トミカ マツダ サバンナ GT No.80-1 1973年8月発売 日本製
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マツダ サバンナ GT
(日本製/1Eホイール)

 1973年8月に発売された「マツダ サバンナ GT」(No.80)のトミカ(日本製/No.80-1)です。

 このトミカは、1971年(昭和46年)9月から1978年まで販売された「マツダ サバンナ」の、1972年9月に追加されて登場したグレード「GT」がモデルとなっています。

フロントビュー

 丸形4灯の前照灯とフロントグリルが織り成す精悍なフロントマスクが本車の特徴となっています。

 実車のフロントマスクの写真を見ると、今でもそのカッコよさがわかる気がします。

 トミカのフロントのナンバープレート部分には「SAVANNA GT」と刻印されています。(リア側も同じ)


 (パッケージ表記)
 マツダ サバンナ GT
 MAZDA SAVANNA GT
 S=1/59 トミー
 tomica 80 Japan TOMY
 T-21

 ドアー開閉/スーパースピード/
 サスペンション
 OPENING DOORS/SUPER SPEED/
 SUSPENSION

 (車体底面)
 MAZDA SAVANNA GT
 tomica NO.80 S=1/59
 MADE IN JAPAN

 発売時価格 ¥180円

 写真のトミカは車体後部に牽引フック付き

 発売期間 1973年8月~1978年1月


 2024.10.03現在




 「サバンナ」は、1971年(昭和46年)9月から1978年(昭和53年)まで販売されたマツダのロータリーエンジン搭載車で、「サバンナRX-7」の前身にあたり、このトミカは、1972年9月に登場したグレード「GT」がモデルとなっています。

 「サバンナ GT」は、日本グランプリ優勝車の市販バージョンとなっていて、最高出力120PSの573cc×2「12A型」エンジンを搭載し、変速機は5速MT、車両重量は当時の国産車トップクラスの軽さの885kg、最高速度は190km/h(公称値)で、エンジンのパワーアップに伴いサスペンションも強化されたそうです。

 輸出仕様だった「サバンナ RX-3」は、1971年10月にレースにデビューし、1972年5月に開催された日本グランプリTS-bレースに出場した時は、当時の国内のレースで46連勝や通算57勝を果たすなど最強を誇っていた「スカイラインGT-R」(C10型)を破って1位から3位まで表彰台を独占し、1976年5月のJAFグランプリでは通算100勝を達成するなど、その名を歴史に残す名車となったそうです。

 また、そのようなモータースポーツでの活躍や、価格が当時¥79万5,000円(現在の約¥250万円程度)で比較的安価であったことから、コストパフォーマンスに優れたスポーツカーとして当時は人気があったそうです。

 トミカでは、「サバンナ RX-3」のレーシングカー仕様がモデルとなっている「マツダ サバンナ GT レーシング」(No.80-2)のトミカが1978年1月から1980年2月まで発売・販売されています。


上部ビュー

 車体後端部には、このトミカの特徴ともなっている赤いプラパーツの牽引フックが取り付けられています。

 なお、車名の「サバンナ」は、熱帯の草原地帯にちなんでいるそうです。


左右サイドビュー

 実車のスタイリングは、ロングノーズ&ショートデッキと表現されているようです。

 写真のトミカのホイールは「1Eホイール」となっています。

 このトミカは、同じ日本製の通常品のトミカでも「1Hホイール」のバリエーションが存在します。



ドアを開けた状態


トミカ内部(車内インテリア)の様子

 ハンドルとシフトレバー(フロア)、座席シートなどが赤色系のプラパーツで再現されています。

 トミカでは実車のハンドルの3本スポークタイプが再現されています。

 また、座席のシートには、模様も造形されています。



リアビュー

 実車のリア側は、丸型のリアコンビネーションランプとなっています。

 トミカのリア側のナンバープレート部分には「SAVANNA GT」と刻印されています。(フロント側も同じ)

 写真のトミカは、車体後部に牽引フックが付いているバリエーションになります。

 その他、牽引フックが付いたバリエーションのあるトミカとしては、「ニッサン ブルーバードU 1800 SSS-E」(No.62-1/1973年2月~1977年3月)、「ニッサン ローレル 2000SGX」(No.74-1/1973年6月~1979年3月)、「ニッサン スカイライン 2000GT-X」(No.82-1/1974年8月~1980年?)などがあります。




 この牽引フック付きの「マツダ サバンナ GT」のトミカの最大の特徴でもあり、醍醐味でもあるのは、なんといっても、同時期に発売された「フランスベッド キャンピングカー」(No.65-1)、「ヤマハ・ボート」(No.71-1)などの牽引フックに接続可能な仕様となっているトミカを、車体後部に付いている牽引フックにつないで引っ張って遊ぶことができることです。

 現在、この遊び方をするには少々コストがかかってしまいますが、当時は「おこづかい」を少し貯めてこれらのトミカを買えば、家の部屋の中や庭、公園でも遊べたでしょうし、「ヤマハ・ボート」は、お風呂場でも遊べたことでしょう。

 なお、写真の右側のトミカは「ヤマハ・ボート」(No.71-1/1973年7月~1978年4月)になります。




 「フランスベッド キャンピングカー」(No.65-1)のトミカを連結、牽引した状態です。

 「フランスベッド キャンピングカー」のトミカと連結する場合は、連結部を「マツダ サバンナ GT」の牽引フックに載せるだけの「ヤマハ・ボート」のトミカの場合と異なり、「マツダ サバンナ GT」の牽引フックを「フランスベッド キャンピングカー」の上下の連結パーツで挟み込むような形となります。

 ですので、両車の連結部を外す際には、無理な力を加えないように注意しないと、牽引フックが折れたりするなど破損してしまう可能性があります。

 なお、「フランスベッド キャンピングカー」(No.65-1)のトミカの販売期間は、1973年4月から1976年12月までとなっています。



車体底面

 トミカの車体底面(裏板)には、「MAZDA SAVANNA GT」、「NO.80」、「S=1/59」などの刻印が見られます。

 このことから、このトミカの車体底面(裏板)の金型は、当初からこの「マツダ サバンナ GT」(No.80-1)のトミカのために製作されたものと思われます。


パッケージ

 パッケージは、いわゆる「黒箱」のタイプとなっています。

 なお、写真のパッケージは、経年劣化などによる色褪せや傷み、汚れ、貼り付けられたままのセロテープ(透明)などが見られます。

 また、写真ではわかりにくいかもしれませんが、パッケージ側面には色指定と思われる、黄色地に描かれた白い円が見られます。(「T-21」の文字の上あたりなど)

 これは巷では「色指定箱」とよばれ、一部の「黒箱」に見られるもので、パッケージを開封しなくても中のトミカの車体色がわかるようにマークが付けられたものといわれています。

 そのほか、一部の黒箱のパッケージ側面には、このトミカのパッケージ側面に書かれた「T-21」のように謎めいた記号のようなものが書かれていますが、これはトミカに詳しい方によると、当時のトミー工業株式会社の決算期の、過去からの順番の数字を示しているのだそうです。

 つまり、このトミカのパッケージ側面に書かれた「T-21」とは、トミー工業株式会社の前身の会社の決算期も含めて第21期の決算期に製造されたトミカであることを示していて、すなわち写真のトミカは第21期決算期の1972年(昭和47年)10月から1973年9月の間に製造されたトミカである、ということになるようです。

 そうすると、写真のトミカは、このトミカが新発売された1973年8月か、または翌月の9月に製造されたトミカであろうことが推測されます。









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