トミカ テレックス 72-81 ローダー No.F58-2 1980年10月発売 日本製
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テレックス 72-81 ローダー(No.F58)

 1980年10月に発売された「テレックス 72-81 ローダー」(No.F58/外国車シリーズ・アメリカ車)のトミカ(日本製/No.F58-2)です。

 「テレックス 72-81 ローダー」のトミカは、まず一番最初に、この「No.F58-2」のトミカが1980年10月から1986年7月まで発売・販売されています。

 その後、1986年7月に「No.F58-2」から「No.F38-3」へ移行し、さらに1988年7月に「No.118-1」へ移行するという複雑な経緯をたどり、結果として約26年3ヵ月の長きに渡り販売され続け、ロングセラーモデルのトミカのひとつとなっています。

 そのため、数多くの「テレックス 72-81 ローダー」のトミカが国内に出回っているようで、箱無しの状態の良くないものであれば、中古ホビーショップなどでよく見かけるトミカのひとつとなっています。

フロントビュー

 トミカの中古品売場をよく回られている方は、この「テレックス 72-81 ローダー」のトミカの遭遇率がとても高いことに気付かれているはずです。

 上述のとおり、このトミカは、商品番号を変えながら日本製と中国製のトミカが約26年3ヵ月の長きに渡り販売され続けています。


 (パッケージ表記)
 テレックス 72-81 ローダー
 TEREX 72-81 LOADER
 SCALE 1/137
 トミカ 外国車シリーズ F58
 アメリカ車 日本製
 TOMICA USA MADE IN JAPAN
 トミー TOMY T29

 (車体底面)
 TEREX 72-81 LOADER
 tomica © TOMY
 NO.F58 S=1/137 JAPAN

 No.F58-2の発売時価格
 ¥240円または¥280円

 ※パッケージに特にギミックの記載無し
 (バケットアップ)

 No.F58-2の発売期間
 1980年10月~1986年7月
 →1986年7月にNo.F38-3へ移行

 No.F38-3の発売期間
 1986年7月~1988年7月
 →1988年7月にNo.118-1へ移行

 No.118-1の発売期間
 1988年7月~2007年1月
 (日本製と中国製有り)


 2024.12.11現在




 「テレックス」(Terex Corporation)は、1933年にアメリカのアーミントン兄弟(Armington brothers)により設立されて運搬用トラックの設計・製造を開始した「ユークリッド会社」(Euclid Company)が始まりで、その成功を見た「GM」(ゼネラルモーターズ)が1953年に「ユークリッド会社」を買収しています。

 しかし、「ユークリッド」のトラック市場における支配的な業績は悪い結果をもたらすことになり、1968年に米国司法省は「GM」に対して独占禁止法違反であると訴訟を提起し、結果として「GM」はアメリカでのオフハイウェイトラックの製造・販売の4年間の停止と、「ユークリッド」の業務の一部および「ユークリッド」のブランド名を売却することを余儀なくされたそうです。

 そこで「GM」は、1970年にラテン語の「terra」(地球)と「rex」(王者)から「Terex」(テレックス)という名前を生み出し、新しい「テレックス」というブランド名で、裁定命令に抵触しない新しい分野の建設用機械およびトラックであるクローラー(装軌車両)、フロントエンドローダー(このトミカのテレックス 72-81 ローダーのようなタイプ)、スクレーパーの生産・販売を開始したのだそうです。

 「GM」の「テレックス」部門は、1970年代の成熟期において世界初のオフロード運搬車「1Z Trac-Truk」、世界初のツインパワードーザー「TC-12」、世界最大のトラック「Terex 33-19 Titan」など、業界で最も注目すべき重建設機械を製造しています。

 その後、「GM」の「テレックス」部門は、1981年にドイツの会社「IBH Holding AG」に売却され、同社が1983年に破産すると再び「テレックス」の所有権が「GM」に戻るなど、「テレックス」はいくつかの変遷を経て、現在の「テレックス」(Terex Corporation)へと至っています。

 実車の「テレックス 72-81 ローダー」は、露天掘り(露天採掘)、積荷や原料・材料などの貯蔵・備蓄作業、大規模な土木工事用として、1969年2月に一般販売が開始されました。

 「テレックス 72-81 ローダー」は重量が約52トンで、当初は定格出力438馬力の「GM デトロイト・ディーゼル 12V-71T」エンジンを搭載し、9立方ヤードまたは10立方ヤードのバケットが装備可能で、タイヤは「33.25×35 L4」が標準装備となっていたようです。

 「テレックス 72-81 ローダー」は、米国オハイオ州のGMハドソン工場にて、1982年までに総計約450台が生産されて世界各国にも輸出され、同車は「テレックス」がこれまでに製造したホイールローダーのうちで最も大きなものとなっているそうです。


上部ビュー

 ボディはアメリカの重機らしいパワフルさを感じさせるデザインとなっています。


左右サイドビュー

 この「テレックス 72-81 ローダー」(No.F58-2)のトミカは、同じ日本製でも、バケットとリフトアーム部分が黒色でブリスターパッケージ仕様の輸出向けのバリエーション(Pocket Cars/ポケットカーズ/No.F58-2-3)が存在するようです。



リアビュー

このトミカは、サスペンションの機能は備えられていません。




 バケット部分とリフトアームは可動仕様となっています。



車体底面

 トミカの車体底面(裏板)には、「TEREX 72-81 LOADER」、「NO.F58」、「S=1/137」、「JAPAN」などの刻印が見られます。


パッケージ

 パッケージは、外国車シリーズの、いわゆる「青箱」のタイプとなっています。

 なお、トミカの一部の黒箱や青箱のパッケージ側面には、このトミカのパッケージ側面に書かれた「T29」のように謎めいた記号のようなものが書かれていますが、これはトミカに詳しい方によると、当時のトミー工業株式会社の決算期の、過去からの順番の数字を示しているのだそうです。

 つまり、このトミカのパッケージ側面に書かれた「T29」とは、トミー工業株式会社の前身の会社の決算期も含めて第29期の決算期に製造されたトミカであることを示していて、すなわち写真のトミカは第29期決算期の1980年(昭和55年)3月から1981年(昭和56年)2月の間に製造されたトミカである、ということになるようです。

 そうすると、写真のパッケージに「T29」と書かれたトミカは、このトミカが新発売された1980年10月から翌年の1981年2月までの間に製造されたトミカであろうことが推測されます。









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