トミカ 川崎 バートル KV107-Ⅱ NEW YORK Airways No.19-2 日本製
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川崎 バートル KV107-Ⅱ
(NEW YORK Airways)

 1976年7月に発売された「川崎 バートル KV107-Ⅱ」(No.19)のバリエーションのひとつとなっているトミカ(日本製/No.19-2-8)です。

 このトミカは、機体色が青色と白色のツートーン基調で、機体側面に「NEW YORK Airways」と書かれたシールが貼られているのが特徴です。

フロントビュー
 実機の「バートル」(V-107)の機体先端部下部の左右両側には、運転席から下方の視界が確保できるように透視窓が備えられていますが、トミカではその窓は再現されていません。

 (パッケージ表記)
 川崎 バートル KV107-Ⅱ
 KAWASAKI VERTOL KV107-Ⅱ
 tomica 19 Japan
 トミー
 後部ローディング・ランプ開閉
 A REAR LOADING・RAMP OPENS


 (トミカ本体底面)
 KAWASAKI VERTOL KV-107Ⅱ
 tomica NO.19
 MADE IN JAPAN

 (No.19-2)
 発売時価格 ¥180円
 発売期間 1976年7月~1985年12月


 2023.12.22現在




 「川崎バートル KV-107Ⅱ」は、アメリカのヘリコプターメーカー「バートル社」(1960年にボーイング社により買収・吸収)が開発・製造したタンデムローターのヘリコプター「V-107」を、川崎重工業が1965年に生産販売ライセンスを取得して製造・販売を行ったヘリコプターなのだそうです。

 このトミカの「KV-107Ⅱ」は、民間向けの旅客機型仕様の、胴体側面に角窓が並ぶタイプのものとなっているようです。

 そして、このトミカは、アメリカのニューヨーク州に拠点を置いて1949年から1979年まで実在していたヘリコプター航空会社「NEW YORK Airways」が、実際に導入し運用していた実機の「ボーイング バートル(Boeing Vertol) BV 107-Ⅱ」がモデルとなっているようです。

 「NEW YORK Airways」は、ニューヨーク州のラガーディア空港(LaGuardia Airport)に本社を置き、郵便や貨物の輸送、乗客を乗せたヘリコプターを運航していたようで、アメリカにおいて乗客をヘリコプターに乗せて飛ぶ、初めての定期運航ヘリコプター航空会社となっていたようです。

 ネット上で調べてみると、「NEW YORK Airways」の「BV 107-Ⅱ」の実機のカラーリングは、エンジン搭載部が赤く塗装され、機体上面は青色というよりも紺色系の深い色で、機体底面も紺色系で塗装されているなど、少々このトミカとは異なってはいるようです。


 「KV-107Ⅱ」は、陸上自衛隊(上陸・輸送用・VIP仕様機)・海上自衛隊(機雷掃海ヘリ)・航空自衛隊(捜索救難型)に採用されて活躍(現在は全て退役済み)したほか、警視庁や民間向けにも販売され、日本政府による「武器輸出三原則」が発表されるまでは海外(スウェーデン、タイ、サウジアラビア)へも輸出されたそうです。

 「KV-107Ⅱ」は、全長25.4m(回転翼含む)、胴体全長13.66m、全高5.09mで、巡航速度は241km/h、航続距離は400km(増槽使用時:1,100km)となっているようです。


上部ビュー

 トミカの中古市場では、この「川崎 バートル KV107-Ⅱ」のトミカは、ローターが破損・折れたり、欠損しているものを多く見かけます。

 現在もそうですが、発売当時のトミカは子供の遊び道具のひとつともなっていたため、小さい子が手にもって遊べば、当然のことながら、ローターや後部ランプが破損したり、シールが汚れたり剥がれてしまったりしたことと思います。


左右サイドビュー

 このトミカは、機体色が青色と白色のツートーン基調で、機体側面に「NEW YORK Airways」と書かれたシールが貼られているのが特徴です。

 シールに書かれた「NEW YORK Airways」の文字のデザインは、かつて実在したヘリコプター航空会社の「NEW YORK Airways」のものがモデルとなっています。



リアビュー

 機体後部には、貨物の積み降ろしを行うための、傾斜板式の扉「ローディング・ランプ」(カーゴランプともいう)が備えられています。




 機体後部にある傾斜板式の扉「ローディング・ランプ」は、開閉仕様となっています。



トミカ本体底面

 トミカ本体底面には車輪が3個付いていて、手転がしで遊べるようになっています。


航空自衛隊 V-107 救難ヘリコプター

 航空自衛隊浜松基地(静岡県浜松市)に隣接して設置されている「航空自衛隊浜松広報館 エアパーク」の展示格納庫にて展示されていた、実機の「航空自衛隊 V-107 救難ヘリコプター」です。

 掲示されていた説明パネルによると、バートル107(V-107)は、陸上自衛隊で1966年に国産化機を領収したのをはじめ、航空自衛隊では第1号機を1967年11月に「S-62」に代わる救難ヘリコプターとして領収したのだそうです。

 航空自衛隊仕様のV-107は、航続距離を延ばすために、胴体両脇に大型のスポンソンタンク(増槽)を装備しているのが特徴で、このタンクは、着水時の安定性を向上させるためのフロートを兼ねているそうです。

 そのほか、機体両側面には捜索用の可動式サーチライトと、機上からの視界を広くするために丸く膨らんだバブルキャノピーを備え、右側面前部には約270kgの吊り上げが可能な電動式のホイストクレーンを装備しています。

 また、性能諸元は以下のとおりとなっています。

・ローター直径 15.25m
・胴体全幅 4.4m
・胴体全長 25.4m
・全高 5.15m
・全備重量 約9,700kg
・エンジン CT58-IHI-110-1  1,250HP×2基
・最大速度 250km/h
・実用上昇限度 5,500m
・航続距離 1,000km
・乗員 5名









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