飯田線(JR東海) 各駅探訪~鶯巣駅(鶯巣-平岡) 鉄道関連趣味の部屋♪
このページでは特に飯田線の鶯巣駅(鶯巣-平岡)周辺の様子を撮影したり撮り鉄した写真画像などを掲載しています♪
鶯巣駅~平岡駅間は、新線(現在線)付替えにより廃線、放棄された橋梁やトンネル跡が多くあることで知られています。
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飯田線(JR東海) 鶯巣駅 うぐす Iida Line | ||
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鶯巣駅 【豊橋起点:91.7km】 2013.01.12現在 ~☆なお、以下に掲載する写真は特筆が無い限り同じ日に撮影した写真になります。 長野県下伊那郡天龍村平岡にある飯田線の鶯巣駅(うぐすえき)です。 上の写真は、鶯巣駅の様子を、同駅の南西側(伊那小沢・豊橋方)にある「鶯巣第二(うぐすだいに)踏切」から撮影したもので、写真奥方向が北方向で、平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)になります。 鶯巣駅は、1936年(昭和11年)12月30日に、三信鉄道の小和田~満島(現在の平岡)間の延伸時に鶯巣停留場として開業され、1943年(昭和18年)8月1日に三信鉄道線が飯田線の一部として国有化された時に、鶯巣駅に昇格したそうです。 鶯巣駅には駅舎は無く、単式ホーム1面1線の無人駅となっています。 当駅の南西側には民家も多く有り、自動車でもアクセス可能ということもあるためか、現時点(2023年9月現在)では、鶯巣駅は、JR東海の運行する急行「飯田線 秘境駅号」の停車駅とはなっていません。 なお、鶯巣駅と平岡駅の間には、飯田線の旧線跡(現在の新線に付替えのため廃線)が多数あることが知られていて、鶯巣駅と平岡駅を結ぶ国道418号から間近に見ることができるものもあります。(このページの最下部のほうで少しふれていますのでご覧ください) |
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鶯巣駅を南側から見る 上の写真は、鶯巣駅を南側から撮影したものです。 写真に見える踏切が、鶯巣駅の南西側(伊那小沢・豊橋方)にある「鶯巣第二(うぐすだいに)踏切」になります。 |
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鶯巣第二踏切から伊那小沢駅方面を見る 写真奥方向が南方向で、伊那小沢駅方面(中部天竜・豊橋方面)になります。 |
鶯巣駅の南側出入口周辺の様子 写真右側に、鶯巣駅の南西側(伊那小沢・豊橋方)にある「鶯巣第二(うぐすだいに)踏切」が見えています。 |
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鶯巣駅の南側出入口 スロープを上がれば、すぐに駅のホームに入ることができます。 なお、こちら側は鶯巣駅の南側出入口で、写真奥のほうのホーム北端側(平岡・飯田方)には、もうひとつ「北側出入口」があります。 |
鶯巣駅の南側出入口付近から伊那小沢駅方面を見る 写真右奥のほうへ続く道路を奥のほう(南方向)へ進んでいくと、国道418号方面に出ることができます。 道路脇には民家が見えていますが、鶯巣駅の南西側には民家が多数あります。 |
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鶯巣駅のホーム南西端側から伊那小沢駅方面を見る 写真奥方向が南方向で、伊那小沢駅方面(中部天竜・豊橋方面)になります。 写真に見える踏切は「鶯巣第二(うぐすだいに)踏切」になります。 |
鶯巣駅のホーム上の様子 ホーム南西端側(伊那小沢・豊橋方)にて撮影したもので、写真奥方向が北方向で平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)になります。 鶯巣駅のホームは、単線の線路に沿って緩やかにカーブ(曲線形状)しています。 |
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ホーム上にある駅名標と待合室 写真奥方向が北方向で平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)になります。 待合室は、ホーム上の南側寄り(伊那小沢・豊橋方)にあります。 |
駅名標のある場所から伊那小沢駅方面を見る 山々の自然のある風景、民家、踏切、単式ホームの駅などは、鉄道模型のNゲージのレイアウトのワンシーンを彷彿とさせます。 |
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ホーム上にある待合室 待合室は、出入口が引き戸の小屋タイプの密閉型となっています。 |
ホーム上の待合室付近から平岡駅方面を見る 写真奥方向が北方向で平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)になります。 |
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待合室内部の様子① 待合室内部には、珍しく本棚が設置されていて、8冊程度の雑誌や書籍が置かれていました。 |
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待合室内部の様子② 待合室内部には、長椅子(ベンチ)、時刻表、普通運賃表などが設置されていて、長椅子の下には凍結防止剤および融氷雪用と思われる塩化カルシウム(粒状)の袋も置かれていました。 |
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ホーム上の待合室付近から伊那小沢駅方面を見る 写真右下のほうには、鶯巣駅の西側にある民家が見えています。 |
ホーム上の待合室付近から西方向を見る 写真右下のほうには、鶯巣駅の北側出入口までつながって終点となっている道路が見えています。 |
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ホーム中ほどから伊那小沢駅方面を見る 写真には写っていませんが、写真右下に見える道路のさらに下側(西側)には国道418号が通っていて、そのさらに下側(西側)には天竜川が流れています。 |
ホーム中ほどから平岡駅方面を見る 鶯巣駅の周辺には、茶畑と思われる場所が散見されます。 |
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ホーム北東端寄りから見た鶯巣駅の様子 鶯巣駅が天竜川(写真右下側)を挟む山の斜面にあることがわかります。 |
ホーム北東端寄りから平岡駅方面を見る 写真奥方向が北方向で平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)になります。 |
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ホーム北東端側から平岡駅方面を見る 写真左側には、鶯巣駅の北側(平岡・飯田方)にある鶯巣神社が見えています。 写真に見えるホーム端にある柵の手前左側に、鶯巣駅の北側出入口となる坂の小道があります。 |
ホーム北東端側から平岡駅方面を見る 上述のとおり、この先の鶯巣~平岡間は、旧線が落石の危険性が高かったために、1982年(昭和57年)に藤沢トンネルの新線(現在線)が建設されて、旧線は放棄されて廃線となっています。 現在も放棄された旧線の橋梁跡やトンネル跡などの廃線跡は、国道418号から間近に見ることができる場所があります。(ちょっとした詳細は後述) |
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鶯巣駅の北側出入口となっている坂道 鶯巣駅のホーム北東端側には、西方向(天竜川方向)に下りて行くことができる坂道が設けられていて、同駅の北側出入口となっています。 |
鶯巣駅の北側出入口付近から平岡駅方面を見る 写真奥方向が平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)になります。 写真左側には、鶯巣駅の北側にある鶯巣神社が見えています。 |
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鶯巣駅の北側出入口付近から平岡駅方面を望遠で見る 少しわかりにくいですが、平岡駅方面の線路の先には、新線(現在線)の第一北沢橋梁と藤沢トンネル(長さ 1,370m)の入口付近の様子が見えています。 旧線は、新線(現在線)の第一北沢橋梁の手前側あたりから、やや北方向(写真左方向)に旧第一北沢橋梁が続いていました。 現地の国道418号から上方を眺めると、旧線と新線(現在線)の第一北沢橋梁が平行するような形で見ることができます。(ちょっとした詳細は後述) |
鶯巣駅の北側出入口に続く道路 鶯巣駅の北側出入口の坂道の小道を歩いて下りて行くと、鶯巣駅の南西側に建ち並ぶ民家のほうへと続く道路に出ます。 ただし、この道路は、写真右側のほうにある鶯巣神社で行き止まりとなっています。 |
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鶯巣駅の北側にある鶯巣神社 写真右側に見える坂道の小道が鶯巣駅の北側出入口となっていて、坂道の小道を上がって行くと、鶯巣駅のホームの北東端側(平岡・飯田方)に出ることができます。 |
鶯巣神社前から南西方向を見る 写真に見える道路は、鶯巣駅の北側出入口の下にある鶯巣神社で行き止まりとなっています。 この道路を写真奥方向(南西方向)に約300mほど進むと、国道418号に出ることができます。 |
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ホーム北東端側から見る鶯巣駅の様子 写真奥方向が南方向で、伊那小沢駅方面(中部天竜・豊橋方面)になります。 |
ホーム中ほどから見える天龍川橋 ホーム中ほどから南西方向に目をやると、鶯巣駅の南西約500mあたりの天竜川に架かる「天龍川橋」が見えました。 上の写真の右側遠方のほうに小さく見える、立派な三連ワーレントラス橋が「天龍川橋」になります。 |
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ホーム上にある鶯巣駅(うぐす)の駅名標 鶯巣駅の駅名の由来は、かつてこのあたりにあった村の名前(鶯巣)で、梅の香りに誘われたウグイスが美しい鳴き声を天竜川の谷間に響かせていたから、ともいわれているようです。 そのような由来を物語るかのように、鶯巣駅の南西約400mあたりのところには「うぐす梅園」があります。 「うぐす梅園」には、天龍村特産の「梅」を代表する「竜狭小梅」(リュウキョウコウメ)の木が約80本植えられていて、例年1月頃から2月にかけて開花し、2月中旬から下旬頃が見頃となっているようです。 梅の収穫は、例年5月下旬ころから始まるようです。 |
鶯巣第二踏切から鶯巣駅を見る 写真奥方向が北方向で、平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)になります。 上述のように、シンプルな待合室付きの単式ホーム・単線の駅、山々の自然のある風景、踏切などは、鉄道模型のNゲージのレイアウトのワンシーンを彷彿とさせます。 |
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鶯巣第二踏切付近から鶯巣駅を見る こうしてあらためて鶯巣駅を見てみると、駅の機能として最低限のものを備えた、飾り気のない、ある意味魅力的な駅であることを感じます。 |
鶯巣駅を南側から見る 上の写真は、鶯巣駅を南側から撮影したものです。 写真右上から左下のほうへ向けて山の斜面となっていて、天竜川は写真左下のほうの鶯巣駅の西方を流れています。 |
鶯巣駅に到着した313系3000番台 平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)から鶯巣駅に到着した、313系3000番台(R102編成・2両編成)「普通 豊橋」行です。 鶯巣駅の南西側(伊那小沢・豊橋方)にある「鶯巣第二(うぐすだいに)踏切」付近から撮影。 この列車は、これから約2時間半かけて、終点の豊橋駅まで向かうことになります。 |
飯田線(JR東海) 鶯巣駅周辺 Iida Line | |
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天竜川に架かる天龍川橋(てんりゅうがわばし) 鶯巣駅の南西約500mあたりの天竜川に架かる天龍川橋(てんりゅうがわばし)です。 上の写真は、天竜川の右岸(西側)を通る国道418号から撮影したもので、写真右奥のほうに見える集落の北側に鶯巣駅があります。 天龍川橋は国道418号が通っていて、1955年(昭和30年)に完成したそうです。 天龍川橋は、遠方からも目を惹く立派な三連ワーレントラス橋となっていて、橋長は232.4m、最大支間長は60mとなっています。 |
うぐす梅園 鶯巣駅の南西約400mあたりのところには「うぐす梅園」があります。 左上の写真は、「うぐす梅園」の東側を通る国道418号沿いにある「梅の里 ふれあい館」で、近くには公衆トイレ(写真左側に見える建物)も設置されています。 右上の写真は「梅の里 ふれあい館」付近から見える「うぐす梅園」の一部の様子で、写真左奥のほうには天龍川橋が見えています。 「うぐす梅園」には、天龍村特産の「梅」を代表する「竜狭小梅」(リュウキョウコウメ)の木が約80本植えられていて、例年1月頃から2月にかけて開花し、2月中旬から下旬頃が見頃となっているようです。 梅の収穫は、例年5月下旬ころから始まるようです。 2023.10.02現在 |
鶯巣~平岡間の旧線跡 |
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第一北沢橋梁 | |
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旧線と新線(現在線)が平行する第一北沢橋梁 飯田線の新線付替えは、佐久間ダム建設時の中部天竜~大嵐間(1955年11月11日新線開業)が有名ですが、ここ鶯巣~平岡間の約2kmの短い区間も新線付替えが行われていて、中部天竜~大嵐間以上に放棄された旧線の橋梁やトンネル坑口などが見られることで知られています。 そうはいっても、私個人は、ネット上で断片的に知っていただけで、現地を訪れ、あらためてネットで調べてみたら、ある意味壮大な旧線跡となっていましたので、感嘆しきりな現在となっています。 かつて天竜川沿いを通る国道418号の近くに敷設され使用されていた鶯巣~平岡間の旧線は、現在の新線よりも北側にあり、橋梁6つ(現在も残っているもの)、トンネル7つが存在していたようです。 かつて使用されていた旧線は、山の斜面からの落石の危険性が高いと判断されたようで、鶯巣~平岡間に新しい「藤沢トンネル」(長さ 1,370m)を旧線の南側の山中に造ることにより、落石の危険性を回避することになったようです。 「藤沢トンネル」が完成し、1982年(昭和57年)6月13日に同トンネルを経由する新線に切り替えられ、国道418号近くを通っていた旧線は放棄されて廃線となったようです。 上と下の写真は、鶯巣駅の北東約250mあたり(直線距離)のところにある、旧線と新線(現在線)の第一北沢橋梁です。 写真手前側(左側)が放棄され廃線となった旧線、奥側が新線(現在線)になります。 この場所は国道418号の北沢橋(きたざわはし)のすぐ脇にありますので、その光景を容易に見ることができます。 新線(現在線)は、第一北沢橋梁を平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)に渡ると、すぐに新たに造られた「藤沢トンネル」(長さ 1,370m)に入り、平岡駅手前(同駅西方約400m)の所蛇川に架かる「所蛇川橋梁」までトンネル区間となっています。 なお、現在線の橋梁は、今では単に「北沢橋梁」という名称になっているかもしれませんが、ネットで調べてみたのですが、現在の正式名称の確たるものは現時点では私ではわかりませんでした。 【参考】 ※( )内は長さ(m/メートル)ですが、出典により数値が異なり間違っている可能性がありますのでご了承ください。 ①旧線 鶯巣駅→第一北沢橋梁(70)→桃難波陸橋(28)→第二北沢橋梁(19)→焼山トンネル(68)→音無沢橋梁(58)→第一藤沢トンネル(119)→藤沢橋梁→第二藤沢トンネル(52)→不動トンネル(36)→精進沢橋梁(52)→精進トンネル(201)→戸面沢橋梁(41)→大崩トンネル(61)→(ロックシェッド/覆道)→金比羅トンネル(324)→所蛇川橋梁(29)→満島トンネル(161)→平岡駅 ②新線(現在線) 鶯巣駅→第一北沢橋梁→藤沢トンネル(1,370)→所蛇川橋梁→満島トンネル(161)→平岡駅 |
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第一北沢橋梁の旧線と新線 写真左側が放棄されて廃線となった旧線、右側が新線(現在線)になります。 写真奥側が北東方向で、平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)になります。 2023.10.02現在 |
国道418号の北沢橋から見える旧第一北沢橋梁 写真左下側に見える橋が、国道418号の北沢橋(きたざわはし)になります。 写真奥方向が北東方向で、平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)になります。 少し暗くてわかりにくいかもしれませんが、写真右側の樹々の間に、赤錆びた旧線の第一北沢橋梁が見えています。 2023.10.02現在 |
第二北沢橋梁 | |
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第二北沢橋梁 鶯巣駅~平岡駅間において放棄されて廃線となった橋梁6つ(現在も残っているもの)のうち、鶯巣駅側から数えて2つ目の橋梁となる、旧線の「第二北沢橋梁」です。 おおむね鶯巣駅の北東約450mあたり(直線距離)の場所になります。 写真左側が平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)、右側が鶯巣駅方面(中部天竜・豊橋方面)になります。 第二北沢橋梁の長さは約19mと思われ(60尺×1連)、第二北沢橋梁の平岡方(写真左側)には、廃線となった「焼山トンネル」(隧道/長さ 68m)があります。 なお、古い資料を見ていたら、第一北沢橋梁と第二北沢橋梁の間には、「桃難波陸橋」(約28m 15尺×6連)と呼ばれる陸橋が架けられていたようです。 2023.10.02現在 |
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第二北沢橋梁のある場所の国道418号の様子 ←写真左 写真に見える道路が国道418号で、写真奥方向が平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)になります。 おおむね鶯巣駅の北東約450mあたり(直線距離)の場所で、写真中央奥にカーブミラーが見えているのが目印の一つになります。 第二北沢橋梁は、写真右側に見える樹々の間の上のほうにあります。 2023.10.02現在 |
音無沢橋梁 | |
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音無沢橋梁 鶯巣駅~平岡駅間において放棄されて廃線となった橋梁6つ(現在も残っているもの)のうち、鶯巣駅側から数えて3つ目の橋梁となる、旧線の「音無沢橋梁」です。 おおむね鶯巣駅の北東約600mあたり(直線距離)の場所になります。 写真左側が平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)、右側が鶯巣駅方面(中部天竜・豊橋方面)になります。 音無沢橋梁の長さは58mとされ、音無沢橋梁の平岡方(写真左側)には、廃線となった「第一藤沢トンネル」(隧道/長さ 119m)が、鶯巣方(写真右側)には「焼山トンネル」(隧道/長さ 68m)があります。 この橋梁の名称が非常に興味深いのは、「音の無い沢」と読めることで、普通の沢は水が流れ落ちる音がするものですが、この「音無沢橋梁」が架かっている「音無沢」は、現地を見るとけっこうな角度と高低差があるにもかかわらず、あたかも音が無いように静かに、なめらかに、やわらかに流れる沢だったことから「音無沢」と名付けられたのではないか、と勝手に想像すると、一種のロマンチックさとファンタジーの幻想の世界観を感じてしまう気がします。 2023.10.02現在 |
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音無沢橋梁のある場所の国道418号の様子 ←写真左 写真に見える道路が国道418号で、写真奥方向が平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)になります。 おおむね鶯巣駅の北東約600mあたり(直線距離)の場所で、道路の両脇にガードレールがあり、小さくてわかりにくいですが、写真中央奥の道路脇に「最高速度40km」の道路標識が見えているのが目印になります。 音無沢橋梁は、写真奥側に見える樹々の間の上のほうにあります。 2023.10.02現在 |
藤沢橋梁 | |
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藤沢橋梁 鶯巣駅~平岡駅間において放棄されて廃線となった橋梁6つ(現在も残っているもの)のうち、鶯巣駅側から数えて4つ目の橋梁となる、旧線の「藤沢橋梁」です。 おおむね鶯巣駅の北東約750mあたり(直線距離)の場所になります。 写真左側が平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)、右側が鶯巣駅方面(中部天竜・豊橋方面)になります。 藤沢橋梁の平岡方(写真左側)には、廃線となった「第二藤沢トンネル」(隧道/長さ 52m)が、鶯巣方(写真右側)には「第一藤沢トンネル」(隧道/長さ 119m)があります。 2023.10.02現在 |
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藤沢橋梁のある場所の国道418号の様子 写真に見える道路が国道418号で、写真奥方向が平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)になります。 おおむね鶯巣駅の北東約750mあたり(直線距離)の場所で、道路の藤沢橋梁側には、杉の木が約15本ほど整然とした感じで上方に伸びています。 また、藤沢橋梁のある場所あたりから平岡駅方面に目をやると、道路左脇に「山の宿 加満屋」のトタン屋根付きの木製立て看板があるのが目印になります。 藤沢橋梁は、左上の写真の、杉の樹々の間の上のほうにあります。 ちなみに、「山の宿 加満屋(かまや)」は、飯田線の鶯巣駅の南方約1.1kmあたり(直線距離)、伊那小沢駅の北方約300mあたり(直線距離)に所在する、大正時代に建てられた居宅を改装した古民家の宿で、1日1組限定となっているそうです。 2023.10.02現在 |
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国道418号の「落石のおそれあり」の道路標識 ←写真左 藤沢橋梁のすぐ近くの国道418号の道路脇には、「落石のおそれあり」の道路標識(警戒標識)がありました。 かつて使用されていた飯田線の鶯巣~平岡間の旧線は、山の斜面からの落石の危険性が高いと判断されたため、現在線(新線)に切り替えられたそうなので、この「落石のおそれあり」の道路標識は、まさに飯田線の鶯巣~平岡間が新線に切り替えられた理由そのものを物語っているような気がします。 写真右端側に見える道路が国道418号(写真奥方向が鶯巣駅方面)で、藤沢橋梁は、写真左側のほうにあります。 2023.10.02現在 |
精進沢橋梁 | |
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精進沢橋梁 鶯巣駅と平岡駅のちょうど中間あたりぐらいにある、旧線の「精進沢橋梁」です。 おおむね鶯巣駅の北東約1,050mあたり(直線距離)、平岡駅の西方約1,050mあたり(直線距離)の場所になります。 この場所も、国道418号のすぐ脇にありますので、間近にその姿を見ることができます。 鶯巣駅~平岡駅間において放棄されて廃線となった橋梁6つ(現在も残っているもの)のうち、鶯巣駅側から数えて5つ目の橋梁になります。 この場所には、「浄心の滝」があります。 写真左側が平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)、右側が鶯巣駅方面(中部天竜・豊橋方面)になります。 長さは52mとされ、鶯巣方と平岡方で橋桁の高さが異なるタイプのものが使用されているのが特徴的です。 |
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精進沢橋梁の鶯巣方にある不動トンネル 上の写真は、精進沢橋梁の鶯巣方(中部天竜・豊橋方)の様子を撮影したものですが、よく見てみるとトンネルの坑口が見えています。 これは「不動トンネル」(不動隧道/長さ 36m)の出口(平岡・飯田方)となっているようです。 なお、精進沢橋梁の平岡方(天竜峡・飯田方)には「精進トンネル」(隧道/長さ 201m)があります。 |
浄心の滝 | |
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浄心の滝 飯田線の鶯巣駅と平岡駅を結ぶ国道418号沿いにある「浄心の滝」です。 滝の脇には祠(ほこら)があり(写真右側)、この滝のすぐ近くに、飯田線の旧線跡の「精進沢橋梁」があります。 「浄心の滝」の「浄心」は、「精神」、「精進」、「精心」と表される場合もあるようで、「精進沢橋梁」の名称の由来ともなっているようです。 近くに設置されていた手書きの案内看板によると、この「浄心の滝」は、鶯巣地区と平岡地区のちょうど中間地点あたりのところにあり、古くから信仰の滝として崇められ、現在は「寝たきり封じの不動様」として人々の参拝が続いているそうです。 この滝は、かつては四段の滝で、明治35年(1902年)3月に最下段の滝と二段目の滝の間に橋が架けられたそうです。 現在は自然災害により、二段の滝となっているようです。 なお、現在の国道418号の元となったと思われる「里道中部線」の満島鶯巣間(現在の平岡~鶯巣間)が開通したのは、明治39年(1906年)1月なのだそうです。 滝の近くにある祠の内外には、弘法大師、地蔵菩薩、開眼薬師石仏があるようです。 |
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「浄心の瀧と不動様」の案内看板 ←写真左 この手書きの案内看板には、上述のような「浄心の滝」の歴史が書かれていて、とても参考になりました。 なお、案内看板には「高い岸壁の間に祭られている石像は不動明王の座像」(不動様)と書かれていますが、私では不動様がどのあたりにあるのかわかりませんでした。 ちなみに、「不動明王の座像」の右側面には「明治三十六年五月」と、左側面には「宮澤善吉、勝三郎」と刻まれているそうです。 この案内看板は、平成18年(2006年)8月に地元の天龍村十久保に住む方によって設置されたようです。 |
戸面沢橋梁 | |
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戸面沢橋梁 鶯巣駅~平岡駅間において放棄されて廃線となった橋梁6つ(現在も残っているもの)のうち、鶯巣駅側から数えて6つ目の橋梁となる、旧線の「戸面沢橋梁」です。 おおむね鶯巣駅の北東約1.3kmあたり(直線距離)、平岡駅の西方約800mあたり(直線距離)の場所になります。 上の写真は戸面沢橋梁を、国道418号の旧道(写真に見える道路)の通っていた南側から撮影したもので、写真左側が鶯巣駅方面(中部天竜・豊橋方面)、右側が平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)になります。 戸面沢橋梁の長さは41mとされ、国道418号の旧道の上方と、戸面沢の上方とでは、高さが異なるタイプの橋桁が使用されているのが特徴的です。 2023.10.02現在 ~☆以下の「戸面沢橋梁」に関する写真は、特筆の無い限り同じ日のものになります。 |
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戸面沢橋梁の鶯巣方にある精進トンネルの坑口 上の写真は、戸面沢橋梁の鶯巣方(中部天竜・豊橋方)の様子を撮影したもので、写真中央やや右側の黒く映っている部分が、「精進トンネル」(隧道/長さ 201m)の出口(平岡・飯田方)になります。 |
戸面沢橋梁の鶯巣方の様子 写真左側が平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)、右側が鶯巣駅方面(中部天竜・豊橋方面)になります。 写真右側の国道418号の旧道が通っている場所の頭上の橋桁は、写真左側の戸面沢の上方の橋桁と比べて、高さが低いタイプのものが使用されていることがわかります。 |
戸面沢橋梁の平岡方にある大崩トンネルの坑口 上の写真は、戸面沢橋梁の平岡方(天竜峡・飯田方)の様子を撮影したもので、同橋梁の平岡方にある「大崩トンネル」(隧道/長さ 61m)の入口(鶯巣・豊橋方)が見えています。 この大崩トンネルの入口は、国道418号側から、はっきりと見ることができます。 トンネルの名前に「大崩」と冠されているだけに、この付近は昔から土砂崩れや崖崩れが多かった可能性があります。 静岡県の焼津市と静岡市の駿河湾沿いにある断壁の「大崩海岸」(おおくずれかいがん)は、その名のとおり、昔から落石や崖崩れ、土砂崩れが頻繁に発生していて、大崩海岸を通る静岡県道416号(旧国道150号)は、よく通行止めになったり、新たにトンネルが掘られ、新しい道路に付け替えられたりしているという実例があります。 |
戸面沢橋梁の平岡方の様子 写真左側が平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)、右側が鶯巣駅方面(中部天竜・豊橋方面)になります。 鶯巣方の戸面沢橋梁の様子と同様に、写真左側の国道418号の旧道が通っている場所の頭上の橋桁は、写真右側の戸面沢の上方の橋桁と比べて、高さが低いタイプのものが使用されていることがわかります。 |
国道418号から見える戸面沢橋梁 写真左方向が東方向で平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)になり、写真右側には国道418号の「戸面沢橋」(とづらさわはし)が見えています。 写真奥のほうに、飯田線の旧線の赤錆びた戸面沢橋梁が見えています。 |
戸面沢橋梁付近の様子 写真左側に国道418号の「戸面沢橋」(とづらさわはし)が見え、写真奥方向が東方向で平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)になります。 写真右側のほうの樹々の中に、今も飯田線の旧線の戸面沢橋梁が静かに佇んでいます。 |
中部電力 平岡発電所 ←写真左 戸面沢橋梁があるあたりの国道418号から北方向を見ると、天竜川をはさんで対岸側(右岸)に「中部電力 平岡発電所」が見えます。 平岡発電所は、1952年(昭和27年)1月に運転が開始された水力発電所で、水力発電用の「平岡ダム」は、この平岡発電所の北北東約700mあたりのところの天竜川にあります。 |
大崩トンネルと金比羅トンネルの間にあるロックシェッド | |
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大崩トンネルと金比羅トンネルの間にあるロックシェッド 国道418号を通って鶯巣駅から平岡駅方面へ向かっていくと、平岡発電所も天竜川の対岸(北側)に見え、そろそろ平岡駅も近いかな、と感じた頃に、道路右側に物々しく現れるのが、このロックシェッドです。 ロックシェッドは、落石や雪崩、土砂崩れなどから道路や線路を守るために造られたトンネルに似た形状の防護用の建造物で、覆道(ふくどう)、覆い工、シェード、洞門、半トンネルとも呼ばれるそうです。 おおむね平岡駅の西方約700mあたり(直線距離)の場所にあり、写真左方向が東方向で平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)、写真右方向が西方向で鶯巣駅方面(中部天竜・豊橋方面)になります。 あらかじめ、このロックシェッドが飯田線の旧線跡であることを知らない限り、おそらく一般の多くの方は、このロックシェッドは国道418号への落石や土砂崩れを防ぐものだろう、としか思わずに、見落として普通に通過してしまう可能性が大いにあると思います。 かくいう私も、初めてこの場所を通った際には、このコンクリート構造物はどこか古めかしくて年季を感じるなあ、と思いつつも、そのまま通過してしまいました。 このロックシェッドは、平岡方(写真左側)にある金比羅トンネル(隧道/長さ 324m)と、鶯巣方(写真右奥側)にある大崩トンネル(隧道/長さ 61m)と連続したような形態となっているようで、金比羅トンネルと大崩トンネルの坑口(出入口)は外部からは見えないようです。 ロックシェッドの壁面にいくつか見える窓のような開口部(採光窓)の内部には、飯田線の旧線の線路が今も残っている部分があるようです。 2023.10.02現在 |
旧所蛇川橋梁の橋脚跡 | |
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現在線の橋梁の下に残る旧所蛇川橋梁の橋脚跡 上の写真は、平岡駅の西方約400mあたり(直線距離)のところを流れる所蛇川に架かる飯田線の現在線の所蛇川橋梁(おそらく現在線も旧線と同じ橋梁名と思っています)を国道418号側(北側)から撮影したもので、写真左側が東方向で平岡駅方面(天竜峡・飯田方面)、右側が西方向で鶯巣駅方面(中部天竜・豊橋方面)になります。 暗くて少しわかりにくいかもしれませんが、上の写真に見える現在線の橋梁の右下側、写真右側に見える家屋の左側に旧線の所蛇川橋梁の橋脚跡が見えています。 旧線の所蛇川橋梁の長さは29mとされ、旧所蛇川橋梁の鶯巣方(写真右側)には、廃線となった「金比羅トンネル」(隧道/長さ 324m)があります。 飯田線の現在線(新線)は、この場所あたりで旧線から付け替えられたようで、写真には写っていませんが、写真左側(平岡・飯田方)にある「満島トンネル」(長さ 161m)は旧線時代からあるようです。 つまり旧線は、ここにあった旧所蛇川橋梁から鶯巣駅の約150m東方(平岡方)までの約1.8kmの区間が放棄されて廃線となったことになります。 なお、飯田線の現在線の鶯巣~平岡間のキロ程は2.1km、旧線は約2.3kmとなっていますので、鶯巣~平岡間の現在線は旧線よりも約200mほど距離が短くなっています。 2023.10.02現在 |
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現在線の橋梁の下に残る旧所蛇川橋梁の橋脚跡と橋台跡 上の写真は、現在線の所蛇川橋梁の下から西方向の鶯巣駅方面(中部天竜・豊橋方面)を撮影したものです。 現在線の橋梁の下に、旧線の所蛇川橋梁の橋脚跡が見え、橋脚跡が建っている位置が現在線の橋梁直下よりもやや右側(北側)にずれているのがわかります。 また、橋脚跡の上端部のさらに奥側には、雑草類に覆われていてわかりにくいですが、旧線の所蛇川橋梁の橋台の竪壁(たてかべ)上端部と思われる部分が見えています。 上の写真ではわかりませんが、橋脚跡と橋台跡の先(写真奥方向/鶯巣・豊橋方面)には、旧線の金比羅トンネル(隧道/長さ 324m)の坑口(出口/平岡・飯田方)があります。 この旧所蛇川橋梁の橋脚跡と橋台跡は、現在線がこの場所あたりで旧線から付け替えられたことがよくわかる遺構となっていて、現在線は写真の所蛇川橋梁を奥のほう(鶯巣・豊橋方面)へ渡ったところですぐに「藤沢トンネル」(長さ 1,370m)に入り、鶯巣駅の手前約300mまでトンネル区間となっています。 |
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