マセラティ メラク SS
1978年3月に発売された「マセラティ メラク SS」(No.F45/外国車シリーズ・イタリア車)のトミカ(日本製/No.F45-1)です。
「マセラティ メラク」は、イタリアのスポーツカーメーカー「マセラティ」(1914年設立)により開発され、1972年から1983年まで1,830台が生産されて販売されたミッドシップ(MR)高級スポーツカーです。
マセラティ初のミッドシップ2シーター「マセラティ ボーラ」(1971年~1978年)をベースに、当時のマセラティの親会社「シトロエン」と共同開発され、デザインはボーラと同じく「ジョルジェット・ジウジアーロ」が担当し、ボディの大半をボーラと共有しているそうです。
|
|
|
フロントビュー |
「マセラティ メラク」は、2+2の4人乗りの2ドアクーペ(後席は非常に狭い)で、駆動方式がMR、変速機は5速MTで、前後ブレーキおよびリトラクタブルヘッドライト(格納式前照灯)の動作にシトロエン独自の油圧システム「ハイドロニューマチック」が採用されたそうですが、この油圧システムは、エンジンのパワーロスを生じ、配管の継ぎ目からのオイル漏れが発生するなど、信頼性に少々難点があったようです。
トミカのモデルとなった「メラク SS」は、1975年に登場し、搭載する3.0L V型6気筒DOHCエンジンの最高出力が190馬力(初期型)から220馬力に高められ、最高速度は225km/h(初期型)から250km/hに向上したそうです。
|
|
|
サイドビュー |
当時流行の「スーパーカー」=「ファストバック」というボディスタイルは、ミッドシップ車ではエンジンルームの換気に問題があるため、エンジンフードを露出させて排熱効率を高められるノッチバックスタイルとされ、ファストバックのリアピラーを模した飛び梁(フライングバットレス)を備えるデザインが採用されているそうです。
この斬新なアイディアにより、ファストバックと同様のシルエットの維持と、エンジンルームの排熱問題解決の両立に成功し、このことが「メラク」の特長のひとつとなっているそうです。
|
|
|
リアビュー |
MASERATI MERAK SS
1978 NO.F45
S=1/62
MADE IN JAPAN
発売時価格 ¥240円
※パッケージに特にギミックの記載無し
(サスペンション)
発売期間 1978年3月~1981年2月
2019.04.08現在
|