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ニッサン フェアレディZ 432
(1Eホイール)
1970年8月に発売された「ニッサン フェアレディZ 432」(No.6)のバリエーションのひとつとなっているトミカ(日本製/No.6-1)です。
「ニッサン フェアレディZ 432」(No.6-1-1)のトミカは、トミカが初めて1970年8月に発売された時の6台(6車種)のうちの1台となっています。
他の5車種は以下のとおりです。
ブルーバード SSS クーペ No.1-1
コロナマークⅡ 1900ハードトップ No.2-1
クラウン スーパーデラックス No.3-1
クラウン パトロールカー No.4-1
トヨタ 2000GT No.5-1
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フロントビュー |
フェアレディZの外観の大きな特徴のひとつともなっているヘッドライト部分の造形を見てみると、やはり1970年当時の技術力を感じてしまう、ある意味、昭和レトロの趣きのある粗い造形となっています。
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(パッケージ表記)
ニッサン フェアレディ Z
NISSAN Fairlady Z432
tomica 6 Japan
S=1/60
TOMY
OPENING DOORS/SUPER SPEED/
SUSPENSION
(ドアー開閉/スーパースピード/
サスペンション)
(車体底面)
FAIRLADY Z 432
tomica NO.6
S=1/65
MADE IN JAPAN
発売時価格 ¥180円
発売期間 1970年8月~1976年3月
2024.08.28現在
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この「ニッサン フェアレディZ 432」のトミカ(No.6-1)は、オープンカーモデルの「ダットサン フェアレディ」(S310型系/1962年~1970年)がフルモデルチェンジされて、1969年(昭和44年)11月から販売が開始された初代「フェアレディZ」(S30型系)のトップグレードとなっていた最速モデルの「Z432」がトミカとなったものです。
初代「フェアレディZ」は、ロングノーズでクローズドボディ、ルーフからリアデッキまでが流線型のボディ形状となっているファストバックスタイルで、その特徴的な精悍なスタイリングが、その姿を見る人にすぐさま「フェアレディZだ!」と直感させる、その名を歴史に残す名車となっています。
楠みちはる氏原作の「湾岸ミッドナイト」に登場する主人公の朝倉アキオが乗っているのは「悪魔のZ」と呼ばれる初代「フェアレディZ」となっています。
「フェアレディZ 432」は、当時国内最強といわれた「日産 スカイラインGT-R」と共通の、最高出力160PSの1989cc直列6気筒24バルブDOHC「S20型」エンジンを搭載し、駆動方式は後輪駆動、変速機は「スカイラインGT-R」と同じポルシェタイプの5速MT、軽量なモノコックボディの車両重量は1040kgで、最高速度は210km/hとなっていたそうです。 |
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上部ビュー |
車名の「432」は、4バルブ(1気筒あたり)、3基のソレックス・ツインキャブレター、2本のカムシャフトというエンジンスペックから名付けられたのだそうで、当時の「Z432」の販売価格は約¥182万円だったようです。
1970年の大卒初任給は¥39,900円で、現在の価値に換算すると¥143,568円とする資料がありましたので、そのことから換算すると、当時のZ432の販売価格は現在の約¥655万円相当になるものと推測されます。
「Z432」は1970年からレースに参戦し、ラジオやヒーターなどを外してボンネットフードをFRP製にし、リアとサイドのウインドウをアクリル製にするなどしてボディを100kg近く軽量化したレース専用車両(100Lタンク装備)の「Z432R」が約10台生産されたそうです。 |
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左右サイドビュー |
写真のトミカのホイールは「1Eホイール」となっています。
この「ニッサン フェアレディZ 432」(No.6-1)のトミカは、1970年8月に発売された当初は、現在ではレア度が高く人気も高い「1Aホイール」となっていて、その後、「1Fホイール」や「1Eホイール」、「1Hホイール」のバリエーションが登場しているようです。
また、このトミカは、現在ではレア度がとても高くなっている、1971年8月中旬からわずか2ヵ月間だけ製造・使用された「1Dホイール」のバリエーションも存在しているようです。
発売当初の「1Aホイール」のバリエーションは、車体色(ボディカラー)が赤色系、サファリブラウン、アイボリー系の3種が発売されたようで、その後、車体色は写真のトミカのようなアイボリー系のみとなったようです。
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ドアを開けた状態 |
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トミカ内部(車内インテリア)の様子 |
3本スポークのハンドルとシフトレバー、ハンドブレーキ(サイドブレーキ)、座席シートなどが赤色系のプラパーツで再現されています。
シフトレバーの前のほうには小さな突起が見えていますが、これはかつてのクルマによく装備されていた、タバコに火をつけるための電熱式着火装置「シガーライター」が再現されているものと思われます。
ちなみに、実車のシフトレバーとサイドブレーキの間のコンソールには、チョークレバーとスロットルレバーが備えられていたようです。
なお、私が入手した写真のトミカは、車体底面(裏板)が「はめ込み式」となっていますが、リア側の「はめ込み」が甘いせいか、トミカ本体上部と裏板の間に、かなり隙間ができてしまっています。
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リアビュー |
このトミカのテール部分は、車体底面のシャシーの金属部分で造形されています。
リア側の造形は、最近発売されているトミカと比べれば、非常にあっさりとしていてシンプルなものとなっています。
実車の「Z432」のリアのマフラーは、縦2連となっているそうですが、このトミカでは、さすがにそこまでの再現はされていません。
実車の「フェアレディZ 432」は、1973年9月に生産が終了し、累計生産台数はわずか419台となっているそうです。
なお、初代「フェアレディZ」は、最高出力150PSの2400cc「L24型」エンジンを搭載した輸出用モデルの「240Z」が1971年11月から国内向けに販売が開始され、また、「2by2」(4人乗りモデル/GS30型)が1974年1月から追加・発売されるなどの経緯を経て1978年に生産を終了し、2代目「フェアレディZ」(S130型系/280Z-Tなど)へとフルモデルチェンジしています。
トミカでは、1974年8月に「ニッサン フェアレディ 240ZG」(No.58-1)が、1979年5月に「ニッサン フェアレディ 280Z-T」(No.15-3)が発売されています。
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車体底面 |
写真のトミカの車体底面(裏板)は「はめ込み式」のタイプとなっています。
写真のトミカよりも後に発売されたバリエーションでは、車体底面(裏板)が前部カシメ(加締め)となっているものがあります。(下の写真を参照ください)
また、写真のトミカは、車体底面のスケールの刻印が「S=1/65」となっています。
「ニッサン フェアレディZ 432」(No.6-1)のトミカの縮尺スケールは、当初は1/65だったものが、途中から1/60に変更となっているそうです。
なお、ネット上で発売当初の「1Aホイール」のバリエーションのパッケージを見てみると、パッケージに関しては当初からスケール表記が「1/60」となっているように思われます。
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