(車内インテリア)の様子

 ハンドルとシフトレバー(フロア)、座席シートなどが赤色系のプラパーツで再現されています。

 実車のハンドルは3本スポークになっているのではないかと思うのですが、トミカのハンドルは2本スポークのタイプとなっています。

 3代目クラウンには、「オーバードライブ」(自動増速装置)というものが装備されていて、計器盤のツマミ「O」を押し込み、車速が50キロを超えると、自動的に推進軸の回転がエンジン回転以上に上がり増速をするそうで、エンジンに無理をかけずに高速が出せ、高速時の燃費が節減できるとされています。

 当時のニュースリリースを見てみると、居住性や安全性に影響の大きい振動騒音については、ボディ、エンジンのマウンティングを改良し、ボディ構造を改善したことにより、当時のロールスロイスより静かだと自負するフォード・ギャラクシーに匹敵する静粛性が確保された、と発表されています。



リアビュー

 トミカのリアのナンバープレート部分は造形されていません。(フロント側も同様)

 実車のリア側のナンバープレートは、リアバンパーに装着されています。

 また、実車のリア側には「TOYOPET」(トヨペット)の文字のオーナメントが装着されています。



車体底面

 トミカの車体底面(裏板)には、「TOYOTA CROWN」、「NO.3(4)」などと刻印されています。

 この「クラウン スーパーデラックス」のトミカは「No.3」ですが、「NO.3(4)」と刻印されているのは、1970年8月に同時に発売された、3代目クラウンがベースの「クラウン パトロールカー」(No.4-1)のトミカ(下の写真右側)と、設計時および製造当初から金型が共用されていたことが示されているものと個人的には推測しています。

 「クラウン パトロールカー」(No.4-1)のトミカも、車体底面に「NO.3(4)」と刻印されています。(下の写真参照)

 なお、下の写真のトミカは、両方とも発売当初の「1Aホイール」ではなく、「1Eホイール」のバリエーションになります。











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