トミカ ランチア ストラトス ラリータイプ No.F19-2 1977年10月発売 日本製
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ランチア ストラトス ラリータイプ

 1977年10月に発売された「ランチア ストラトス ラリータイプ」(No.F19/外国車シリーズ・イタリア車)のトミカ(日本製/No.F19-2)です。

 このトミカの「ランチア ストラトス ラリータイプ」は、イタリアの「ランチア」が世界ラリー選手権(WRC)に参戦することを目的に開発したホモロゲーションモデル「ランチア ストラトス HF」がベースのラリーカーがモデルとなっています。

フロントビュー
 前照灯はリトラクタブルヘッドライト(格納式前照灯)となっていて、4灯の補助ライトポッドもとても印象的な「ランチア ストラトス HF」です。
 トミカのナンバープレート部分には「EE27」と刻印されています。

 (パッケージ表記)
 ランチア ストラトス ラリータイプ
 LANCIA STRATOS RALLY TYPE
 SCALE 1/57
 トミカ外国車シリーズ イタリア車 ITALY
 F19 日本製
 MADE IN JAPAN T26

 (車体底面)
 LANCIA STRATOS HF
 tomica
 © 1977 TOMY
 NO.F27
 S=1/57
 MADE IN JAPAN

 発売時価格 ¥240円
 発売期間 1977年10月~1980年2月
 (サスペンション)


 2023.04.22現在




 「ランチア ストラトス HF」は、1971年に開催された「イタリア・トリノショー」において、後の市販モデルに近いデザインの「ストラトス HF プロトティーポ」(プロトタイプ)が発表され、その後、1973年まで各種ラリー競技に参戦しながら改良が重ねられ、1974年に公道走行が可能な市販モデル「ストラトス HF ストラダーレ」が発売されます。

 市販モデル「ストラトス HF ストラダーレ」は、ラリーに出場するレギュレーションを満たすために1974年から1975年にかけて492台(502台など諸説あり)が生産され、「グループ4ホモロゲーション」(連続12か月間に生産台数400台)を取得し、「ストラトス HF」は1974年から「WRC(世界ラリー選手権)」に正式参戦し、1976年まで3年連続でメイクス・タイトルを獲得するなど多くの栄光を残し、その名を歴史に残す名車および人気車の1つとなっています。

 デザインは、当時、イタリアの自動車デザイン企業「ベルトーネ」に在籍していた「マルチェロ・ガンディーニ」によるもので、ラリーで勝つために開発されたマシンとなっているそうで、ホイールベースは2180mmと短く、車幅は1750mmと相対的に広くなっていて、そのことによりシャープで機敏な回頭性の高いハンドリングではあるものの、一方で直進安定性に難がありピーキーなハンドリングともなっているそうです。


 このページでご紹介しています「ランチア ストラトス ラリータイプ」のトミカは、1976年に開催された世界ラリー選手権(WRC)開幕戦の「第44回 ラリー・モンテカルロ」(グループ4)に参戦し優勝したゼッケンナンバー「10」のドライバー「サンドロ・ムナーリ」(Sandro Munari)とコ・ドライバー(ナビゲーター)「シルヴィオ・マイガ」(Silvio Maiga)が乗車した著名なマシン「ランチア ストラトス HF 登録番号 TO M54374」がモデルとなっています。


上部ビュー

 ボディカラーは、1975年から当時のスポンサーであったイタリアの「アリタリア航空」のカラーリング「アリタリアカラー」(赤、緑、白のストライプ)となっていて、車体前部および後部の上面には「10 RALLYE MONTE-C」と書かれています。

 トミカで「10 RALLYE MONTE-C」と書かれている部分は、実車ではもっと細かくて「1976 10 1976 RALLYE MONTE-CARLO」と本来は書かれています。

 また、車体左右両側面には「Alitalia」、「HF」、「S.MUNARI S.MAIGA 10」、「Agip」などと書かれたシールが貼られています。


 「ランチア ストラトス HF」の前照灯はリトラクタブルヘッドライト(格納式前照灯)で、ラリー用に適したミッドシップレイアウト(MR)が採用され、ボディは鋼管モノコックフレームで車両重量は980㎏となっているそうです。

 また、乗車定員は2名で、駆動方式はMR、変速機は5速MTで、「フェラーリ・ディーノ246GT」に搭載されていた最高出力190PSの2.4L(2,418cc) 水冷V型6気筒DOHCエンジンを、ラリー用に中低速のトルクを重視したセッティングを施して搭載し、最高速度は230km/hとなっているそうです。


左右サイドビュー

 トミカでは、車体長とホイールベースが短い「ランチア ストラトス HF」の特徴がよく再現されていると思います。

 写真のトミカのホイールは「1Jホイール」となっています。

 この「ランチア ストラトス ラリータイプ」のトミカは、同じ日本製でも車体色や外装デザイン(ゼッケンナンバーなど)が異なる特注品などのバリエーションが存在します。


 なお、車名の「ストラトス(STRATO'S)」は、「成層圏」という意味の英語(stratosphere)またはイタリア語(stratosfera)からの造語であるとされ、グレード名の「HF」は「High-Fidelity」(Hi-Fi)の略で、「高品質でドライバーの意のままに(忠実に)操ることができる車」の意味となっているそうです。


リアビュー

 トミカのナンバープレート部分には、フロント同様に「EE27」と刻印されています。

 実車のナンバープレート部分には、前後ともに世界ラリー選手権(WRC)の登録番号が記載されていて、フロントは「M54374 TO」、リア側は「TO M54374」と書かれています。



車体底面

 この「ランチア ストラトス ラリータイプ」のトミカは「No.F19」になるわけですが、裏板(車体底面)の刻印は「NO.F27」になっています。

 このことは、このトミカより1ヵ月前の1977年9月に発売された「ランチア ストラトス HF」(No.F27-1)のトミカがベースになっていることの表れだと思います。


パッケージ

 パッケージに描かれたイラストでは、リトラクタブルヘッドライト(格納式前照灯)が展開されている状態が描かれています。

 トミカ本体は、リトラクタブルヘッドライトが収納されている状態で商品化されています。










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