ヤン・ウェンリー ~Yang Wen-li エル・ファシルの英雄と呼ばれて以来、各戦いで勝利を重ね、「魔術師ヤン」と呼ばれる様になり、元帥まで昇りつめるも地球教徒のテロにより凶弾に倒れてしまいます。 『銀河英雄伝説』においては、ラインハルトと並ぶ主人公と言ってよいと思います。 |
ヤン・ウェンリー ~Yang Wen-li ヤンは大の『紅茶党』で、特にブランデー入りの紅茶を好んでいました。 ヤンはもともとは歴史研究家になることを望んでいて、権力者や戦争、軍に対して嫌悪感を持ち、「自由と民主共和制」を愛し続けていたため、軍人としての自身の存在に懐疑の念を抱き続けています。 そのためか機会があると、そのようなヤン自身の考えをユリアンに対して語る場面がありますが、上のセル画はそんなシーンで使用されたことを彷彿とさせます。 |
ヤン・ウェンリー ~Yang Wen-li ヤンは士官学校卒業後、同盟軍に少尉の階級で任官しますが、勤勉とは言えない勤務態度から「ごくつぶしのヤン」「無駄飯食いのヤン」などと呼ばれてしまいます。 しかし、宇宙暦788年(ヤン 21歳/中尉)、惑星エル・ファシルから300万人の民間人を救出したことから評価が急転し、少佐に昇進、さらに「エル・ファシルの英雄」と賞賛されて世の注目を浴びることとなりました。 アニメでヤンの声を担当した声優さんは3人いらっしゃって、有名な富山敬さん(OVA第一期~第三期及び劇場版アニメ2作)、郷田ほづみさん(OVA外伝千億の星・千億の光、螺旋迷宮)、原康義(劇場版黄金の翼)さんの3名です。 なお、口元は合致していないと思われます。 |
ユリアン・ミンツ ~Julian Minci 当初はヤンに保護されて育つこととなりますが、その後ヤンに憧れて自由惑星同盟軍に入ります。 そしてヤンが倒れた後に18歳でイゼルローンの革命軍司令官となり、ラインハルトに抵抗します。 シェーンコップの娘であるカリンとは最後は結ばれたようです。 背景は合致していません。 |
フレデリカ・グリーンヒル ~Frederica Greenhill エル・ファシル脱出以来、ヤンに想いを寄せ、次第に距離を縮めていきます。 第13艦隊司令官副官となり、少佐まで昇りつめた後のバーミリオン星域会戦後にヤン・ウェンリーと結婚するも、ヤンの死により彼の思想を受け継ぐことを決意し、イゼルローン共和政府首席となります。 でも本当はヤンとの幸せな生活を望んでいたのが忘れられません。 |
ワルター・フォン・シェーンコップ ~Walter von Schenkopp シェーンコップは6歳の時に帝国から祖父母に連れられて同盟に亡命してきた人物で、22歳で第16幹部候補生養成所を修了し少尉に任官します。 この時同盟軍陸戦隊の薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊に配属され、小隊長として39名の部下を預かることとなります。 30歳の時は中佐でローゼンリッターの副連隊長を務め、ヴァンフリート4=2での戦いにおいて、戦死した連隊長ヴァーンシャッフェ大佐の後任としてローゼンリッターの第13代連隊長となります。 独身ではありますが、若い頃に一時期交際していた故・ローザライン・フォン・クロイツェルとの間に娘であるカーテローゼ・フォン・クロイツェル(カリン~自由惑星同盟軍空戦隊所属)がいます。 アニメ版におけるCV(声優)は羽佐間道夫さんです。 なお、上のセル画の背景は合致していません。 |
フョードル・パトリチェフ ~Fyodor Patirchev パトリチェフはヤン艦隊副参謀長で体が大きいのが特徴です。 回廊の戦いの後にヤンとともに皇帝ラインハルトとの会見に向かいますが、途中で地球教徒に襲撃されてヤンと運命をともにします。 パトリチェフのCV(声優)は塩屋浩三さんです。 |
カリン(カーテローゼ・フォン・クロイツェル)(右側) ~Katerose von Kreutzer (right) カリンは通称で、カーテローゼ・フォン・クロイツェルが本名であり、彼女はワルター・フォン・シェーンコップの娘です。 母親はローザライン・エリザベート・フォン・クロイツェルで、初登場時は15歳、本伝終了時は17歳だったようです。 自由惑星同盟軍空戦隊所属で階級は伍長であり、回廊の戦いからスパルタニアンのパイロットとして参戦し、初陣でワルキューレを1機撃墜して無事に生還します。 将来的にはユリアンと結ばれるようですが、ユリアンとの初対面時はユリアンに対し非常に冷たい態度を取っていて、次第に打ち解けていった経緯があります。 シェーンコップとの関係についても、初めのうちは父であるシェーンコップに対して悪感情を抱いていたようですが、だんだんとそのような感情は薄れていったようです。 上のセル画のカリンは残念ながら目を閉じている状態のもので、いわゆる中落ちレベルのものとなっています。 カリンの声優担当は、『美少女戦士セーラームーン』シリーズの月野うさぎ(セーラームーン)、『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサトなど数々の著名役を担当されている三石琴乃さんです。 |
ライナー・ブルームハルト ~Rainer Blumhardt ブルームハルトは「薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊」の一員で、のちに副連隊長、バーミリオン星域会戦後に連隊長代理となります。 「回廊の戦い」終結後にヤンの随員となり、レダ級高速巡航艦「レダII」に乗艦して皇帝ラインハルトとの一時講和の会談に向かいますが、途中で地球教徒のテロリストによる襲撃に遭い、ブルームハルトはヤンを守り致命傷となる重傷を負ってしまいます。 上のセル画は、おそらく皇帝ラインハルトとの会談に向かう途中で地球教徒に襲撃される直前に、巡航艦「レダII」艦内でくつろいでいるシーンで使用されたものと思われます。 なお、ブルームハルトは3次元チェスが下手であり、天国でヤンのよき相手になるだろうと述懐されています。 ブルームハルトのCV(声優)は難波圭一さんです。 |
ジークフリード・キルヒアイス ~Siegfried Kircheis キルヒアイスは少年の頃からのラインハルトの親友であり、彼の片腕的存在として最も信頼された部下でもあります。 キルヒアイスがラインハルトと会話をする際に「ラインハルト様」と敬称付きで呼ぶのが印象的です。 搭乗艦は「バルバロッサ」で赤色に塗装されています。 艦形は下図を参照してください。 |
ラインハルト・フォン・ローエングラム ~Reinhard von Lohengramm 銀河英雄伝説ではヤン・ウェンリーと並んで主人公といえる存在です。 ラインハルトは民主政治には否定的な考えを持っており、銀河統一を成した宇宙暦799年にローエングラム王朝を設立し、初代皇帝ラインハルト1世として23歳で即位します。 搭乗艦は当初「タンホイザー」で、その後白色塗装が施された「ブリュンヒルト」となります。 艦形は下図を参照してください。 背景は合致していません。 |
ウォルフガング・ミッターマイヤー ~Wolfgang Mittermeier ミッターマイヤーはロイエンタールとともに「帝国軍の双璧」と呼ばれ、ラインハルトを支えた最も優秀な人物の一人です。 親友であったロイエンタールがラインハルトに戦いを挑むことになった時は自らの手でロイエンタールを討伐することを選択します。 搭乗艦は「ベイオ・ウルフ(人狼)」(艦形下図参照)です。 |
ウルリッヒ・ケスラー ~Ulrich Kesler ケスラーはローエングラム陣営の有能な主要提督の一人で、艦隊司令官としての能力も秀でていましたが、軍務官僚としての能力も高かったため、艦隊司令官から帝都防衛司令官へと転属になります。 後に帝国軍憲兵総監も兼任することとなり、ラインハルト亡き後は『獅子の泉(ルーウェン・ブルン)の七元帥』の一人としてローエングラム王朝を支えます。 アニメ版での搭乗艦は「フォルセティ」です。 艦形は下図を参照してください。 CV(声優)は「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブル役で有名な池田秀一さんです。 なお上のセル画と背景は合致していません。 ★池田秀一氏のサイン色紙は当サイト『お宝グッズ倉庫』へ♪ |
オスカー・フォン・ロイエンタール ~Oskar von Reuenthal ミッターマイヤーと合わせて「帝国の双璧」と呼ばれていましたが、後にラインハルトに叛旗を翻し、親友であるミッターマイヤーとの戦いで重傷を負い、最後の仕事であるトリューニヒトを倒すところのカットだと思います。 搭乗艦は「トリスタン」。 艦形は下図を参照してください。 ロイエンタール役の若本規夫さんの声が渋くてとても好きです。 |
オスカー・フォン・ロイエンタール ~Oskar von Reuenthal ロイエンタールは、左右の瞳の色が違う「金銀妖瞳(ヘテロクロミア)」の持ち主(右目が黒で左目が青。)です。 ロイエンタールは、ミッターマイヤーと共に、戦闘上のパートナーとして昇進していきますが、最終的にはローエングラム王朝に叛する道を選択します。 |
ナイトハルト・ミュラー ~Neithardt Müller 「鉄壁ミュラー」、「歩く堅忍不抜」と呼ばれて若くして帝国軍の双璧に次ぐ高い評価を受けるミュラーです。 ミュラーは「獅子の泉(ルーウェン・ブルン)の七元帥」の一人で、特に守勢時に優れた能力を発揮します。 バーミリオン会戦においてラインハルトの危機を救いますが、この時に乗艦を3度撃沈されながらも強固な意志で指揮を執り続けたことから「鉄壁ミュラー」と呼ばれるようになります。 搭乗艦はリューベック→ノイシュタット→オッフェンブルフ(この3隻がバーミリオン会戦にて撃沈)→ヘルテン→パーツィバルとなっています。 艦形等は下図を参照してください。 幕僚には艦隊参謀長オルラウ、副官ドレウェンツがいます。 アニメにおけるCV(声優)は水島裕さんです。 |
アウグスト・ザムエル・ワーレン ~August Samuel Wahlen ワーレンはラインハルト亡き後のローエングラム王朝を支えた「獅子の泉(ルーウェン・ブルン)の七元帥」の一人で、ラインハルト陣営の主要提督として活躍します。 ワーレンはローエングラム朝が成立すると上級大将に昇進し、地球教討伐を命じられます。 しかし、搭乗艦「サラマンドル(火竜)」の艦橋に潜入した地球教のテロリストに毒を塗ったナイフで襲われ、左腕の肘から下を失ってしまい、それ以降は義手を使うこととなります。 ハイネセンにおいて帝国軍内部が対立した時には、装甲車の上に一人座って睨みひとつで両陣営を静めるなどの豪胆な性格ぶりを披露しています。 搭乗艦は「サラマンドル(火竜)」。 艦形は下図を参照してください。 アニメにおけるCV(声優)は岡部政明さんです。 |
ハンス・エドアルド・ベルゲングリューン ~Hans Eduard Bergengrün 赤茶色のヒゲが特徴的なベルゲングリューンはキルヒアイスの元幕僚で、最終的にロイエンタールの幕僚を務めます。 同じくキルヒアイスの元幕僚だったビューローとは親友の関係。 忠誠心あふれる人物で、ロイエンタールがラインハルトに対する叛乱を決意した時は異を唱えるものの、最後までロイエンタールに従い戦います。 ロイエンタールという付き従うべき将を失ったとき、ロイエンタールと命運を共にします。 ベルゲングリューンのCVは田中亮一さんです。 |
アルフレット・グリルパルツァー ~Alfred Grillparzer グリルパルツァーは、クナップシュタインとともに未来の帝国軍を担う人物と目され、軍人としてだけではなく、探検家提督としても知られ、地理学者としても大成を期待された人物でした。 しかし、ロイエンタールの叛乱に際して陰謀を巡らすこととなり、裏切り者としての評価を残すことになってしまいます。 搭乗艦は「ウールヴールン」の姉妹艦「エイストラ」です。 なお、入手した時に背景が付いていましたが、背景が合致しているかどうかは不明です。 |
エヴァンゼリン・ミッターマイヤー ~Evangeline Mittermeier エヴァンゼリンはウォルフガング・ミッターマイヤーの妻で、もともとはミッターマイヤー家の遠縁にあたる女性です。 12歳の時に父親が戦死したため、ミッターマイヤー家に引き取られます。 ミッターマイヤーが16歳で士官学校に入学して2年生(17歳)の夏休みに帰省した時、エヴァンゼリン(当時12歳)と出会います。 19歳になった時、ミッターマイヤー(24歳)と結婚します。 ミッターマイヤーのエヴァンゼリンへのプロポーズは結果的に7年がかりとなり、プロポーズ自体の様子も、後に得る「疾風」の異名とはとてもかけ離れたものであったと評されています。 ミッターマイヤーとは大変仲睦まじい夫婦となりますが、子供に恵まれませんでした。 後にロイエンタールが叛逆を起こし最後を遂げると、ロイエンタールの子を引き取り(この時、ロイエンタールの近侍であったハインリッヒ・ランベルツ少年も引き取っているようです)、フェリックスと名付けて育てる事となります。 なお、本編最後の台詞を発しているのは彼女のようです。 エヴァンゼリンのCV(声優)は山本百合子さん。 |
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ヒューベリオン ~同盟軍(設定資料) Hyperion ヤン艦隊(第13艦隊、イゼルローン要塞駐留機動艦隊)のヤン・ウェンリーの乗艦で、旗艦であり、アンテナが多数装備されているのが特徴です。 宇宙暦770年代に建造されたとされ、全長911m、主砲門数は32。 最後はメルカッツが乗艦しますが、シヴァ星域会戦にて、猛将ビッテンフェルトの黒色槍騎兵艦隊(シュワルツ・ランツェンレイター)の攻撃により撃沈されてしまいます。 |
ユリシーズ ~同盟軍(設定資料) Ulysses 「幸運の艦」と知られ、ヤン・ウェンリーの乗艦でもあり、イゼルローン革命軍ではユリアン・ミンツの乗艦で旗艦。 艦そのものは標準型戦艦で、宇宙暦785年竣工、全長624mで艦番号は「913-D」。 |
スパルタニアン ~同盟軍(設定資料) 戦闘艇 単座式戦闘艇で帝国軍のワルキューレと比較すると互いに一長一短があり、性能的にはおおむね互角で、ワルキューレよりは機体サイズ、火力が大きいが運動性で劣ると設定されているようです。 スパルタニアンのパイロットで真っ先に思い浮かべるのはやはりオリビエ・ポプランとイワン・コーネフですね。 二人はたびたび舌戦を展開しながらも、撃墜数を争ういいライバルでもありました。 |
【銀河英雄伝説】 "Legend of the Galactic Heroes" | ||
《登場艦船》 ローエングラム艦隊 / ローエングラム王朝軍 ・ブリュンヒルト (Brünhild) ラインハルト・フォン・ローエングラム(旧姓:ミューゼル)の座乗艦。ラインハルトが大将に昇進した際に下賜され、後に帝国軍総旗艦となる。流線型で優美な外観の多い帝国軍戦艦の中にあって、特に繊細なフォルムを持つ。白鳥にも喩えられたその白く美しい姿故か、ラインハルトはこの艦を終生溺愛していた。新理論による装甲システム(後述)を備えた新型戦艦の試作艦。全長1,007mと従来の旗艦タイプよりも若干小さいが、試作艦ならではのコストを無視した装備がなされ、その外観に似合わず強力な火力と装甲を持つ。惑星レグニッツァ上空遭遇戦では同盟旗艦パトロクロスと至近距離で撃ち合うも損傷はなく、最後の戦いとなったシヴァ星域会戦でイゼルローン軍の強襲揚陸艦イストリアの強行接舷を受けるまで一度も傷付く事がなかった。常に戦陣に立った「常勝の天才」ラインハルトと共に、数多くの戦いに参加。ラインハルトとヤン・ウェンリーの唯一の会談が行なわれたのも、ワルター・フォン・シェーンコップが戦死したのもこの艦内である。皇帝ラインハルトの国葬に際して、仮皇宮上空に降下し、主を弔った事が記録されている。歴代艦長はカール・ロベルト・シュタインメッツ大佐→ロイシュナー大佐→ニーメラー中佐→ジークベルト・ザイドリッツ准将。 なお、以下はらいとすたっふ監修「全艦出撃!!3・凱旋勝利」に掲載された「宇宙戦艦ブリュンヒルトに関する考察(吉岡平)」の記述より。 ・流体理論とエリア・ルールを採用した流線型の艦型で敵のビーム兵器を反射・拡散するシュピーゲル・コーティングを施した新素材の表面処理装甲を持つ。 ・32目標を同時補足し、そのうち16目標を攻撃する事が可能。 ・演算対応速度は従来型の戦艦より約70パーセント高速。 ・ワルキューレの搭載能力は軽空母なみ。その為自艦だけで全方位傘型防空態勢を形成出来る。 ・配備価格は標準型戦艦の7倍。 ・アースグリム (Ahsgrimm) アーダルベルト・フォン・ファーレンハイトの座乗艦であり艦隊旗艦。アニメでは上下二又に分かれた艦首の間に、要塞砲クラスの出力を持つ大口径砲を持ち、回廊の戦いではその発射シーンが描かれている。コンピューターゲームでは高速戦艦とされる。回廊の戦いの前哨戦で脱出する艦隊の殿を務め、ヤン艦隊に撃沈された。ファーレンハイトはその直前、被弾した艦橋で従卒に遺言を遺して戦死した。艦名はアイスランド・サガ『ニャールのサガ』の登場人物アースグリームから。 ・ウールヴルーン (Ulfrun) ブルーノ・フォン・クナップシュタインの座乗艦であり艦隊旗艦。エイストラの姉妹艦。第2次ランテマリオ星域会戦でミッターマイヤー艦隊の猛攻を受けて撃沈され、クナップシュタインも戦死した。艦名は北欧古代歌謡『エッダ』から。 ・ヴィーザル (Vissarr) エルンスト・フォン・アイゼナッハの座乗艦であり艦隊旗艦。ナイフの柄の端にエンジンをつけたような、縦に扁平な艦型をしている。そのデザインは同盟軍戦艦の設計を参考にしているとされ、他の帝国軍戦艦とは(そして同盟艦とも)やや趣が異なる。 ・エイストラ (Eistla) アルフレット・グリルパルツァーの座乗艦であり艦隊旗艦。ウールヴルーン級2番艦。艦名は北欧古代歌謡『エッダ』から。 ・オッフェンブルフ (Offenburg) バーミリオン星域会戦において、リューベック・ノイシュタット撃沈後に一時的にナイトハルト・ミュラーの座乗艦となる。しかし同艦もまた撃沈され、ミュラーは戦艦ヘルテンに司令部ごと移乗した。艦名はドイツの都市名から。 ・ガルガ・ファルムル(Garga Falmul) ヘルムート・レンネンカンプの座乗艦であり艦隊旗艦。ヨーツンハイム級2番艦。全長1,210mで、帝国軍最大級の戦艦。レンネンカンプの死後は使う者もおらず、ハイネセンに係留されたままになっている。 ・キュクレイン (Cuchulainn) ドロイゼン艦隊旗艦。下記のクヴァシルの設計を参考にしているとされる試作戦艦。バレンダウンと新しい標準型戦艦の座を競い、敗れた。 ・クヴァシル (Kvasir) エルネスト・メックリンガーの座乗艦であり艦隊旗艦。戦艦と言うよりは巡航艦を大きくしたような外観を持ち、超巡航艦という独自の艦種名が設定されている。 ・グングニル ディードリッヒ・ザウケンの乗艦であり旗艦。 ・王虎(ケーニヒス・ティーゲル) (Königs Tiger) フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルトの座乗艦であり、彼の率いる黒色槍騎兵(シュワルツ・ランツェンレイター) 艦隊旗艦。高速戦艦の主砲や機関部をさらに強化した超高速戦艦。圧倒的な巡航速度と攻撃力を持つが、それ故に小回りが利かず、守勢に回るとやや脆い面を見せるとされる。常に司令官と共に激戦の最中にありながら、一度の被弾もなかった(アニメ版では直撃弾を跳ね返してさえいた)幸運艦でもあり、ブリュンヒルト、ベイオウルフ、トリスタンと並ぶ帝国軍の勝利の象徴である。 ・火竜(サラマンドル) (Salamandor) アウグスト・ザムエル・ワーレンの座乗艦であり艦隊旗艦。艦長ドゥンケル大佐。フォルセティ級3番艦。艦底部に地上着陸用の爪を持ち、地球討伐作戦時、この爪で旧ヒマラヤ山脈の尾根に強行着陸した。ワーレンが地球教の狂信者に襲われ、左腕を失ったのはこの艦内においてである。第2次ランテマリオ星域会戦では、ロイエンタール軍の攻勢を受け損傷。艦橋にも被害が及ぶが、ワーレンは傷付いた義手を引き抜き指揮を続ける剛毅さを見せた。 ・シュワルツティーゲル (Schwarztiger) 黒く塗られたビッテンフェルト艦長専用の高速戦艦。ヤクトティーゲルの、別の資料に記載された名称。 ・シンドゥリ (Sindur) ロルフ・オットー・ブラウヒッチの座乗艦であり艦隊旗艦。標準型戦艦。艦名は北欧神話に出てくる、雷神トールの鎚ミョルニル(トゥール・ハンマー)を鍛えたとされる鍛冶の名人から。 ・スキールニル (Skiirnir) コルネリアス・ルッツの座乗艦であり艦隊旗艦。フォルセティ級2番艦。機動性と攻撃力を重視した設計が特徴。 ・テオドリクス (Theodoricus) イザーク・フェルナンド・フォン・トゥルナイゼンの座乗艦であり艦隊旗艦。標準型戦艦。 ・テューリンゲン (Thüringen) カストロプの乱鎮圧時、キルヒアイスが旗艦とした高速戦艦。 ・トリスタン (Tristan) オスカー・フォン・ロイエンタールの座乗艦であり艦隊旗艦。後にロイエンタール軍総旗艦。ベイオ・ウルフの姉妹艦で、彼のシンボルカラーである青のラインが入っている。同型艦ベイオ・ウルフと比較してデザインに曲線が多用されており、流麗なフォルムをしている。第1次ラグナロック作戦の陽動として行なわれた、第9次イゼルローン要塞攻防戦では、ヤン・ウェンリーの策にはまってやや猪突し、薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊を乗せた強襲揚陸艦の強行接舷を許す。この時ロイエンタールは、侵入してきたワルター・フォン・シェーンコップと偶然遭遇し、一騎打ちを演じた。ローエングラム王朝成立後、ラインハルトの「大親征」においては、ロイエンタールは統帥本部総長としてブリュンヒルトにおり、トリスタンには乗艦していない(トリスタンも出撃はしていた模様)。 その後、新領土(ノイエ・ラント)総督となったロイエンタールとともにハイネセンへ。叛乱軍としてミッタマイヤーらと対峙した第2次ランテマリオ星域会戦後、ハイネセンへ向け撤退中に裏切ったグリルパルツァー艦隊の攻撃を受け損傷。艦橋にも被害が及び、ロイエンタールは重傷を負った。ロイエンタールは実質的な治療を拒否し、ハイネセン到着後死亡している。 ・ニュルンベルグ (Nürnberg) カール・エドワルド・バイエルラインの座乗艦であり艦隊旗艦。ブリュンヒルト、パーツィバルの流れに連なる艦で、槍の穂先のように鋭角な形状が特徴。機関部は船体になく左右の構造物に2基ずつ、砲塔が隠見式となっており、高度な防御性能を持つとされる。 ・ノイシュタット (Neustadt) バーミリオン星域会戦において、リューベック撃沈後に一時的にナイトハルト・ミュラーの座乗艦となる。しかし同艦も損傷を受けて撃沈され、ミュラーは戦艦オッフェンブルフに移乗した。 ・パーツィバル (Parcivale) ナイトハルト・ミュラーのローエングラム王朝における座乗艦であり艦隊旗艦。ラインハルト戴冠後、最初に完成した旗艦級戦艦であり、バーミリオン星域会戦での功績によりミュラーに下賜される。艦長はリューベックの艦長だったグスマンが引き続き務めている。ブリュンヒルトの設計思想を色濃く受け継いでおり、艦体は同じく白く塗装されているが、その扁平で幅広なフォルムは航空機、それもデルタ翼機に近く、作中に登場する戦艦としてはかなり異質な外見をしている。また、「鉄壁ミュラー」の乗艦としてふさわしい非常に高い防御力を持ち、直撃弾を一度ならず弾き返している。ミュラー曰く乗り心地は「極上です」。当初は帝国軍総旗艦となる予定だったが、ラインハルトがブリュンヒルトを溺愛していたためミュラーに下賜された。 ・バルバロッサ (Barbarossa) ジークフリード・キルヒアイスの座乗艦であり艦隊旗艦。ブリュンヒルトの姉妹艦で、彼の髪の色と同じ真紅に染められた高速戦艦(艦首部の形状が異なる)。彼の死後は、オーディンでブリュンヒルトの隣のドックに係留されていた。意味はイタリア語で「赤髭」。転じて神聖ローマ皇帝・フリードリヒ1世の呼び名。赤髭王。 ・バレンダウン (Balendown) ヴァーゲンザイル艦隊旗艦でじつは試作艦。実戦の運用テストを経て、次世代標準型戦艦として採用された。ブリュンヒルトの技術を採用しているとされる。 ・フォルセティ (Forseti) ウルリッヒ・ケスラーの座乗艦であり艦隊旗艦。フォルセティ級1番艦。情報処理能力が強化されたタイプ。リップシュタット戦役後、ケスラーの帝都防衛司令官と憲兵総監への就任もあり、その後活躍の場面はない。設定資料にはアムリッツァ星域会戦での活躍ぶりが記録されているが、アニメではケスラーは直前まで准将であり(クラインゲルトからの退却の指揮時は標準戦艦に乗っている)、その後すぐ昇進したとしてもフォルセティでいきなり活躍したと考えるのは難しい。おそらく設定資料との間で齟齬が生じているものと思われる。 ・フォンケル (Vonkel) カール・ロベルト・シュタインメッツの座乗艦であり艦隊旗艦。艦首主砲が16門と攻撃力が高く、主機関部を艦体後部軸線上に配置し、左右に副機関部を張り出した構造になっている。回廊の戦いでヤン艦隊から大本営を守り撃沈された。 ・人狼(ベイオ・ウルフ) (Beio-wolf) ウォルフガング・ミッターマイヤーの座乗艦であり艦隊旗艦。ベイオ・ウルフ級1番艦。トリスタンの姉妹艦で、彼のシンボルカラーである赤のラインが入っている。艦尾にある垂直尾翼状のフィンが特徴。推進力が強化されており、ミッターマイヤーの乗艦らしく機動性に優れている。その分、艦首主砲の砲門数は少なめ。数多くの戦いに参加し、ブリュンヒルトと共に、帝国軍将兵にとっての勝利の代名詞的存在である。アムリッツァ星域会戦では、ヤン・ウェンリー率いる第13艦隊の巧みな急襲を受け左舷を損傷するも軽微。回廊の戦いでは激戦のさなかに一時撃沈が伝えられ、皇帝ラインハルトをはじめ帝国軍将兵を慄然とさせるが、実際は損傷を受けたもののミッターマイヤーは無事であり誤報であった。なお現代のドイツ語では人狼はヴェアヴォルフ(Werewolf)、伝説の主人公であるベーオウルフ(Beowulf)とは無関係。 ・ヘオロット (Heorot) バイエルラインの、マル・アデッタ星域会戦までの座乗艦。標準型戦艦。 ・ヘルテン (Herten) バーミリオン星域会戦において、オッフェンブルフ損傷後にナイトハルト・ミュラーの座乗艦となる。リューベック→ノイシュタット→オッフェンブルフ→ヘルテン、と3度も艦を乗り換えながら指揮を続けたこの奮戦で、彼は「鉄壁ミュラー」の名で呼ばれる事になる。艦名はドイツの都市名から。 ・ヘルモーズ (Hermossr) カルナップ艦隊旗艦。標準型戦艦。バーミリオン星域会戦で撃沈され、カルナップも戦死。 ・ヤクトティーゲル (Jagd-Tiger) 別の資料ではシュワルツティーゲル (Schwarztiger) とも記述されている。 フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルトが佐官時代に艦長を務めていた高速戦艦。後年の乗艦と同様、黒一色に塗装されていた。 ・ヨーツンハイム (Jotunheim) カール・グスタフ・ケンプの座乗艦であり艦隊旗艦。全長1,189m。宇宙母艦の半分程度の戦闘艇運用能力を持つ。第8次イゼルローン要塞攻防戦で、ガイエスブルク要塞共々失われた。 ・リューベック (Lübeck) ナイトハルト・ミュラーのゴールデンバウム王朝時代における座乗艦であり艦隊旗艦。第8次イゼルローン要塞攻防戦では、ガイエスブルク要塞の爆発にかろうじて巻き込まれなかったが、この時の衝撃でミュラーは重傷を負う。バーミリオン星域会戦でラインハルトの危急を救うが、ヤン艦隊の緻密な攻撃の前に動力部に深刻な損傷を受け、ミュラーらの退艦直後爆沈。総員退艦時、艦長グスマン中佐は艦と命運を共にしようとしたが、ミュラーは許さなかった(その後、グスマンは新旗艦パーツィバルの艦長に就任)。 ・レンバッハ イゼルローン回廊帝国側宙域の遭遇戦の時にアイヘンドルフ艦隊に所属していた巡航艦。発射寸前の光子ミサイルをユリアンのスパルタニアンに銃撃されて艦も誘爆。「ユリアン・ミンツが初陣でワルキューレ3機を撃墜し巡航艦を1隻破壊した」という歴史的な功績に貢献した。艦名はドイツの画家フランツ・フォン・レンバッハから。 【上記引用参考参照 Wikipedia 2009.03.24】 |
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Legend of the Galactic Heroes (銀河英雄伝説) is a series of science fiction novels by Yoshiki Tanaka. An anime adaptation of the novels ran from 1988 to 2000, and a manga is also based on the novels, with art by Katsumi Michihara.Neither the novels, anime, nor manga have been released officially in the English language. |