トミカ マツダ コスモAP パトロールカー No.45-2 1977年10月発売 日本製
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マツダ コスモAP パトロールカー

 1977年10月に発売された「マツダ コスモAP パトロールカー」(No.45)のトミカ(日本製/No.45-2)です。

 このトミカは、1975年(昭和50年)10月に登場した「マツダ コスモAP」(前期型)をベースとし、当時実際に日本各地の警察に配備されて活躍した実車のパトカーがモデルとなっています。

 トミカとしては、1977年2月に発売された「マツダ コスモAP リミテッド」(No.55-2)のトミカの金型が流用されています。

フロントビュー

 「マツダ コスモAP」前期型の前照灯は丸形4灯で、それに縦基調のラジエーターグリル、マツダ独自の空力理論に基づくエンジンフード先端の処理などが醸し出す、精悍なフロントマスクが本車の特徴となっています。

 実車のフロントマスクの写真を見ると、今でもそのカッコよさがわかる気がします。

 このトミカでは、「コスモAP リミテッド」の実車にあったバンパーガードが再現されています。

 なお、1979年のマイナーチェンジでは、ヘッドランプが異型角形2灯に変更されるなど、フロントデザインが一新されています。

 トミカのフロントのナンバープレート部分には「COSMO」と刻印されています。


 (パッケージ表記)
 マツダ コスモAP パトロールカー
 MAZDA COSMO AP PATROL CAR
 S=1/64 トミー
 tomica 45 Japan TOMY
 国産 T-26

 スーパースピード/サスペンション/
 ドアー開閉
 SUPER SPEED/SUSPENSION/
 DOORS OPEN/

 (車体底面)
 MAZDA COSMO AP LIMITED
 tomica NO.55 S=1/64
 MADE IN JAPAN

 発売時価格 ¥240円
 発売期間 1977年10月~1980年5月


 2024.09.20現在




 「コスモAP」は、マツダ(当時は東洋工業株式会社が正式社名)から1967年から1972年まで販売された初代「コスモスポーツ」の生産終了から3年後となる1975年(昭和50年)10月に登場した、初代「コスモスポーツ」とはスタイリングが異なる高級スペシャリティーカー(2代目コスモ)です。

 車名の「AP」は、「Anti Pollution」(アンチ・ポリューション)の略で「公害対策」を意味しています。

 「コスモAP」が登場した1975年は第1次オイルショック直後であり、時代の要請に応えるために、低燃費ながらも高い動力性能を実現し、他社に先駆けて昭和51年排出ガス規制をクリアしたことなどから「AP」を車名に冠したそうです。

 「コスモAP」のエンジンは、135PSの13B型ロータリーエンジン、125PSの12A型ロータリーエンジン、レシプロエンジンの2,000cc(MA型)、1,800cc(VC型)の4タイプが用意されていましたが、ロータリーエンジンが主力だったようです。

 ネット上で調べてみると、当時のマツダは「コスモAP」のパトカーを特装車として1976年5月から同年10月までの間に25台を製造したようで、わかっているだけで、千葉県警、岐阜県警、岡山県警高速道路交通警察隊、山口県警高速隊、福岡県警などに採用されて活躍したようです。

 トミカでは、車体に「警視庁」のシールが貼られていますが、当時実際に警視庁が「コスモAP」のパトカーを採用・導入したかどうかは、現時点では私ではわかっていません。

 岡山県警は「51年型コスモ」を約270万円で導入したそうですので、消費者物価指数を参考に現在の価格に換算してみると、約¥490万円程度になるようです。

 ちなみに、当時の最上級グレード「コスモAP リミテッド」の実車の価格は¥179万5千だったようで、消費者物価指数を参考に現在の価格に換算してみると、約¥360万円程度になります。

 なお、山口県警高速隊の「コスモAP」のパトカーは、高速隊で約10年間活躍した後、オープンのパトカーに改造されて年頭視閲式や交通安全パレードなどにて2010年頃まで使用されたそうです。(現在は退役済み)


シールを貼る前(購入時)の状態

 パッケージには、車体に自分で貼る警察章のシールと、「警視庁」と書かれたシールが同梱されています。

 なお、私は個人的には、古い日本製トミカの未貼りのシールはなるべく使用しないようにしていますので、このページでご紹介していますシール貼り付け済みのトミカの写真は、上の写真とは別のトミカになります。



上部ビュー

 車体フロント部のエンジンフード上面には、パッケージに同梱されていて車体に自分で貼る「警察章」のシールが貼られています。

 また、屋根上には、2つの警光灯とサイレン(またはスピーカー、拡声器)が赤いプラパーツで再現されています。

 屋根上の左右両側にそれぞれ警光灯が配置され、その間にサイレン(またはスピーカー、拡声器)が装備されたスタイリングは、どことなくカッコよさすら感じさせるデザインとなっています。


左右サイドビュー

 車体の左右両側面のドア部分には「警視庁」と書かれたシールが貼られています。

 これらのシールは、パッケージに同梱されていて自分で車体に貼るシールとなっています。

 また、写真のトミカのホイールは「1Hホイール」となっています。

 「コスモ AP」は、センターピラーの中央に小さなウインドウを持つ2ドア・ピラード・ハードトップ、フロント部の縦ラインのラジエーターグリルなど、アメリカ市場を強く意識した斬新なスタイルとなっています。



ドアを開けた状態


トミカ内部(車内インテリア)の様子

 ハンドルとシフトレバー(フロア)、座席シートなどが赤色系のプラパーツで再現されています。

 トミカでは、「コスモAP リミテッド」の実車のハンドルの3本スポークタイプが再現されています。



リアビュー

 テールランプは、左右両端が吊り上がったようなデザインの「L字型」となっているのが特徴です。

 トミカでは、「コスモAP リミテッド」の実車のリアバンパーにあったバンパーガードが再現されています。

 なお、トミカのリア側は、ナンバープレート部分が造形されていませんが、実車のナンバープレートはリアバンパー中央下部に取り付けられています。



車体底面

 トミカの車体底面(裏板)には、「MAZDA COSMO AP LIMITED」、「NO.55」などの刻印があります。

 このことから、この「マツダ コスモAP パトロールカー」(No.45-2)のトミカは、1977年2月に発売された「マツダ コスモAP リミテッド」(No.55-2)のトミカの金型が流用されていることがうかがえます。


パッケージ

 パッケージは、いわゆる「黒箱」のタイプとなっています。









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